【元ネタ】史実
【CLASS】アーチャー
【マスター】
【真名】ドミティアヌス
【性別】女性
【身長・体重】150cm・42kg
【属性】混沌・悪(秩序・中庸)
【ステータス】筋力A 耐久D 敏捷D 魔力A 幸運D 宝具B
【クラス別スキル】
対魔力:E
魔術に対する守り。
無効化は出来ず、ダメージ数値を多少削減する。
単独行動:B
マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
ランクBならば、マスターを失っても二日間現界可能。
【固有スキル】
錯乱:C
脆すぎる精神。強い精神ショックを受けた際、ST判定に失敗すると恐慌状態に陥る。
なお彼女の場合、パニック下では五分五分の確率で暴走か自閉する。
皇帝特権:A+++
本来持ち得ないスキルも、本人が主張する事で短期間だけ獲得できる。
該当するスキルは騎乗、剣術、芸術、
カリスマ、軍略、等。
ランクA以上ならば、肉体面での負荷すら獲得できるとされるが、
彼女の場合何故か神性だけは身につけられない。
【宝具】
『魔神大帝・至高天(ドミヌス・エト・デウス)』
ランク:B++ 種別:対人(自身)宝具 レンジ:- 最大捕捉:一人
ドミティアヌス帝の内に潜む第二人格《獣(ネロ)》。
得ようとした神性が捻じ曲げられた、いわば怪物化した彼女の神としての側面。
かつて理想統治の為にしがらみから自由になろうとし、そのための絶対的な権力を握る手段として
生きながらにして神になるという方法を執った彼女が負わされた呪い。
神性否定の「記録抹消刑」と怪物認定の「ヨハネ黙示録」双方の影響で生まれた“堕ちた神”。
状況に応じて絶大な力をドミティアヌスに与えるパワーソースとして機能する代わりに、
彼女を唆し、破壊衝動を満たそうとする。
人格の主導権はドミティアヌスが持っているものの、限定状況では"ネロ"が表層に浮上する。
この悪神の影響で、彼女の属性は『混沌にして悪』に見えてしまう。
【Weapon】
『黒金の弓』
黒く禍々しい大ぶりの鋼弓。
魔王の力で振るわれたこの弓は一矢で百の獣を狩り殺すとされる。
第二のネロ、なので女性。
兄が熱病に倒れ、棚ぼた式に皇位を手に入れるが、即位当初は兄の死と責務の重圧に我を忘れ、
ひたすら捕まえた蝿を尖筆で串刺しにするだけの病んだ生活を送る。
知性と美徳に溢れ(注:他称)ながら自分の気性を熟知していた彼女は皇帝位など望んではいなかった。
スエトニウスは運動のできなかった彼女が唯一弓術に熱中し、達人的な腕を誇ったと記す。
彼女は湧き上がる狂気を抑える精神鍛錬になることを気に入って弓を修めたが、
弓を極めてもなお彼女の狂気は消えず、卓越した知性を恐慌に否定される日々を過ごした。
その悩みの中で知恵の女神ミネルヴァを自らの理想像として一際崇拝したが、
ある日彼女の夢にミネルヴァが現れて言った。
「私はユピテルによって武器を取り上げられてしまいました。もう貴女を守ることはできません」
西暦96年、宮殿にて暗殺される。女神の夢を見た数日後のことだった。
彼女の死に民衆は無関心。だが兵士たちは嘆き悲しみ、元老院は喝采を叫んだ。
軍人に人気があった点は注目すべきで、彼の権力が盤石であったことを示している。
暴君評は施政のために貴族階級と対立したのとユダヤ迫害が主因であり、
修正主義的立場にはその能力を認められる。
この点、暴君ではなかったにしろ暗君ではあったネロとは少々違う。
外見は黒いネロ。
性格は凄まじく鬱々しい。
ひっつめ髪のデコやクマの入ったジト目などで差別化されている。
◆
聖書学によれば、『ヨハネ黙示録』が実際に執筆されたのはAD95年ごろ、
ドミティアヌスの治世の後半という。
ゲマトリアにおいて獣の数字666から算出される反救世主の名が"ネロ・カイサル"……
つまり"皇帝・ネロ"であるのは巷間に膾炙した有名な事実だが、
これは当時の皇帝であったドミティアヌスを直接名指ししないために
隠喩としてネロの名を持ちだしたものとされる。
即ち、黙示録が真に語る“獣の数字”の正体は―――
最終更新:2016年10月08日 18:09