ルネ・デカルト

【元ネタ】史実
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】ルネ・デカルト
【性別】男性
【身長・体重】164cm・58kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力E 耐久E 敏捷C 魔力B 幸運A 宝具B
【クラス別スキル】
陣地作成:-
 宝具と引き換えに陣地作成スキルは失われている。

道具作成:A++
 魔力を帯びた器具を作成できる。
 並外れた高ランクは宝具の特性に由来する。

【固有スキル】
高速詠唱:A
 魔術詠唱を早める技術。
 自身の修める魔術レベルは低いが、詠唱のスピードは一流の魔術師と同格である。
 ラ・フレーシュ学院で学んだと伝わる魔術思想を自身の哲学思想に取り込み、昇華させた結果だろう。

普遍数学:B
 世界のあらゆる事象、あらゆる観念を数学的に解明するスキル。
 術理解明とは異なり、その原理を理解できるだけで何か影響を及ぼせるわけではない。
 また、このスキルのランクを上回るものを解明することは出来ない。

星の開拓者:EX
 人類史においてターニングポイントになった英雄に与えられる特殊スキル。
 あらゆる難行が“不可能なまま”“実現可能な出来事”になる。
 近世哲学の祖である彼の存在がなければ、現在の人類社会を形作る共通理念は存在しないと言っても過言ではない。

【宝具】
『哲学の木、諸学の果実を実らせよ(プリンキピア・ピロソピアエ)』
 ランク:B 種別:作成宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
 哲学を形而上学という根、自然学という幹、諸学という枝を持つ一本の木に例えた逸話が昇華された宝具。
 座標を定めた上で真名を開放することで、デカルトの哲学理念が形を成した大樹が召喚される。
 この大樹は人類が打ち立ててきた諸学問を演算するコンピュータであり、その成果を物質的な形に落とし込む生産機械でもある。
 この宝具が作り出せないものがあるとすれば、デカルトが解釈できないほどに在り方が懸け離れたモノだろう。
 ただし、それは現在の人類社会でも解釈不能であるということも意味するのだが。

【解説】
 フランス出身の哲学者、数学者。合理主義哲学の祖であり、近世哲学の祖。
 私は考えるので私はある、という記述をラテン語訳した「我思う、故に我あり(コギト・エルゴ・スム)」の言葉で知られる。

 実用的なものから魔術などの珍奇な学問まで諸学を修めたデカルトは、そのどれもが不確実で堅固な基盤を持っていないという事を悟り、
 文字の学問を捨てて世間を遍歴する日々を送る。
 先進技術の集まっている軍隊への入隊、数度の大旅行、多くの賢人達と接することによる知的刺激、炉部屋での思索を経て、
 デカルトは諸学を数学的発想の下に統一する普遍数学を構想。
 これを基にして(あるいは破棄して)コギト命題、神の存在証明、機械的世界観、心身二元論などの要素で構成される、自身の哲学を打ち立てた。

 この哲学思想を深め、発表するに連れて、デカルトは次第に名を高めていく。
「無神論者」として非難されたこともあったが、その名声は衰えず、
 スウェーデン女王クリスティーナが軍艦を寄越して国に招くほどとなった。
 女王の招きに応じて彼女に講義を行うようになったデカルトではあったが、
 朝寝の習慣があった彼にとってはつらい生活であり、一月もせずに風邪を拗らせて死去した。

 彼が打ち立てた哲学は、その誤謬や欠陥から後世、様々な批判を受けてきたものの、近世哲学を打ち立てた功績は疑いようがない。
 現代社会における人々の発想の根底は、未だにデカルトの哲学の軛を逃れられてはいないと評する者もいる。
最終更新:2016年12月25日 21:16