【元ネタ】史実
【CLASS】ランサー
【マスター】
【真名】マリア・テレジア
【性別】女性
【身長・体重】153cm・123kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力D 耐久C 敏捷C 魔力B 幸運A 宝具A++
【クラス別スキル】
対魔力:C
第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。
【固有スキル】
戦略:B
外交や兵站など大局的に物事をとらえ、戦う前に勝利を決する力。
『三枚のペチコート作戦』でプロイセンを追い詰めた逸話から、ランサーはこのスキルを高ランクで有する。
神の恩寵:E-
優れた美貌と肉体を有した美しかった王者。
過去形の理由は体重を見れば分かる。
友誼の証明:C
敵対サーヴァントが
精神汚染スキルを保有していない場合、相手の戦意をある程度抑制し、話し合いに持ち込むことができる。
聖杯戦争においては、一時的な同盟を組む際に有利な判定を得る。
【宝具】
『運命の聖槍(スピア・オブ・デスティニー)』
ランク:A++ 種別:対人宝具 レンジ:0~99 最大捕捉:1000人
聖マウリティウスの槍。聖槍と同一視されることもある神聖ローマ帝国のレガリア。
本来は夫の所有物だが、事実上の女帝として君臨したランサーは、この宝具を自身のものとしても扱える。
ランサーが何らかの干渉が行える範囲において、ダイス判定の数値を自由に操作できる。
ただし、元の数値からかけ離れるほどに、運命の改竄に必要な魔力は増大していく。
所有者が把握できるかぎりにおいて、人々の運命を自在に操る対運命宝具だが、
よほどの魔力供給がない限り、その真価は発揮できず、判定に多少の補正を与えるのが限度だろう。
『外交革命(ペチコート・ジャンクション)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:3人
いかなる宿敵であろうとも、それが女性であるのならば過去の遺恨を無視して同盟交渉が行える精神干渉宝具。
この宝具を発動している間、自身と交渉相手は、遺恨を感情に影響させることなく交渉を行うことができる。
また、交渉によって同盟が締結された場合、魔術的な契約として作用し、破った場合は全パラメータが2ランク低下するペナルティを負う。
ただし、この宝具の効力は女性にしか作用せず、男性に対しては意味をなさない。
【解説】
18世紀、オーストリア帝国を事実上、女帝として支配した人物。
悲劇の王妃
マリー・アントワネットの母としても知られる。
父カール6世は後継者となるべき男子を持たず(正確にはレオポルトが生まれたが夭折)後継者問題が浮上。
マリア・テレジアとその恋人フランツルが結婚し、後継者となることが決まった。
しかし、カール6世が崩御すると、周辺諸国はマリア・テレジアの相続を認めず、領土を奪おうと攻め込んできた。
この中にはマリア・テレジアの婚約者候補であったプロイセンの
フリードリヒ大王もいたという。
この窮地において、マリア・テレジアは(政治教育を受けてこなかったにも関わらず)ハンガリーとの同盟を成功させる。
プロイセンにシュレジエンを奪われたものの、諸国の侵攻に屈さず領土の大半を守った。
その後、シュレジエンをプロイセンから奪還すべく内政改革や軍改革を進める一方、
長年の仇敵フランスとの同盟に成功し、ロシアも含めた3ヶ国を中心としてプロイセン包囲網を敷くことに成功する。
プロイセン包囲網とプロイセンの間で行われた七年戦争は、総じて包囲網側の優勢で進んだ。
しかしフリードリヒ大王が卓越した軍事手腕で粘りを見せた末に、ロシアの女帝エリザヴェータが病没。
代わって大王の信奉者ピョートル三世が即位し、包囲網から離脱してしまう。
以後、包囲網に参加していた諸国はプロイセンと次々に講和を結び、孤立したオーストリアはプロイセン軍に敗北。
シュレジエンの奪還はならなかった。
以後も国内の改革を推し進めたが、息子のヨーゼフ2世の急進性には難色を示していたという。
【蛇足】
マリア・テレジアは終生フリードリヒ大王を憎み続けたが、
一方で「世間の誰も信用してはいないのではないかしら」と的確な評を送っている。
彼女の言葉通り、晩年のフリードリヒ大王は孤独な日々を送った。
一方、フリードリヒ大王の方は女嫌いだったにも関わらずマリア・テレジアの手腕を評価していたという。
最終更新:2016年11月17日 17:47