カルディアのエウメネス

【元ネタ】史実
【CLASS】ランサー
【マスター】
【真名】エウメネス(カルディアのエウメネス)
【性別】男性
【身長・体重】175cm・65kg
【属性】秩序・中庸
【ステータス】筋力C+ 耐久B 敏捷A 魔力C 幸運D 宝具B
【クラス別スキル】
対魔力:C
 第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
 大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。

【保有スキル】
軍略:C+
 一対一の戦闘ではなく、多人数を動員した戦場における戦術的直感力。
 自らの対軍宝具の行使や、逆に相手の対軍宝具に対処する場合に有利な補正が与えられる。

仕切り直し:C
 戦闘から離脱する能力。
 また、不利になった戦闘を戦闘開始ターン(1ターン目)に戻し、技の条件を初期値に戻す。

僭称封じ:B+
 王権(皇帝権含む)に関連するスキル・宝具の効果を無力化するユニークスキル。
 ただし、相手がAランク以上のカリスマスキルを持つ場合、このスキルは効果を発揮しない。
 マケドニア王家の唯一の擁護者と言われ、彼が生きている間は誰も王を名乗れなかった逸話がスキル化したもの。

【宝具】
『亡王の威(コイロス・スロノス)』
ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:0~99 最大捕捉:1000人
 征服王が用いた黄金の玉座。
 真名を開放することで、自身も含めた自陣営全員に、Aランクのカリスマに相当する恩恵が与えられる。
 また、LUC判定を失敗するまで連続して行い、成功した回数に応じた規模の軍勢を召喚することができる。
 この宝具は発動から3ターン後に消滅し、その効力も失われる。

【Weapon】
【クシュストン】
 ヘタイロイ騎兵が用いた長槍。
 本来は騎乗戦に用いるもので、白兵戦では長大さが時として害にもなるが、
 エウメネスは徒歩戦闘でも自在に使いこなす。

【解説】
 フィリッポス二世、イスカンダルに仕えた人物。狡猾で言葉巧みだったとされる。
 イスカンダルの死後に勃発したディアドコイ(後継者)戦争では
 自身の権力基盤の弱さから王家を擁護する立場に立つが、部下の裏切りにより暗殺された。

 前半生は不明瞭な点が多く貧困層の馭者の子ともされる。
 ともあれ、フィリッポス二世に見出されたてマケドニアの書記官となり、続くイスカンダルの下でも同様の職務を務めた。

 イスカンダルの東征では、ペルディッカスの後任として騎兵の指揮を任される、
 婚姻により王家の縁戚となるなど王の信頼は厚く、
 詳細はほとんど分かっていないながらも、かなりの軍功を挙げたと考えられている。
 一方でマケドニア人ではないために家中の反発を買うことも多かったようである。

 イスカンダルの没後は、大王の遺児を擁していたペルディッカスに接近。
 しかし、イスカンダルと同道したペルディッカスと、イスカンダルの留守を守っていたアンティパトロスの対立が武力抗争に発展したことで、
 彼はペルディッカス派としてアンティパトロス派に属していた友人クラテロスと戦うことになる。

 不仲だったネオプトレモスの裏切りはあったものの、エウメネスは戦勝を挙げ、クラテロス・ネオプトレモスを敗死させる。
 しかし、後ろ盾であったペルディッカスが暗殺されたこと、人望の厚いクラテロスを殺したことで反感を買ったことにより、
 一転、追討される身となる。

 友人アンティゴノスに追い詰められ、ノラで籠城戦を行った(一度は降伏したとも)エウメネスだが、
 アンティパトロスが病没し、アンティパトロス派が分裂すると、これに乗じてノラを脱出。
 勢力を盛り返し、大王の親衛隊である銀楯隊を含む大兵力を掌握した。

 しかし、マケドニア人でないことや、兼ねてから家中の反発も相まって、軍団は彼に心服せず、
 部下から多額の金を借り入れる(裏切れば回収不可能になる)、
 軍議の場にイスカンダルの椅子(空席)を置き、御前会議の形式を取るなど、あの手この手で軍団の統制を図ったが、
 あまり成果は上がらなかった。

 それでもアンティゴノスとの戦いでは、その将才によって一進一退の攻防を繰り広げるが、
 銀楯隊の指揮官アンティゲネスらに裏切られ、アンティゴノスに捕らえられる。

 アンティゴノスは友人であったエウメネスを幕下に加えるつもりであったが、
 これに反感を抱いたアンティゴノスの家臣たちの手で暗殺されたという。

 エウメネスの死によってマケドニア王家はその擁護者を失い、
 やがて家臣たちが王を名乗り殺しあう、血みどろの大戦争へと発展していった。
最終更新:2016年10月08日 19:27