【元ネタ】ローマ神話
【CLASS】ランサー
【マスター】
【真名】アンクス・マルキウス
【性別】男性
【身長・体重】180cm・90kg
【属性】中立・中庸
【ステータス】筋力C 耐久B 敏捷A 魔力C 幸運B 宝具B
【クラス別スキル】
対魔力:C
第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。
【固有スキル】
軍略:C
一対一の戦闘ではなく、多人数を動員した戦場における戦術的直感力。
自らの対軍宝具の行使や、逆に相手の対軍宝具に対処する場合に有利な補正が与えられる。
自己暗示:B
自らを対象とした強力な暗示。
精神に働きかける魔術・スキル・宝具の効果に大して高い防御効果を持つ。
平和主義のヌマ的人格と、時として荒ぶる
ロムルス的人格を、アンクスは自在に使い分ける。
水流操作:A
液体と呼ばれるものに自在に指向性を与え、思うままに水流を作り出し、操ることが出来る。
水道橋を建造し、ローマに初めて水道を引いた逸話から獲得したスキル。
【宝具】
『宣戦鉄槍(ファク・ベルム)』
ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:5~80 最大捕捉:800人
アンクスが形とした、外交担当祭司が宣戦を布告し槍を敵領土に投げ込む、という開戦の儀式が宝具として昇華されたもの。
この槍を投げ、地に突き立った範囲から先に“ローマの敵”としての属性を与える呪いの波を放射する。
この呪いを受けた者は、ローマに由来する英霊、及びその仲間、配下、同盟相手などと遭遇した際、強制的に戦闘状態へと突入させられてしまう。
また戦闘回数に応じて“ローマと敵対した”というペナルティを負わせ、ランサーの第二宝具の効力を増強する効果もある。
呪いのディスペルは不可能で、ランサー以外に解除することは出来ない。
『誅罰水牢(トゥッリアヌム)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:10 最大捕捉:10人
ローマの敵を処刑する水牢が宝具化したもの。
閉鎖空間に対象者を監禁し、ランサーの意思に応じた量の水を注ぎ込む。
単純な牢獄としても、相手を苦しめる拷問器具としても、溺死させる処刑装置としても用いることが可能。
牢獄の強度は囚人がローマに対してどれほど敵対してきたかによって変わり、
幾度となく戦った仇敵ともなれば、事実上、脱出は不可能となる。
【解説】
王政ローマ第4代の王とされる伝説上の人物。
戦争によってローマを大きくしたロムルスと、平和によってローマを大きくしたヌマという
二人の王の性格を受け継いでいたとされる賢王で、平時の治世、戦時の采配の両面で力を発揮した。
先王トゥッルスが戦争に明け暮れた事から、戦争に疲れたローマ市民は戦争を行わなかった第2代の王ヌマの孫であるアンクスを王に選んだ。
アンクスは民衆の期待に応え、また先王の失敗を鑑みて宗教儀式を重視した。
しかし、それ故にラテン人に侮られ、侵略を受けるようになる。
宣戦布告の儀式を制定し、ラテン人と開戦したアンクス王は、多くの戦いで勝利を修め、領土を拡大。
外港をも獲得し、祖父ヌマの性格だけでなく、ロムルスらしい荒々しい事業でも成功させられる事を示してみせた。
内政においても刑務所や水道橋を作成した。特にローマに初めて水道を引いた功績は特筆される。
アンクスは死に臨んで、国政について多くの相談をしていたタルクイニウスに、息子二人の後見人となることを遺言したが、
タルクイニウスは自身が玉座につくことを欲し、5代目の王になったという。
神を何よりも尊ぶ賢者にして神より人を選ぶ超人。流血を好まぬ平和主義者にして流血を好み荒ぶる戦将。
人が多くの側面を持つとはいっても、彼の人格は他者から見る限り、矛盾に満ちた複雑怪奇なものと映る。
その原因は、神祖ロムルスと賢王ヌマを模した人格を自己暗示で形成し、状況に応じて使い分けている為。
彼の本来の人格は二王の人格に覆い隠され、他人からは(あるいは彼自身にさえも)窺えない。
最終更新:2016年12月25日 21:17