【元ネタ】ウェールズ伝承、
アーサー王伝説
【CLASS】モンスター
【マスター】
【真名】キャスパリーグ
【性別】??
【身長・体重】250cm・150kg
【属性】混沌・中庸
【ステータス】筋力B 耐久C 敏捷A+ 魔力D 幸運E 宝具B
【クラス別スキル】
怪力:B
一時的に筋力を増幅させる。魔物、魔獣のみが持つ攻撃特性。
使用する事で筋力をワンランク向上させる。持続時間は“怪力”のランクによる。
【固有スキル】
神性:E-
ケリドウェン女神の影である雌豚ヘンウェンの子、もしくは神罰の獣。
魔物、魔獣としての面が強く、神霊適性は殆ど退化してしまっている。
戦闘続行:A
往生際が悪い。
瀕死の傷でも戦闘を可能とし、決定的な致命傷を受けない限り生き延びる。
天性の肉体:A
名剣マルミアドワーズ、或いは選定のエスカリボールの一撃を受け付けなかった頭蓋。
頭部位のみ、防御数値がランク分上乗せされている。脳震盪までは防いでくれない。
女神の寵愛:D
母が災厄と共に産み落とした豊穣、
自身の“兄弟”である大麦、小麦、ライ麦、豚、蜂の蜜から魔力を補充できる。
経口摂取に限らず、周辺のそれらを無差別に分解して吸収する事が可能。
【宝具】
『擂り砕く義親の憂い(パルク)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
“鉤爪で引っ掻く”意の形容句を冠せられた怪猫の爪牙。
Bランク以下の全ての武具・防護、および
B+ランク以下の正純の英雄が持つ武具・防護を無効化、命中部位を破壊する。
より高ランクのものに対しては、その防御数値を
B/B+ランク相当分差し引いた上でダメージを与える。
【解説】
雌豚ヘンウェンより生まれた三つの災厄、その最後の一つ。パリグゥ怪猫。
ヘンウェンの世話をしていた“ブリテン島の三人の偉大な豚番”の一人、魔術師コスは
先に生まれた子狼と雛鷲は人に贈ったが、この子猫はメナイ海峡へと投げ込んだ。
しかし対岸モン(アングルシー)島の“パリーグの息子達”がこれを拾い、育ててしまった。
この事は“パリーグの息子達”自身の大いなる災難、モン島の大いなる憂鬱になったのである。
『門番は何者か』ではアルスルに仕える偉大な戦士カイがモンに行って大猫カス・パルクと
戦ったが、彼が(恐らく)倒すまでに百八十人の戦士と百八十人の指揮官が殺されたとされる。
流布本サイクルでは、名は記されていないが大陸でキャス・パリーグのような怪物が登場し、
アーサー王に退治されている。アーサーがガリア遠征へやって来る四年前のキリスト昇天祭の日、
ローザンヌ湖で「最初に獲れた魚を神に捧げる」と誓った漁師が、しかし余りに立派な一匹目も
それよりも更に素晴らしい二匹目も捧げず、三度目にかかった真っ黒い子猫は鼠取りにしようと
自宅に連れ帰り、そして一家皆殺しにされた。話を聞いた王と諸侯は偽誓への神罰と受け取った。
以来、触れるものみな壊し殺すこの怪物は湖向こうの山に棲み、付近に住む人間は一人もいない。
アーサーは一人でこの猫と戦い、槍を折られ穂先を持って行かれ、剣で打っても頭蓋を切れず、
鎖帷子をボロボロにされ大出血し、楯に喰い込んだ前脚を切るも後脚と牙だけで更に傷を負わされ、
腹を突き刺し後脚も切断したが尚も飛び掛かる猫を前脚の上の所で両断してようやく殺したという。
沼でアーサーを殺してイギリスへ攻め入り王になったという歌があったとか、
オジェが名剣クルタンで殺したり降伏させたとか、色々あちこち登場し暴れている愉快生物。
マーリンが窓から放ったアレはどういう由来でその後どうなったのやら。
最終更新:2016年10月08日 12:02