贔屓

【元ネタ】中国神話
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】贔屓
【性別】雄
【身長・体重】70cm・550kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力A 耐久A+ 敏捷E 魔力B 幸運C 宝具A
【クラス別スキル】
陣地作成:E
 魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
 小規模な"結界"の形成が可能。 
 ただし、自身を陣地の要とする場合、その場所からの移動を封じる代わりに
 大神殿相当の結界として機能する。その場合、耐久に有利な補正をかける。

道具作成:―
 キャスターにこの能力は存在しない。

【保有スキル】
黄金律:A
 身体の黄金比ではなく、人生において金銭がどれほどついて回るかの宿命。
 大富豪でもやっていける金ピカぶり。一生金には困らない。

神性:B
 神霊適性を持つかどうか。
 高いほどより物質的な神霊との混血とされる。
 竜の子供であり、自身もまた癒しの神としての信仰を得ている。

竜の息吹:C
 最強の幻想種である竜が放つマナの奔流。
 龍の因子を持つ為このスキルを保有している。キャスターの息吹には体力や傷を癒す力がある。
 鼻息を荒げる程奮闘する際、その力が体内で循環されることで疲労や痛みを無視して戦闘を行える。
 また、ダメージの自動回復も並行して行う。

厄除けの加護:A
 万病平癒を成す神として祀られる神威。
 病、およびそれに類する呪詛に対し、非常に高い抵抗力を得る。
 同ランク以下の状態異常を無効にする。
 また、身体を拭った布を傷にあてがうことで、他者の状態異常を取り除く。

【宝具】
『竜生九子贔屓(りゅうよりうまれしここのつのこ、ひいき)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1
 竜種が産んだ9匹の幻想種の1匹、贔屓の伝承が宝具化したもの。
 キャスターが所有する財貨、アイテム量に応じて、敏捷と幸運を除く全ステータスに、
 自身に有利な補正をランダムに加える。
 多量の財を擁するキャスターは、それを抱えるだけの怪力を持ち抱え込む。故にその力は上限を知らない。

『贔屓引倒(ひいきをひきたおす)』
ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:― 最大補足:100
 日本の諺から転じて生まれた、キャスターの報復宝具。キャスターの消滅時に自動的に発動する。
 それまでキャスターが所有していた財宝、アイテム量に応じた回数×消滅時の耐久値分の攻撃を、
 キャスターを倒した関係者全員に等しく与える。宝具発動後、使用されたアイテム等は全て消失する。
 別の発動タイミングとして、キャスターを重用しすぎる人物に対しても自動的に発動する。
 ただし、この場合の攻撃は財宝量の半分の回数とし、アイテム等も消失しない。
 巨万の富を支えるキャスターを引き倒した者は、その支えを失った富の暴圧によって愚かさを思い知ることとなる。

【解説】
 最強の幻想種、竜種は東西に広く生息し、伝承にその存在を残していた。
 中国神話において、竜が産んだ9匹の幻想種を「竜生九子(りゅうせいきゅうし)」という。
 各々性格も姿も異なり、それぞれが各地で様々な活躍を見せ信仰を集めてきた。
 しかし成長してなお、親の竜同様の姿になることができず、「竜生九子不成竜」とも呼ばれた。
 贔屓(ひき、ビシ)とはその1匹で、亀の姿に酷似する。
 重さを負うことを好むため、石柱や石碑の土台に用いられているのが見られる。この姿の贔屓を亀趺(きふ)という。
 贔屓の名前には、財宝を表す「貝」が大量に含まれている。多くの財産を抱え込む贔屓は、その為に怪力であった。
 宝具にもある日本の諺「贔屓の引き倒し」とは、「ある者を贔屓しすぎると、かえってその者を不利にする」という意味がある。
 それは、柱や財を抱える贔屓を引っ張り返すことで、それを失ってしまうことから来ている。
最終更新:2016年10月06日 23:32