ピョートルとフェヴローニャ

【元ネタ】ロシア伝承
【CLASS】セイバー
【マスター】
【真名】ピョートルとフェヴローニヤ
【性別】男性 / 女性
【身長・体重】170cm・67kg / 155cm・51kg
【属性(夫婦とも)】秩序・善
【ステータス(夫)】筋力B 耐久C 敏捷C 魔力E 幸運B 宝具C
【ステータス(妻)】筋力E 耐久D 敏捷C 魔力B 幸運A 宝具-
【クラス別スキル】
対魔力:B
 魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
 大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。

騎乗:C
 騎乗の才能。大抵の乗り物、動物なら人並み以上に乗りこなせるが、
 野獣ランクの獣は乗りこなせない。

【保有スキル】
配偶の石棺:A
 セイバー召喚と同時に賢妻フェヴローニヤが現界する。消滅もまた二人同時である。
 一日に一度、二人ともが同じ場所に、或いは一方が他方の位置へ転移する事ができる。
 ちなみに、この装備(スキル)は外せず別個の召喚は不可能。

聖人:D
 ロシア正教の認定する聖人である事を示す。
 妻は秘蹟の効果が向上し、夫はHP自動回復能力を得ている。

道具作成:C
 聖別された器具やフェヴローニヤの秘薬を作成可能。

【宝具】
『裂罅埋める情愛の剣(アグリーク)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~2 最大捕捉:1人
 翼ある蛇を討ち滅ぼした剣。
 家族を愛さない者の不死性、
 愛徳を備えない者の治癒、
 貞節を犯す者の防御数値を無効化し
 全てに該当する者には毒となり即死判定を課す。

【解説】
 ムーロムスキー・チュドトヴォーレツ(ムーロムの奇蹟の人)。
 聖ピョートル公は、晩年に得た修道士名ダヴィートから
 十三世紀の実在のムーロム公ダヴィド・ユーリエヴィチと同一視される。

 ある時、ムーロムを治める領主パーヴェルの妻が、悪魔の遣わした『翼ある蛇』に犯された。
 妻の告白を聞いた夫は悩んだ末、次に現れた際に蛇自身に殺し方を語らせよと助言し
 「ピョートルの手にかかってアグリークの秘剣で」のみ死ぬのだという事を知る。
 ピョートルはパーヴェルの弟、そして彼が教会の祭壇の割れ目で見つけたのが件の剣であった。
 ピョートルは見事に蛇を殺したが、返り血が身体にかかり全身が吹き出物に覆われてしまう。
 治癒の術を知る賢い娘フェヴローニヤが発見されたが、教える代わりに妻にして欲しいと言う。
 一度は身分違いから約束を反故にしようとしたピョートルだが、結局は彼女と堅く結ばれた。

 そのうちに亡くなった兄パーヴェルの領地ムーロムを引き継いだピョートルであったが、
 妃の生まれ卑しさを言い募る親族達とのやり取りがあり、夫婦は地位を捨て街を去った。
 だが夫婦が有徳の日々を送る間に親族は争い合って全滅し、ムーロム市民に帰還を乞われる。
 寛大な領主として長く治めた二人は、最後が近づくと僧門に入り、共に六月二十日に亡くなった。
 一つの棺に入る事を彼は遺言したが、人々は僧籍に入った者をそんな葬り方はできないと分けた。
 しかし翌日には遺言の棺に遺体が移っている事が繰り返されると、最早遺言に背く者は無かった。

 1547年に列聖。2008年には夫婦に由来する新たな祝祭日『家族と愛と貞節の日』が定められた。
最終更新:2016年06月20日 21:04