無銘・船員

【元ネタ】古代ギリシア哲学『カルネアデスの板』
【CLASS】ライダー
【マスター】
【真名】無銘・船員
【性別】男性
【身長・体重】180㎝・60㎏
【属性】秩序・悪
【ステータス】筋力C 耐久C 敏捷C 魔力D 幸運B 宝具B
【クラス別スキル】
対魔力:D
 一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。
 魔力避けのアミュレット程度の対魔力。

騎乗:C
 騎乗の才能。大抵の乗り物、動物なら人並み以上に乗りこなせるが、
 野獣ランクの獣は乗りこなせない。

【固有スキル】
高速思考:A
 物事の筋道を順序立てて追う思考の速度。
 危機的な状況に瀕した際、何をどうすれば自分の身を守れるか、
 ライダーは瞬時にその答えを出すことが出来る。

単独行動:C
 マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
 ランクCならば、マスターを失ってから一日間現界可能。

戦闘続行:B
 瀕死の傷でも戦闘を可能とし、決定的な致命傷を受けない限り生き延びる。

【宝具】
『苦渋の選択(マルティエコシ・プロギイ)』
ランク:B 種別:結界宝具 防御対象:1人
 騎乗宝具『救いの舟板』を用いた絶対正当圏の形成。
 この宝具が発現している間にライダーへの攻撃に対する反撃には、
 “緊急事態における防衛行動”としてその正当性が認められ、
 自動で荒波によるカウンター攻撃が発生する。
 このカウンターに対するランク以下の防御・回避行動は必ずファンブルする。

【Weapon】
『救いの舟板(ブィスィズィミ・ピリオ)』
 ライダーの“騎乗宝具”であるただの舟板。
 無論乗ることはできず、持っていることで“騎乗”となる。
 荒波の属性を纏うため、騎乗スキルがC未満の者は、触れるとダメージを受ける。

【解説】
 古代ギリシアの哲学者カルネアデスが出題した問答のひとつに登場する名もなき船員。
 一隻の船が難破し、一人の男が船の残骸である板に命からがら縋りついた。
 そこにもう一人の生存者が板にしがみつこうと近づくが、男はその生存者を突き飛ばしてそのまま見殺しにした。
 救助されたのちに、男は殺人の罪で裁判にかけられるが、緊急避難例として無罪を勝ち取る。
 カルネアデスはこの問答を、彼と同時代の出来事として想定している。
 そして、現在でもしばしばこの問答は様々な媒体の形を得て派生し、伝わっている。
最終更新:2016年10月08日 21:52