【元ネタ】中国・史実
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】李賀
【性別】男
【身長・体重】cm・kg
【属性】混沌・中庸
【ステータス】筋力E 耐久E 敏捷D 魔力B 幸運E 宝具B
【クラス別スキル】
陣地作成:A
魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。 “工房”を上回る“白玉楼”を形成することが可能。
天帝が宮殿を新造する度に召され、詩作を命じられていたという話が伝えられている。
道具作成:E
魔術的な道具を作成する技能。キャスターの詩と調和していた管弦の具を作り出す。
【固有スキル】
呪歌:B
歌を用いた魔術体系。旋律を付けて発することで万物の心に働きかける。
李白や杜甫に及ばない。しかし、李白や杜甫にない世界を生み出した。
虚ろなる生者の嘆き:C
科挙を受験することすら認められず、その後のキャスターの人生を定めた運命への怨嗟の声。
耳にした周囲の人間に猛烈な悲嘆の念を呼び起こす。
仙術:C
大陸東部で培われた魔術体系。
『太平広記』によると死んだのではなく、天帝に召されて神仙になっていたという。
病弱:C
戦闘開始後、ターン経過と共に、HPの微減が続く。このスキルは外せない。
【宝具】
『鬼才の詩(きさいのうた)』
ランク:B 種別:結界宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000人
『鬼は,呼ぶものにあらず。呼びて来たる鬼,外道なり。鬼,おのずから内にありて,しかも外より来る。』
難を言われて科挙に挑戦する夢を放棄させられた為か、あるいは秘めていた生来の素質ゆえか。
キャスターの中には「鬼」が潜んでいた。今もある「鬼才」という言葉も、キャスターが起源なのである。
その詩には竜や鳳凰が平然と姿を現し、地理は東西南北を弁えない。
万里を渉り、風塵を共にする。そうしたキャスターという人間そのものが反映された固有結界。
眼前の風景は常に様相を掴ませず、行った筈の方角に進んでいない、思いもしない方角から攻撃を受け、
自分の攻撃した側に味方がいるなど、空間の繋がりを無視した出来事が起こる。
【Weapon】
『三尺の剣』
本来は従兄弟の所蔵品。荊軻の剣の如き業物とキャスターが讃えた詩が著名である。
【解説】
中唐の詩人(791~817)。字は長吉。唐の皇室の遠縁にあたり、杜甫とも親類関係にあった。
7歳(とされているが実際は19歳時と考証されている)の時に楽府を始めとした詩才にあふれていることを耳にした韓愈の訪問を受け、才能を激賞される。
特別なことがない時には苦心して詩を生み出し、さっと書き付けては袋に入れる姿を見た母親からは、
「心臓を吐き出すまで詩作を止めないでしょう」と言われる活発ぶりであった。
そして地方試験を受け、20歳の時に上京、科挙を受けて高位に登ろうとする。
ところが父の諱の「晋粛」の字と合格者である「進士」の字が同音であり、父の諱を犯すべからずという物言いが付き、
韓愈が論文「諱弁」を提出してくれたにも関わらず、戦わずして不合格となってしまう。
その後は下級官吏となったものの生来の病弱さから病を得て致仕、故郷に戻っていたある日天帝からの使者だと赤い蛟に乗った緋の衣の人が現れ、才ゆえに召されて死んだ。
これはその場にいたキャスターの姉が目撃した話を直接取材した李商隠が記録したものであり、
この話から文人の死をキャスターが召された宮殿に由来して「白玉楼中の人となる」と呼んでいる。
性格は傲慢で狷介であったという逸話がいくつか伝わっているが、史実ではそうでもなかったらしい。
最終更新:2016年10月07日 20:49