マルクス・アントニウス

【元ネタ】史実
【CLASS】バーサーカー
【マスター】
【真名】マルクス・アントニウス
【性別】男性
【身長・体重】180cm・75kg
【属性】混沌・狂
【ステータス】筋力A 耐久A+ 敏捷B 魔力D 幸運C 宝具D
【クラス別スキル】
狂化:B
 全パラメーターを1ランクアップさせるが、理性の大半を奪われる。

【固有スキル】
内助の功:C+
 配偶者の手助けにより、不利な状況を改善するチャンスを得る。
“座”からクレオパトラの声が届くことでバーサーカーは奮起し、なぜかHPも回復する。

女神の寵愛(偽):EX
 ステータスがランクアップしたような気分になる。
 魅了を遮断する効果“は”あるが、加護というより心の問題。
 アントニウスは自らをディオニュソス神に、クレオパトラを女神アプロディテに例えたという。

【宝具】
『届け、愛は無限大(ファインドアウト・ニューヘブン)』
ランク:E 種別:対人宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000人
 世界中にクレオパトラへの愛を叫び伝える告白宝具。
 狂化のランクを一時的にEXに変更し、効果が切れるまでの間、ひたすらにクレオパトラへの愛の言葉を歌い叫ぶ。
 効果範囲は一つの都市圏を覆うほどだが、音響と言うよりはテレパシーに近い性質を持つため、攻撃としての適性は持たない。
 マスターに迷惑。敵にも迷惑。一般人にも迷惑。ついでに隠蔽しなきゃいけない監督役にも迷惑。誰にとっても迷惑な宝具。

【Weapon】
【グラディウス】
 古代ローマで用いられた、肉厚な刃を持つショートソード。合金を用いているため破損しにくく切れ味にも優れる。
 ヒスパニアを起源とする剣で、大スキピオのヒスパニア遠征を切っ掛けに導入されたと言われている。

【解説】
 神君カエサルの右腕であり、オクタウィアヌス(後のアウグストゥス)とカエサルの後継者の座を争った男。
 第二回三頭政治の一頭として権力を広げ、エジプトの女王クレオパトラと同盟を結ぶが、
 クレオパトラに入れ込んで信望を失い、オクタウィアヌスに敗れた。

 神君カエサルの右腕であり留守を任されるほど信頼されたが
 キケロには「肉体が頑丈なだけが取り柄の無教養人」「剣闘士並みの男」と酷評されたと伝わる。
 カエサル没後は後継者のオクタウィアヌスと対立するも、同じ反共和派であることから同盟し、オクタウィアヌスの姉を娶る。
 かくして協力関係となった二人は共和派の駆逐に邁進した。

 一方で、この同盟が一時的なものなのは両者とも承知しており、アントニウスは決戦の時に備えて勢力の拡大を図った。
 エジプト女王クレオパトラとの関係強化もその一環であったのだが、
 クレオパトラと仲を深めるうちに、アントニウスは本気で入れこむようになってしまう。

 オクタウィアヌスの姉への一方的な離縁、クレオパトラへの領土の分譲、エジプトでの凱旋式の実行……
 アントニウスがクレオパトラへの愛に勤しむほどに、ローマ市民の心はアントニウスから離れていった。

 アクティウムの海戦でオクタウィアヌスの軍勢と対した時も、
 不可解な後退を行ったクレオパトラの艦隊を追ってしまったのを契機に総崩れとなった。
 敗走の末、アントニウスはクレオパトラ自殺の誤報を聞き、絶望して自害したという。

 愚行の帰結として敗北したアントニウスではあるが、その想いは報われた、と言えるだろう。
 アントニウスの死から10日後にクレオパトラも自殺したが、その遺言はアントニウスと同じ墓に入りたいというものだった。
 クレオパトラにとって、小ポンペイウスもカエサルも当人らが握る権力あっての恋愛関係だったが、
 アントニウスは(最期は)損得勘定抜きで愛されたのだ。

【蛇足】
 シェイクスピア作「アントニーとクレオパトラ」の元ネタの人。
 一説には18歳の頃のクレオパトラに一目惚れしていたとか。
 ちなみにアントニウス家はヘラクレスの子アントンの末裔とされる。
最終更新:2016年10月08日 20:26