アントニオ・サリエリ

【元ネタ】史実
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】アントニオ・サリエリ
【性別】男性
【身長・体重】148cm・40kg
【ステータス】筋力E 耐久E 敏捷C 魔力C 幸運B 宝具C
【属性】秩序・善
【クラス別スキル】
陣地作成:A
 魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
 宝具の真名を開放することで、音楽に纏わるスキル・宝具の効果を最大限まで増幅する『黄金のホール』の形成が可能。

道具作成:-
 宝具と引き換えに道具作成スキルは失われている。

【固有スキル】
芸術審美:B
 芸術品・美術品に対する理解。
 芸能面の逸話を持つ宝具を目にした場合、高確率で真名を看破する。

毒音波:B
 自身が奏でる(あるいは奏でさせる)音響・楽曲に肉体を侵食する毒性を付与するスキル。
 アマデウス・モーツァルトを毒殺したという風聞によって獲得してしまった、無辜の怪物に近い呪い。

【宝具】
『音色煌めく黄金の間(ゴルデナーザール)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:60 最大捕捉:1000人
 生前のサリエリが空間性、音響効果の設計に携わった演奏会場。
 その音響の素晴らしさから『黄金のホール』とも呼ばれる
 豪華絢爛な装飾と、音波を理想的に反響、共鳴させる構造を持ち、
 会場内で行われる音楽に纏わるスキル・宝具の効果を最大限まで増幅する。
 真名を開放せずとも、構造物を部分的に展開し、音響を意図した方向に強化、変化させる事も可能。

【解説】
 神聖ローマ皇帝・オーストリア皇帝に仕えたカペルマイスター(宮廷楽長)。
 ベートーヴェン、シューベルト、リストなど音楽史に名高い作曲家を育てた名教育家。
 子供の姿で召喚されるのは、それが最も感性が強い頃であり、また「成長したら節度のある、正しい大人になった」為。

 音楽に類まれな才能を発揮し方方で活躍。ウィーン宮廷に招かれ、神聖ローマ皇帝ヨーゼフ2世によって宮廷作曲家に任命される。
 後に宮廷楽長に任命され、その名声は当時のヨーロッパ楽壇の頂点の一つに立つものだったという。
 成功した彼は他の著名な作曲家とも交際し、後進の教育、支援や慈善活動にも熱心であったという。

 一方で彼は名作曲家として名高いモーツァルトと対立し、楽曲を盗作したり毒殺しようとしたなどの醜聞を立てられた。
 これは当時のウィーンの音楽界でイタリア派に属すサリエリが宮廷楽長の地位を保ち続けた事で、
 妬んだドイツ派や広めたものであったが、その証拠は何一つ存在しない。
 モーツァルト自身もドイツ派に同調し「自分がウィーンで高い地位につけないのはサリエリが邪魔をするため」だと主張していたが、
 成功者であるサリエリにモーツァルトを妨害する動機はなく、むしろその才能を認めて親交を持ち、彼の曲を演奏することもしばしばあった。

 しかしながら、当時はこの根も葉もない噂が信じられており、
 サリエリの弟子であるモシェレスまでもが師がモーツァルトを毒殺したに違いないと信じていたという。
 このイメージは後世戯曲『アマデウス』や映画『アマデウス』で補強されるが、
 近年はそのイメージも変わりつつあり、また彼の楽曲もイメージの変容に伴って再評価されはじめている。

 聖杯にかける願いは『毒音波の封印』。
 悪意ある噂は仕方ないと諦めても、その影響で自身の演奏が文字通り“毒されている”のには我慢ならないようだ。
最終更新:2016年12月25日 21:19