【元ネタ】史実
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】蕭何
【性別】男性
【身長・体重】172cm・65kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力E 耐久E 敏捷B 魔力C+ 幸運C 宝具B++
【クラス別スキル】
陣地作成:B-
魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
“法”の作成を行える“書庫”を形成することが可能。
道具作成:EX(D相当)
“書庫”の中でのみ魔術的な道具を作成できる。
実行可能なものは、宝具として運用可能となる“法”の草案の作成のみ。
【固有スキル】
戦略:B
外交や兵站、情報操作、攪乱などを用いて俯瞰的に戦況をとらえ、
戦う前に自軍の勝利を決する力。
人間観察:A
人々を観察・理解する技術。
ただ観察するだけでなく、名前や好みも知らない人々の倫理観を見極め、
それらの人物一人ひとりの“在りよう”を学習する能力が重要となる。
物資調達:A+
準備段階、または長期戦における消耗を想定しての補給を行い、自軍全体の戦力を向上を図る技能。
判定に成功した場合、その戦闘の間のみ選択したステータスを2ランクアップさせる事ができる。
また、後方からの支援を想定としているため、“戦場移動”と“
仕切り直し”も複合されている。
【宝具】
『我は模倣する、虎狼の合理性 上澄みのみを(ころうのほう、みらいへのみち)』
ランク:B++ 種別:対軍、対民宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000人
咸陽から持ち出した秦の公文書から収めたその莫大な知識量と人間観察能力を以て、
その地に見合った法を新たに作り出して“帝国”のミニチュアを形成する宝具。
法の発布にはまず「草案の作成」と、「聖杯戦争に参加するサーヴァント三騎の合意」、及び「自身の真名の開示」、
さらに「無辜の人民を害さぬ法である」ことと、「蕭何がマスターに王器を見出す」ことの合計五つ。
これらすべて満たすことが条件となるが、満たすことで強大な秩序維持システムとして機能する。
宝具としての機能は、法を犯す者に対する龍由来の魔力奔流を用いた刑罰執行。
合意の盟約に立ち会ったサーヴァント一騎につき一回与えられる、令呪にも匹敵する徴兵特権。
輜重部隊の機能拡張(“帝国”の治安維持、隠蔽工作など)の三つとなる。
【Weapon】
『筆』
竹簡に“法”を記すための筆。
なお、“法”を作るための竹簡は現地調達である。
『輜重部隊』
補給物資を戦場まで運搬する部隊。
兵站確保のための部隊のため能動的戦闘能力に乏しいが、
“戦場移動”と“仕切り直し”スキルをCランクで保有している。
宝具を発動することで輜重部隊という枠組みを飛び越え、治安維持兵としての機能も付加される。
【解説】
前漢時代に高祖・劉邦に仕えた功臣。三傑の一人。
劉邦とは同郷で、彼とは違い真面目な下級官吏として一定の評価を得ていた。
挙兵後は組織運営の一切を取り仕切り、反秦運動に同調して各地を転戦。
咸陽に劉邦軍が到達すると、蕭何一人は財宝などには目もくれず、秦の公文書を読み漁り、
項羽が破壊する前に持ち出しに成功。この文書によって得た知識を以て漢帝国の礎を成したとも。
楚漢戦争における活躍は、韓信の大将軍推挙に始まり、兵站運用という地味だが極めて重要な役割を持つ役目を果たし、漢軍を支えた。
(その証拠に、楚漢戦争終結後の論功行賞では、前線で活躍目覚ましい武将らを差し置いて、蕭何が第一等を拝命している)。
漢帝国成立後は丞相位に引き続きおさまり、韓信討伐後は満を持して相国の地位に就く。
だが、その強大過ぎる権限は老いて猜疑心を強めた劉邦や呂后などに疑心を抱かせるに至り、
個人的な保身工作もむなしく、一時的とはいえ投獄されることとなる(それでも、粛清事態は回避している)。
劉邦の死後二年余り経ったのち、蕭何もまた没し、文終侯と諡された。
サーヴァントとしては限りなくマスターを選ぶタイプ。
【元ネタ】史実
【CLASS】アサシン
【マスター】
【真名】蕭何
【性別】男性
【身長・体重】170cm・60kg
【属性】秩序・中庸
【ステータス】筋力E 耐久D 敏捷C 魔力C 幸運A 宝具A
【クラス別スキル】
気配遮断:D
サーヴァントとしての気配を絶つ。隠密行動に適している。
ただし、自らが攻撃態勢に移ると気配遮断は解ける。
【固有スキル】
戦略:C+++
外交や兵站など大局的に物事をとらえ、戦う前に勝利を決する力。
特に兵站、補給、組織運営という点において卓越している。
敗戦処理:A
敗戦の後、勢力を立て直す際の手腕を表す。
Aランクともなると、歴史的な大敗も属する勢力の致命傷とはならない。
黄金律:B
身体の黄金比ではなく、人生において金銭がどれほどついて回るかの宿命。
【宝具】
『九章律経(りつきゅうしょう)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
「相国」にまで任ぜられた内政手腕が、蕭何が定めたとされる法典の形を取って宝具に昇華されたもの。
了見の及ぶ範囲において、大局的な観点から状況を安定化させる為の道筋を正確に導き出すことができる。
あくまで安定化が主目的な為、自身が利益を得られるとは限らない。
なお、この宝具による状況の安定化が閾値を超えることで、もう一つの宝具『敵國破・謀臣亡』が使用可能となる。
『敵國破・謀臣亡(てきこくやぶれ、ぼうしんほろぶ)』
ランク:E~A 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
韓信を罠にかけた謀士としての側面が表出した宝具。
大局的な観点から状況の安定化の障害となる人物――すなわち世を乱す可能性を内包する者を除くまでの最適解を想起する。
その予測演算の正確性は、対象の善悪や理非ではなく、その力量、精神性が現世にどれほど仇なしうるかによって定まる。
相手が国家を揺るがす存在であるならば、極小の可能性であれど殺害する道筋を見出すことが出来るだろう。
【解説】
前漢の相国。劉邦の天下統一を支えた漢の三傑の一人。
同じ三傑の内、韓信が武略、張良が知略に秀でたのに対し、蕭何は治略に秀でていた。
若い頃から優れた役人として評価されていたという。
呂公を歓迎する宴の接待を任された際に、未来の主君となる劉邦と遭遇。
後に劉邦を亭長に推挙し、秦末の動乱に乗じて彼を旗頭に立てて反乱を起こした。
蕭何は劉邦陣営において内務の一切を取り仕切り、糧秣の差配を滞らせず、兵士たちを略奪に走らせることがなかった。
また、韓信の武略を「国士無双」の人物だと高く評価し、劉邦からの冷遇を厭って去ろうとした韓信を引き止め、彼が大将軍になる切っ掛けを作った。
劉邦と項羽の戦い(楚漢戦争)が激化すると、関中において留守を任され、
優れた行政手腕で同地の安定を守ると共に、劉邦軍の兵站を支え続けた。
この功績を劉邦は高く評価し、戦後、諸将を差し置いて勲功第一の臣下として厚く遇した。
戦後は戦乱で荒れた中華の地を復興する一方、謀反を企てた韓信の謀殺にも関与したが、やがて劉邦に疑いの目を向けられる状態となる。
蕭何は粛清を免れるためにわざと自らの評判を貶め、一時期は投獄されたものの、何とか終わりを全うした。
彼がついた地位「相国」は漢王朝において特別なものとして扱われ、
直接の後継者である曹参と、野心が故に自滅した呂産、董卓を除いて就任者はいなかったという。
最終更新:2020年03月23日 22:37