【元ネタ】史実
【CLASS】ランサー
【マスター】
【真名】宝蔵院胤栄
【性別】男性
【身長・体重】178cm・73kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力B 耐久C 敏捷B 魔力C 幸運D 宝具C
【クラス別スキル】
対魔力:B
魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。
【保有スキル】
心眼(真):A
修行・鍛錬によって培った洞察力。
窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、
その場で残された活路を導き出す“戦闘論理”。
逆転の可能性がゼロではないなら、
その作戦を実行に移せるチャンスを手繰り寄せられる。
圏境:B+
気を使い、周囲の状況を感知し、また、自らの存在を消失させる技法。
このサーヴァントはスキルを応用して、相手が放つ殺気を自らのものとして取り込み、
自身にその気が無くとも自然と相手に送り返す。
法術:B
神仏の教えに、己の力を上乗せして成立させる仏教系の魔術。
その特性上、霊的・魔的なモノに対しては絶大な威力を持つ。
【宝具】
『千鳥十文字槍』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1-3 最大捕捉:3人
それまでの日本の槍は素槍が中心であったが、左右の鉤を加えたことで相手の刃を受け止めることができる攻防一体の槍が生まれた。
その中でもランサーの扱う十文字槍は左右の刃が太く上向きに婉曲したものであり、千鳥の飛び立つ様に似ている。
夜空に掲げた素槍が三日月を貫いたことで、ランサーが考案したという千鳥十文字槍の原点。
「突けば槍 薙げば薙刀 引けば鎌」
たった左右の鉤が防御だけでなく、攻撃手段まで増築させた。
また一突きするだけでも中央、左右の3つの刃があるため、多方向からの攻撃を可能としている。
宝蔵院流槍術の創始者でもあるランサーが扱うことで、突くという1アクションだけでも3つの攻撃が同時に襲いかかる。
そのため突きを防がれても残りがその隙を掻い潜り、薙ぎと刈りで相手に手傷を負わせる変幻自在の槍となった。
また真名を開放することで、この宝具のレンジに+3する。
【解説】
安土桃山時代の興福寺(法相宗の大本山)の僧兵・武術家であり、そこの宝蔵院の院主にして宝蔵院流槍術を創始した人物である。
三日月と自分の槍が重なる様子を見て考案した十文字槍を扱う槍術は、攻防を多様なものにし当時では非常に画期的なものであった。
しかし晩年に、僧侶が殺生を教える矛盾を悟り槍術から離れ、僧としての活動を主にした。
実際に宝蔵院流槍術の繁栄の礎を築き上げたのは2代目である胤舜である。
胤栄自身の力量も高く、柳生宗厳の薦めで上泉信綱の弟子となって新陰流剣術を学んでいたという。
福島正則の家臣で勇猛な武将として知られる笹の才蔵こと可似才蔵も教えを請うなど、その実力は窺い知れる。
かの
宮本武蔵とも関わりがあり、手合わせを願うも高齢のため、武蔵の相手をできなかったと言われている。
武蔵とのエピソードとして、畑仕事をする胤栄の立ち振る舞いを見て、何も言わず傍を通ろうとした武蔵の話がある。
通り過ぎようとした時に、胤栄の双眼がジッと自分の足元を見据えているように感じ、直後凄まじい気を感じて武蔵は九尺も跳んで通り過ぎた。
しかし胤栄には手にした鍬で武蔵を襲うつもりはなく、殺気を放ったのは武蔵の方であった。
心の内で身構えてはいたが、鍬で先制して薙ぎ払うつもりはなかったのだ。
つまり武蔵は、自らの殺気の影法師に驚いて自分で飛び退いたのだと、胤栄が武蔵の争気の強さを説いたという。
最終更新:2016年10月07日 20:48