トゥッルス・ホスティリウス

【元ネタ】ローマ神話
【CLASS】バーサーカー
【マスター】
【真名】トゥッルス・ホスティリウス
【性別】男性
【身長・体重】185cm・130kg
【属性】混沌・善
【ステータス】筋力A+ 耐久B+ 敏捷A+ 魔力D+ 幸運B+ 宝具B
【クラス別スキル】
狂化:EX
 パラメータをランクアップさせるが、理性の大半を奪われる。
 狂化を受けても会話することは出来るが、思考が“戦争を行う”事に固定されているため、意思疎通は不可能。
 伝承通り、トゥッルスは戦争を行わなければローマは衰退すると信じており、
 聖杯戦争ではない、本物の戦争を含めて、至る所に戦争を起こす切っ掛けを捜している。
 勝算なしでは戦わない事が唯一の救い。

【固有スキル】
軍略:C+
 一対一の戦闘ではなく、多人数を動員した戦場における戦術的直感力。
 自らの対軍宝具の行使や、逆に相手の対軍宝具に対処する場合に有利な補正が与えられる。

カリスマ:B-
 軍団を指揮する天性の才能。また、支配階級としての威圧。
 トゥッルスの軍がアルバの町を占領する際、よく起こるような混乱やパニック、殺戮や放火などはまったくなかった。
 また、国民たちは、不満や憎悪を抱いていても彼の意向に従ってしまっていた。

争乱触発:A
 争いを起こす切っ掛けを見出す天性の才能。
 相手側に開戦の意思がなくても、口八丁手八丁で強制的に戦闘に引きずり込むことが出来る。
 戦闘時、相手の退却を確実に失敗させる効果もある。

【宝具】
『雷神よ、我を呪え(ヨウィス・イラム)』
ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:0~20 最大捕捉:100人
 神霊ユピテル(ゼウス)との交信と、それに伴う神の雷。
 過去の不敬に憤るユピテルは、交信を通じて現世との縁を繋ぎ、トゥッルスに裁きの雷を下す。
 この雷はトゥッルスのみならず、その周囲をも巻き込むほどの威力と効果範囲を持つため、一種の自爆攻撃として機能する。

【解説】
 王政ローマ第3代の王とされる伝説上の人物。
 神祖ロムルスより好戦的な王であったという。

 決して戦争を起こさなかったという先王ヌマの没後、祖父が名将であったことから国民に選ばれ、王となる。
 これまでローマは隣国アルバと農地の境界を巡って諍いを起こす事が度々あったが、
 アルバが大国であったことを恐れ話し合いで解決するのが常であった。
 しかし、トゥッルスはこれを戦争で解決せんと計り、両国で戦争が勃発する。

 アルバ王メッティウスが紛争によって疲弊すれば大国エルトリアに飲まれ共倒れになると述べ、
 会戦ではなく勇士による決闘を望むと(トゥッルスには会戦でも勝算があったが)これを了承。
 ローマ側の勇士ホラティウス三兄弟の活躍によってローマ側が勝利し、アルバはローマが支配することとなった。

 アルバ王メッティウスはこの結果に不満を募らせ、
 フェデナイとウェイイの2都市を扇動して反乱を起こさせ、自身は会戦の最中で反乱軍に寝返る、という策略を巡らせた。
 これを察知したトゥッルスは、会戦の際、アルバ軍が敵に寝返ろうと反乱軍に近づくのを見て
「見よ、なんと勇敢に飛び込んでいくのか。敵はすぐに騙されていたことに気づくぞ」と叫んだ。
 結果、アルバの内通が虚偽であると思い込んだ反乱軍は恐慌状態に陥り大敗を喫した。

 戦後、トゥッルスはアルバ王メッティウスを戦争祝賀会に呼ぶと、
「先ほどまでお前の心はフィデナとローマの両方に股裂き状態だった。今度はおまえの体が股裂きになればよい」 と述べて車裂きの刑に処した。
 また、これと並行してアルバの市民を軍隊によって連れ去り、アルバの町を破壊した。

 アルバからの移民を取り込んでローマを強大化させたトゥッルスは、エルトリアに次ぐ大国サビニーとの戦争を決断。
 サビニーの方が軍事力で上であったが、トゥッルスは騎兵を駆使してサビニー軍を分断し、壊滅的な打撃を与えた。

 この大勝でトゥッルスの武名は鳴り響き、当人も意気軒昂であったが、ローマに疫病が広まり、自身も罹患してしまう。
 病床にあトゥッルスは迷信に取り憑かれ、国民を宗教漬けにしてしまった。
 しかし、疫病を収めんと先王ヌマの書に基づいて儀式を行おうとした際、その粗雑さに激怒したユピテル神が、
 トゥッルスを彼の屋敷ごと雷で焼き払ってしまったという。
最終更新:2016年12月25日 21:18