華佗 元化

【元ネタ】史実
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】華佗 元化
【身長・体重】175cm・77kg
【性別】男
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力D 耐久D 敏捷D 魔力C 幸運D 宝具B

【クラス別スキル】
陣地作成:E
 魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
 小規模な”結界”の形成が可能。

道具作成:D
 魔術的な道具を作成する技能。

【固有スキル】
無冠の武芸:-
 医師としての逸話に隠れ、世に知られなかった武芸の技量。
 初見の相手からは全パラメータとスキルのランクが実際の物より一段階低く見える。
 対峙する相手が心眼などのスキルを持たない限り、真名が明らかになってもこの効果は消滅しない。

情報抹消:C
 対戦が終了した瞬間、対戦相手の記憶から自身に関する情報を抹消する。
 相手が抵抗判定に成功しない限り、「無冠の武芸」の効果は継続する。

星の開拓者:E
 人類史においてターニングポイントになった英雄に与えられる特殊スキル。
 あらゆる難航、難行が “不可能なまま” “実現可能な出来事” になる。
 華佗の革新的な医術は後世に残らなかった為、スキル効果は低く
 高難度の判定を必要とする事柄には使えない。

診眼:A++
 全てを見通す洞察力。
 華佗の診察力は対峙した相手の弱点や状態、その対処法
 果ては未来すら予見し、関わる事象までもを歪める。

【宝具】
『神仙五禽(ゴッド・ビースト)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1~15 最大捕捉:5人

 華佗が創始した五禽戯という名の体操健康法……という名の闘仙武術。
 熊・鹿・鳥・猿・虎の五形態を持つマルチプルアーツであり、同時に体外から取り込んだ“気(魔力)”で
 自動回復&『幸運を除く自身のステータス』を2ランク上昇させるエンチャント魔術。

 『熊』はあらゆる物理防御を無効化、ないし破断する力任せの大ダメージ攻撃。
 『鹿』は指剣や針で点穴を刺突するスタン判定の攻撃(体表が硬くとも浸透する衝撃で突くため防げない)。
 『鳥』は両腕を翼に見立て、自在に空を飛ぶ(本来はただの跳躍から放つ蹴り技だが、スキル効果により変化)。
 『猿』は人体構造上・不可能な挙動で敵の攻撃を回避し、そのまま死角から反撃する特殊カウンター。
 『虎』は体外から取り込んだ“気”を獣の形で放つ遠距離攻撃。最大出力なら五獣全てを同時に放てる。

 この様に華佗は、1人でサーヴァント複数体に匹敵する宝具を所持する形になっている。


『焚き逸す神の術写(ブック・イン・ブルー・ズック)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1人

 青嚢書と呼ばれる華佗が記した医術の極意書。
 名の通り青い袋に収められた書には、華佗の全知識が封じられており
 これを所持する者は華佗の知識と経験、全能力、宝具までもを写し取る事が出来る。

 本来なら失われた宝具だが、道具作成と星の開拓者のスキル補正により復元・量産が可能。

 理論上、華佗は味方とする人物全てを英霊と互角の実力者にする事が出来るが
 大量生産しても集気する大気中の魔力が枯渇する為、ガス欠集団が生まれるだけに終わる。

 なお神秘は袋の中身に有り、華佗の譲渡許可を得た者でなければ宝具を手にしても
 能力の模写を出来ない為、投影による複製は不可能。また無理に袋を開いた場合、中身は
 なんの効果も無い、焼け残った紙片と化す。


『異界切り拓く維新の法(オリジン・アネスシージャ)』
ランク:B 種別:対神宝具 レンジ:1~10 最大捕捉:1人

 人類最古の麻酔『麻沸散』の発明、当世では革新技法だった外科手術の着手
 患者の容体を正確に見抜き予見するなど、『新たに識り・達成する』逸話が集合した宝具能力。

 真名を解放する事で、本来なら知覚出来ない事象が視覚情報として認識・干渉可能となる。

 簡単に言えば診眼スキルを一時的に「直死の魔眼」にまで昇華し
 無機物や概念存在にまで効力を及ぼす様にする能力。

【Weapon】
『無銘・針』
 厳密には針状の暗器・鶴嘴千本を使う。主に投擲用。

【解説】
 中国の後漢末期に実在した伝説的な名医。
 人類最初の麻酔を発明し、患部切開による世界初の外科手術を行うなど
 その優れた手腕を称え、民衆からは「神医」と呼ばれた。

 有名な三国志演義においては魏王・曹操に脳手術を持ち掛けた結果、処刑されたが
 史実では、より早期に待遇への不満から偽って出奔した為、拷問の末に処刑されている。

 その際、牢番に己の知識の粋である医療書を授けるが、牢番が罪を恐れて拒絶した為
 自らの手で焼き捨てた(演技では牢番の妻が、夫の身を案じて焼いたとされる)。

 また患者の未来を予見する。人の首を挿げ替える事で傾城の美女・貂蝉を生み出す。
 当時の平均寿命からは考えられない、齢100を超えてなお若々しかったなど
 常識の範囲に収まらない、不可思議な逸話を幾つも残す。

 その正体は人体の全てに精通し、如何にすれば活かし(良く動き)
 如何にすれば効率的に破壊出来るかを識り尽くした仙人である。

 彼の創始した導引(操体術)「五禽戯」は現代でこそ、単なる健康法とされているが
 本来は外界の“気”を取り込み、獰猛な獣の動きを再現する、立派な武術である。
 なお、この五禽戯の武術としての側面が、現存する象形拳の原型である事は、言うまでも無い。

                                       型月書房刊 『華帝の医学』 より
最終更新:2016年10月08日 11:07