エドワード・ケリー

【元ネタ】史実
【CLASS】アーチャー
【マスター】
【真名】エドワード・ケリー
【性別】男性
【身長・体重】173cm・78kg
【属性】混沌・中庸
【ステータス】筋力C 耐久B 敏捷E 魔力D 幸運A 宝具D
【クラス別スキル】
対魔力:E
 魔術に対する守り。
 無効化は出来ず、ダメージ数値を多少削減する。

単独行動:B
 マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
 ランクBならば、マスターを失っても二日間現界可能。

【固有スキル】
義賊の心得:B
 弱きを助け、体制に牙を剥く叛逆者としての心構え。
 権力者に類する対象への攻撃時、保有する魔力を略取する。
 ランクや対象との距離、与ダメージ量等によって奪える量が変動する。
 また社会的弱者に対してはカリスマ、権力者に対しては反骨の相、それぞれEランク相当の効果が発揮される。

ブッシュレンジャー:B
 都市から離れ、森林を拠点として活動した盗賊。
 彼らが慣れ親しんだ環境において発揮できる特殊な技能の習熟度を表す。
 草木生い茂る環境においてその身を周囲と同化し気配を殺す術や、
 環境の特性を生かした罠の作成に設置、周囲を利用した逃走術を身に着けている。

戦闘続行:D
 瀕死の傷でも戦闘を可能とする往生際の悪さ。
 行動できる限り、アーチャーは戦うことを諦めない。

【宝具】
『彼の如く勇敢であれ(アズ・ゲーム・アズ・ネッド・ケリー)』
ランク:D 種別:対物宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
 権力者とその従僕に虐げられた民衆から受けた絶大な人気が加護へと変質し、助命嘆願書の束の形をとった宝具。
 任意の物品に張り付けることで、アーチャーが受けた加護の一部を物品に与える。
 加護により物品はその性能が強化される上、霊的存在に対する特効武具として変貌する。
 一度物品から剥がれるとその力は失われ、剥がれた紙も焼失する。また、魂を宿す肉体に加護を与えられない。
 複数枚を一度に貼る事で強化の重ね掛けも可能だが、貼りすぎると過剰供給に物品が耐え切れず
 『壊れた幻想』に匹敵する威力の爆発を起こす。

【Weapon】
無銘:甲冑
 アーチャーが生前身に纏った甲冑。本人の強い信仰を受け、銃弾をも弾くほどの強度をもつ。
 生前は腰までしか防護がなかったが逮捕された時の反省から、体を余さず覆い身動きに支障をきたさない魔改造が施されている。
 それを実現したのは当然、彼の宝具に他ならない。

無銘:馬
 何故かついてきた馬。足が速く逃走に関する技能も高いが、スキルと呼べる程のものでもない。
 その時代の名馬程度の馬に過ぎず英霊化もしていないが、アーチャーに対する忠義は厚い。

無銘:銃
 その時代における普遍的なリボルバー。英霊相手にも通じるが、神代の兵装を相手取るには物足りない。

【解説】
 通称ネッド・ケリーは19世紀後半のオーストラリアで活躍した義賊である。
 18世紀末に大陸を発見した英国はその地を囚人たちの流刑地としたが、19世紀半ば頃に
 ゴールドラッシュを迎えたことで植民地としての統治体制を整えた。
 しかし元囚人たちとその子孫は成長した流通、経済のインフラの恩恵を受けられない白人の最下層。ネッド・ケリーもその一人だった。
 青春時代を警官に迫害され続けた彼は町郊外の森林に潜伏し、仲間たちと数々の犯罪に手を染める。
 貧しい人間を迫害する社会に反抗し、富裕層の金を預かる銀行を襲撃し、社会の走狗である警官を相手取った。
 貧しい市民には手を出さなかったため、ネッド・ケリーは最も名高いブッシュレンジャーとして、
 銃弾から身を守ると信じて着込んだ円筒状の兜と鎧とともに人々の心に刻み込まれた。
 晩年である1880年の6月、激しい銃撃戦の末、鎧を付けていない肘と足に銃弾を受け逮捕される。
 4カ月後には死刑を宣告され、同年11月11日に執行。25歳という若さでこの世を去った。

 市民たちは権力に立ち向かう英雄を深く敬愛していた。
 死刑判決に際し、彼の助命を願い80,000人もの人々が嘆願書を出したほどだった。
 今なお、「ケリーのように勇敢に(as game as Ned Kelly)」はオーストラリアにおける一般的な表現となっている。

【蛇足】
 基本的には自身を縛り付ける支配者、権力者を嫌う。
 聖杯によって願いを叶えるためではなく、聖杯で私欲を満たそうとする権力者の英霊を蹴落とすために参戦する。
 個人としての願望はその程度だが、マスターが勇気ある平民ならばそのために戦うつもりはある。
 気に入らなければ機を見て裏切り、気に入る人間を求め彷徨うだろう。もしくは、受肉して現世を謳歌しようと動き出すかだ。
最終更新:2017年03月22日 21:32