フリードリヒ二世

【元ネタ】史実
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】フリードリヒ二世(神聖ローマ皇帝)
【性別】男性
【身長・体重】158cm・45kg
【属性】混沌・善
【ステータス】筋力C 耐久C 敏捷C 魔力B 幸運E 宝具A+
【クラス別スキル】

陣地作成:B
 魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
 “工房”の形成が可能。

道具作成:B
 魔力を帯びた器具を作成できる。

【固有スキル】

カリスマ:B
 軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。
 カリスマは稀有な才能で、一国の王としてはBランクで十分だと言える。

反救世主:B
 アンチキリスト。教会の意向を無視したために得た栄誉と汚名の証。
 啓示、神性、聖人、信仰の加護といったスキルを打ち破る。

芸術審美:B
 芸術作品、美術品への深い造詣。
 芸能面における逸話を持つ宝具を目にした場合、高い確率で真名を看破することができる。

【宝具】

『偽救の刻印(ナンバー・オブ・ビースト)』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1~1 最大捕捉:1人
 アンチキリストとなった事で行使可能となった特殊な魔術。
 印を与えた者のみを救い出す、反救世主としての権能。
 この呪印を刻んだ者は、『万人裁く至公の法典(コロックイア)』の対象から外される。

『万人裁く至公の法典(コロックイア)』
ランク:A+ 種別:対軍宝具 レンジ:1~60 最大捕捉:666人
 宝具と化した魔道書【皇帝の書(リベル・アウグスタリアス)】を基点として展開される断罪結界。
 結界内の対象は、キャスターを除いて背負う罪に応じたダメージを受ける。
 ダメージの軽減及び無効化は不可能で、対粛清ACさえ貫通する。
 法典が示した『法の前の平等』と、アンチキリストとしての逸話がミックスされた宝具。

【Weapon】
 『皇帝の書(リベル・アウグスタリアス)』
  魔力炉心を備えた魔道書の宝具。
  本来はフリードリヒ二世が編纂した法典で、
  その根幹にあるのは、法の前には万人が平等に裁かれる権利がある、ということである。
  生前は彼の先進性を法律という形で示すものに過ぎなかったが、
  アンチキリストとしての属性を得た事により、
  【皇帝の書(リベル・アウグスタリアス)】は魔道書としての属性を帯びるようになってしまった。

 『天体観測儀(アストロラーベ)』
 最も信頼する友から贈られ、「息子の次に大事なものだ」とまで語った、古代のアナログコンピュータ。
 天体観測のみならず、様々な数学的処理に応用できる。
 キャスターはこの道具を自身の宝具よりも信頼している。

【解説】
 神聖ローマ帝国ホーエンシュタウフェン朝の皇帝。フェデリーコ二世とも。
『世界の脅威』とまで呼ばれた先進性と、キリスト教圏の秩序に囚われぬ柔軟さの持主だったが、
 当時の常識に束縛されぬが故に既存の秩序とは衝突を繰り返した。
 彼の偉業として知られる『聖地エルサレム』の返還交渉の成功も、
 当時は(十字軍が度々失敗していたにも関わらず)異教徒との妥協の産物と呼ばれ、
 評価されるのは後世になってからであった。
 彼の悲願であったイタリア統一もローマ教皇らによる横槍で果たせず、次第に劣勢になる中で病死した。

 ギリシア語、ラテン語、ドイツ語、イタリア語、アラビア語、ヘブライ語等九カ国語を読み書きし、
 七カ国語を話した教養人。
 武芸に秀で、アラブ世界で流行していた鷹狩りについて本を著す程に習熟する一方、
 現代まで続くナポリ大学を創設やイタリア語での詩作の確立など文化面でも才能を発揮した。
 また、教会の秩序に敵対する王でありながら、彼に魅了された者も数多く存在した。
 これほどの才能を持ちながら、王としては不遇であったのは、
 三百年早いルネサンス人と呼ばれるほどに先進的すぎた為でもあろう。
最終更新:2016年10月01日 15:23