ほうちょうをもった手

【元ネタ】グリム童話『ほうちょうをもった手』
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】―(物語において彼は『妖魔』とだけしか語られていない)
【性別】男性らしい
【身長・体重】確認不能
【属性】秩序・中庸
【ステータス】筋力B 耐久B 敏捷D 魔力B 幸運E 宝具B
【クラス別スキル】
陣地作成:C-
 妖魔として、自らに有利な陣地を作り上げる能力。
 キャスターは工房の作成が可能だが、彼は自ら岩の間に潜むことを望む。

道具作成:B+
 魔術師としてではなく、鍛冶師としての能力。
 魔剣・妖刀といった魔力を帯びた武器を作ることができる。
 一度限りではあるが宝具クラスの刃物をもう一対生みだす事が出来る。

【固有スキル】
天性の魔:A
 英雄や神が堕した姿ではなく、怪物として産み落とされた者に備わるスキル。
 これによりキャスターでありながら高い筋力と耐久を保有する。

自己保存:C
 岩の間に引き籠り、自身はほとんど戦闘に参加しない。
 片腕だけ外に出さない為、肉体が傷付くことはほとんどない。

妖術:B
 妖魔として保有する能力。主に鍛冶の補助や岩の間に結界を張るために使用される。


【宝具】
『我が骨子は断ち別つ(クリンゲ・ミュスティカ)』
ランク:B 種別:対物/対魔宝具 レンジ:1 最大捕捉:1個/1体
 キャスターが恋人である娘に渡した岩をも容易く切り裂く包丁。
 真名解放などの複雑な工程を必要とせず、ただ「切る」という人の想念に触れて力を発揮する。
 その正体は彼自身の片腕を元に鍛え、彼の起源「別離」を宿した概念結晶武装。
 刃を当てた対象に起源を具現化し、一つして成り立っていたモノは刃を当てた部分から自然に二つのモノへと分離する。
 宝具としては珍しい担い手を選ばない宝具であり、刃を当てるだけでいい性質上、力を必要としないため
 女子供でも十分に扱うことができる。

 余談だが、東洋にも自身の腕の骨で刀を作る骨師と呼ばれる混血の一族がいると言う……。

【Weapon】
『岩』
 包丁の力を見せるために二つに断たれた大岩。
 岩の間には認識阻害の結界が張ってあり、岩陰に隠れたキャスターの姿を確認することはできない。

【解説】
 あるところに、母親からさっぱり可愛がられない娘がおり、毎日骨が折れる泥炭掘りに
 行かされていた。けれども娘には妖魔の恋人がおり、いつも岩陰から手を出して、その
 都度娘に良く切れる包丁を手渡して泥炭掘りを助けてくれていた。
 その様子を見ていた母親と兄弟は、娘から包丁を取り上げ、その包丁で妖魔の手を
 切り落としてしまった。
 妖魔は娘が心変わりしてしまったと思い、それ以来姿を消した。
 その後、娘とその家族がどうなったのか、妖魔はどこへいったのか、娘と妖魔はまた再会
 することができたのかは何より娘は幸せになれたかは不明である。
 唯一分かる事はたとえ娘が心変わりしようと妖魔が娘を憎むことはなかったということだけである。

【コメント】
 記述が少ないのをいいことに無駄な設定を付けまくった魔改造サーヴァント。
 刀崎と起源弾の設定を元に考えた。
 元々刀崎みたいな鍛冶師だった妖魔で自身の鍛冶師としての生涯を捨てる
 ほど一人の娘のことを愛したが、結局「別離」という起源に引き摺られ離れ離れになった。
 しかし娘のことを未だ愛していて、「彼女の幸せ」こそが聖杯への願い。
最終更新:2016年11月17日 17:44