【元ネタ】史実
【CLASS】バーサーカー
【マスター】
【真名】シャンマイ
【性別】男性
【身長・体重】174cm・68kg
【属性】秩序・悪
【ステータス】筋力A 耐久A 敏捷E 魔力C 幸運D 宝具A+
【クラス別スキル】
狂化:E-
凶暴化する事で能力をアップさせるスキル。
……が、シャンマイは理性を残しているのでその恩恵はほとんどない。
筋力と耐久がより“痛みを知らない”状態になっただけである。
【固有スキル】
信仰の加護:A+++
一つの宗教観に殉じた者のみが持つスキル。
加護とはいうが、最高存在からの恩恵はない。
あるのは信心から生まれる、自己の精神・肉体の絶対性のみである。
……高すぎると、人格に異変をきたす。
陣地作成:B+
剣の結界を作り上げ、展開領域に極度の重圧を設ける。
敵対者の全能力を二段階下げるが、自身のカルマ値を上昇させるペナルティがある。
指南の心得:C-
多くの弟子を心酔させ、鍛え上げることができるが、
どうも真意が伝わらないようだ。
【宝具】
『擾乱よ、世を覆え(スコージ・オブ・ゴッド)』
ランク:A+ 種別:対軍宝具 レンジ:20~40 最大捕捉:500人
生前不埒者に振り回していた“ものさし”と“神の鞭”を同一視したもの。
一振り毎に世界に裁き(天災)を与える怒りの宝具。
シャンマイの厳格な法解釈と後世の人々に神罰と捉えられた第二神殿の崩壊のイメージが合体し、
大規模破壊宝具として具現化している。
対象は合計カルマ値に応じてランダムな神罰属性攻撃を受ける。
発生しうる神罰は、炎、嵐、雷、雹、地震、地割れ、瘴気、その他合計72種類にも及ぶ。
バーサーカーでさえなければ、もう少し落ち着いた宝具になっていたようだ。
【Weapon】
『剣の結界』
ある見解が
ヒレルに却下された時、彼は学院の庭に剣を突き立てて言った、
「来る者は拒まないが、去る者は決して許さない」。
その暴挙は、イスラエルに金の子牛が置かれた日以来の難事であったと記録されている。
ヒレルは折れ、シャンマイの意見に倣ったが、採択された解釈を人々は無視し、
ただ彼の弟子が従うのみだったという。
【解説】
大ヒレルと並び称される一世紀のラビ、シャマイ。
厳格かつ排他的な思想によって“愛の人”ヒレルと好対照をなす。
ズーゴート最後の世代の人物で、ヒレルが議長(ナーシー)の時代に副長の座に就き、
後に自らもナーシーとなった。
極端に厳格な宗教的態度と熱烈な愛国性から、ゼロテ派(熱心党)に近い思想の持ち主とされる。
彼の死後、その志を継いだシャンマイ派は反ローマ熱に押されて勢力を拡大、次第に先鋭化していき、
サンヘドリンを占めるようになり、熱心党を味方につけてユダヤ州の鎖国政策を取り、
ついには後のラビに黒歴史と見なされる、武装蜂起による十八条の強行採決事件まで起こした。
しかしこれらの熱狂の果てに引き起こされた神殿破壊から反省がなされ、
以後現在までユダヤ教の主流はヒレル派である。
タルムードにはヒレル派とシャンマイ派の見解相違が316個も挙げられているが、
伝承によれば天の声が“ヒレルの決定を採れ”と両派の紛争に採決を下したという。
またナザレのイエスの見解の幾つかにはシャンマイの影響があるらしい。
その過激さと後世の反省からか、説話においては短気で粗暴な、悪役のように描写されている。
だが彼も自分の性格の難には自覚があったようで、弟子には温和な態度を説き、
自らも教え子には控えめに接したという。
このように擁護論では守ろうとしたものへの温かみを強調される。
また、彼とヒレルの政治的態度の差は、互いの生地にも由来するだろう。
彼は生粋のパレスチナ人だった。
最終更新:2017年03月22日 21:40