【元ネタ】史実 
【CLASS】セイバー
【マスター】
【真名】ンジンガ・ムベンバ
【性別】男性
【身長・体重】178cm・81kg
【属性】中立・善
【ステータス】筋力B 耐久C 敏捷C 魔力C 幸運D 宝具B
【クラス別スキル】
対魔力:B
 魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
 教会の秘跡には対応しない。
騎乗:C
 正しい調教、調整が施されたものであれば万全に乗りこなせる。
【固有スキル】
信仰の加護:B
 一つの宗教観に殉じた者のみが持つスキル。
 信心から生まれる、自己の精神・肉体の絶対性。
ラーニング:C
 自らの不足を補わんとする学習意欲。
 戦闘終了後、相手の持つ技術スキルを低確率で会得する。
【宝具】
『雷聖五条(ボアネルゲ・コートオブアームズ)』
ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:5~40 最大捕捉:300人
 王位を異母兄弟と争った際、空中に聖
大ヤコブの幻影と五人の騎士が現れ、敵の戦意を砕いたという逸話が宝具化したもの。
 聖大ヤコブの幻影の号令一下、現れた五人の騎士が剣を振るって雷を放ち、敵勢を打ち砕く。
 また、雷に付随する轟音には、異教徒の士気を大幅に低下させる効果もある。
【Weapon】
『雷の剣×5』
 宝具に由来する、雷で構成された五つの剣。
 剣として振るうだけでなく投擲武器として扱うことも可能。
 宝具の真名が開放されている間は五人の騎士の手へと移動し、宝具による攻撃が終了した後、セイバーの手に舞い戻る。
【解説】
 15、16世紀のコンゴ王国の国王。名はムベンバ・ア・ンジンガとも。
 洗礼名のアフォンソ一世の名でも知られる。
 父王ンジンガ・ンクウ(ジョアン一世)の時代、コンゴ王国はポルトガルと国交を結び、その技術や思想がコンゴへと流入。
 これを高く評価した父王は、ポルトガルとの国交をより深いものにするために洗礼を受けキリスト教に改宗する一方、
 国内の反キリスト教、反ポルトガルの動きを、ポルトガルから入手した銃火器によって制圧した。
 父王の死後、ンジンガ・ムベンバと異母兄弟のムバンズとの間で王位継承権が争われる事となる。
 キリスト教を容認するムベンバと、反キリスト教勢力を背景とするムバンズの対立は軍事衝突に発展。
 ムベンバが勝利を収めて王位についた。
 一説には、この戦いで聖大ヤコブの幻影と五人の天空の騎士が現れ、ムバンズ軍の戦意を打ち砕いた、という。
 しかし、王位についた後も、反キリスト教、反ポルトガル勢力はムベンバと対立し続け、王権を弱体化させていった。
 その上、頼みの綱であったポルトガルもインド航路やブラジルを発見した後は、コンゴに対する関心を弱めており、
 統御を失った派遣員達は奴隷貿易へとその軸足を移していった。
 ムベンバ自身も奴隷貿易に関与はしていたが、国内貴族をも攫う奴隷商人には不快感を示しており、
 ポルトガル側に対処を要請するが、ほぼ黙殺された。
 ムベンバが奴隷貿易の禁止を宣言しても、実効性がまったく発生せず、むしろポルトガルと反国王派の結びつきを強める結果に終わっている。
 起死回生の策としてローマ教皇に帰順し、キリスト教勢力を背景に事態の打開を目指したが功を奏さず、
 またヨーロッパへの留学に派遣した若者たちも、その半分は奴隷とされた。
 ついにムベンバは宣教師と教師を除く全ての欧州人の追放を命じたが、結局撤回することとなり、
 外国人が行う商取引を監察する委員会の設置で妥協することとなった。
 それでもポルトガル人にとってムベンバのコンゴ王国を守ろうとする動きは不快な出来事であり、暗殺計画まで浮上していたという。
 ムベンバは1543年(あるいは1545年)に没した。
 以後、コンゴ王国はポルトガルの言い様に操られ、その勢力を衰退させていくこととなった。
最終更新:2016年11月17日 17:47