【元ネタ】史実
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】ニコロ・パガニーニ
【性別】男性
【身長・体重】165cm・44kg
【属性】中立・中庸
【ステータス】筋力E 耐久E 敏捷B 魔力A 幸運B 宝具A
【クラス別スキル】
陣地作成:E
魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げるスキルなのだが――
そもそも魔術師ではないのでお察しください。
道具作成:C
魔力を帯びた器具を作成できる。
魔力の篭った楽譜を作成可能。特殊な伝承補佐により炎の魔術礼装として機能する。
【固有スキル】
病弱:B
天性の打たれ弱さ、虚弱体質。
あらゆる行動時に急激なステータス低下のリスクを伴う。
確率としてはそれほど高いものではないが戦闘時に発動した場合のリスクは計り知れない。
無辜の怪物:B
本人の意思や姿とは関係なく、風評によって真相をねじ曲げられたものの深度を指す。
幼少期から『堕天使』『魔女の悪たれ息子』『南の魔術師』と呼ばれ、
長じてからも音楽の才能のために悪魔に魂を売ったとも、彼自身が悪魔だとも噂された。
パガニーニを恐れるあまり本気で十字を切る聴衆さえいたという。
活躍した年代に比してあまりにも魔力が高い理由は、このスキルの効果による。
情報抹消:C
対戦終了後に、対戦相手の記憶からパガニーニの能力に関する情報を抹消する。
パガニーニは編み出した奏法や作品を、他人に勝手に演奏されたり、奪われるのをひどく嫌っていた。
(当時は著作権という考えが浸透しておらず、盗作が横行していたのもある)
また、死の直前に楽譜の多くを焼却処分してしまったため、
現存しているのは耳で聞いた作曲家が譜面に起こしたものがほとんどである。
【宝具】
『悪魔の調べは地を震わせ(グァルネリ・カノン)』
ランク:D 種別:対衆宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:500人
音色の大きさからパガニーニは「カノン(大砲)」と命名したヴァイオリン。
鬼才グァルネリ・デル・ジェスが生み出した、音波に魔力を乗せて精神干渉を行う魔術礼装。
パガニーニの卓絶した運弓による演奏と組み合わせることで、広範囲に“精神干渉”を超えた“精神攻撃”を行うことが可能。
遺言により条件付きで寄贈されたが、現在では遺言は破られっぱなしだとか。
『天使の声は鐘の音に乗って(ラ・カンパネラ)』
ランク:A 種別:対衆宝具 レンジ:1~60 最大捕捉:600人
シューベルトをして「天使の声を聞いた」と言わしめたヴァイオリン協奏曲。
とある宗教観における神の御使の声と同等の効力を音響に乗せて放つ対衆宝具。
その音響は人々を感動させ、一時的に行動不能状態に陥らせるとともに、芸術スキルを倍増させる。
精神干渉に対する耐性で回避可能だが、芸術を好む者であれば回避など考えることさえ出来ないだろう。
【解説】
イタリアの作曲家にして、音楽史上に残る伝説的ヴァイオリニスト。
その技巧は凄まじく、どんな難曲もさらりと弾きこなしたどころか、彼にしか弾けない曲も多数あったといわれる。
母の幻視によれば天使のお告げにより「最高のヴァイオリニストになる」ことが約束されていたという。
それを実証するかのように、パガニーニは幼くしてマンドリンの奏法をマスターし、
驚愕した父の手引で数多のヴァイオリニストに師事した。
彼らの技術を短期間で習得したパガニーニは演奏会で巨万の富を稼ぎつつ、その才能に磨きをかけた。
放蕩者かつ吝嗇だったが、、音楽的な才能と演出能力は世に冠絶しており、
ウィーンの演奏会ではシューベルトをして「天使の声を聞いた」と言わしめた、
他の弦が切れてG弦だけとなったヴァイオリンで曲を弾ききった、
木靴に弦を張って演奏することで金を稼ぎ、金に困った女性を助けた、など伝説的な逸話には事欠かない。
その超絶的な技巧に、ヒゲが多く細身で黒を好む、という悪魔的な風貌が相まって、
音楽のために悪魔と取引した、という噂さえ流れたという。
水銀中毒で死去した際には、この噂を理由に教会に埋葬を拒否され
(自身を悪魔呼ばわりしながら献金を要求する教会をパガニーニが嫌っていたのもある)
遺体は防腐処理を施されて56年もの間、各地を転々とした。
伝説的なヴァイオリニストではあるが、その演奏の多くは録音が遺されておらず、文字通り伝説で語り継がれるのみの存在である。
だが、たとえ録音が残されておらずとも、彼が時代を冠絶した最高のヴァイオリニストの一人であることは疑い得ない。
最終更新:2016年10月08日 18:57