アポピス

【元ネタ】史実など
【CLASS】バーサーカー
【マスター】
【真名】アポフィス1世
【性別】男性
【身長・体重】196cm・115kg
【属性】混沌・中庸
【ステータス】筋力A 耐久A 敏捷C 魔力B 幸運D 宝具B
【クラス別スキル】
狂化:E-
 凶暴化する事で能力をアップさせるスキルだが、
 バーサーカーは理性を残しているのでその恩恵をほとんど受けていない。
 しかし、筋力と耐久が“痛みを知らない”状態となっている。

【固有スキル】
破壊神の加護:A+
 セト神の寵愛を受ける。
 ダメージロールに用いるダイス数を常に+6し、クリティカルした攻撃に防御無視効果を付与する。
 これらの効果は“河馬の鳴き声”が響く場所でのみ発動する。

狂信:B
 特定の何かを強烈に信仰することで、通常ではありえぬ精神力を身につける。
 信仰の加護と似通うが、周囲の理解を超える程の信仰心は、原理や与える印象についてむしろ精神汚染に近い。

魔力放出(風):A
 武器に猛々しい荒廃の暴風を宿らせる能力。
 神話の“干魃の王”に匹敵する。
 セト神の寵愛なくして、これほどのランクで所持することはあり得なかっただろう。

竜の息吹:E+
 アポピスのポイズンブレス。
 ……を模した魔術。出力は低いが、一応毒性は強い。

【宝具】
『擾乱王(ハブ)』
ランク:C 種別:対人/対軍宝具 レンジ:1~40 最大捕捉:400人
 諍いを生む河馬の鳴き声。相手が誰であろうが、何処にいようが戦端を開ける究極のいちゃもん。
 精神状態や精神安定系スキルを無視して攻撃衝動に駆らせる宝具で、聖人に対してすらヘイト値を稼ぐことができる。
 不快感、不和を周囲に撒き散らし、民衆にまで争いを広げる効果を持つのだが、
 本当の"鳴き声"は彼の頭の中に響いているらしい。
 つまり彼は常に不快、不和を感じ、破壊神の加護のもと、理性的にこの世全てに喧嘩を売ろうとしている。怖い。

『天地掻き乱せ擾乱の権能(バアル・ゼフォン)』
ランク:B~B++ 種別:対軍宝具 レンジ:20~60 最大捕捉:600人
 嵐を呼ぶ河馬の鳴き声。蔓延した諍いを媒介にして召喚される、セトの加護ある砂嵐。
 争いの規模が大きいほど簡単に発動でき、大軍団の殺し合う戦場であればほぼノーコストでの使用も可能。
 連続召喚も可能だが、砂嵐の被害は敵味方を区別せず、また現地が平和(人口減)になるほど勢力を減衰させてしまう。

【Weapon】
『諍いの戦利品』
 テーベの王朝を恫喝して得た河馬の頭。
 元々の性別はトゥエリスの写し身たるメスだったかもしれないが、セトの加護によりオスのカバの形をとる。
 マスクとして身につけることで、呪詛増幅の機能を持つブースターとして機能する。バーサーカーは常に装着している。怖い。
 なお、ハブ(ハーブ)とは古代エジプト語でカバの意味。

『争乱の剣』
 なにがしかの神性に由来する奇怪な大剣。
 聖地ジェベル・アクラで崇拝されたバアルの小名・ゼフォンはテュポーンの名とおそらく同源であり、
 またバアル・ゼフォンはウガリットからエジプトに持ち込まれたバアルの形態である。
 セトはバアル・ゼフォンともテュポンとも同一視された。

【解説】
 ヒクソスの王、"擾乱王"アポピス。
 第15王朝後期のファラオで、第17王朝のタア2世を恫喝したという。
 メルエンプタハの治世に編纂された『アポフィスとセケンエンラーの争い』によれば、
 彼は“テーベの神殿で飼われているカバの鳴き声がうるさくて眠れない”と数百キロ彼方からありえない
 いちゃもんを付け、セケンエンラー・タア2世はアヴァリスに直々に赴いた……とされる。
 以降の記述は失われているが、タア2世は主張を認めて事をおさめたと推測される。
 しかし第17王朝はタア2世の時代に大ヒクソスと決別し、度重なる軍事的衝突の果てにヒクソス王朝はエジプトから
 追放の憂き目に会うことになる。
 アポフィス1世は下エジプトを40年に渡って支配し、カーメスとも戦ったが、イアフメス登場前には没していたと思われる。
 神話の「混沌の蛇」の名に由来するらしきアペプの誕生名を持ったファラオは
 ヒクソス系の王朝に何人か存在したらしいが、逸話らしき逸話が残るのは彼のみではなかろうか。

 宗教論においては『争い』の中で彼が“セトのみを崇拝した”と言及される点に着目し、
 古代エジプトにおいて拝一神教が邪教視された証拠と見る説がある。
 シリアを起源とするヒクソスにおいて、セトは元々彼らの神であった嵐神バアルと同一視されて熱烈な崇拝を受けたが、
 破壊神セトと混沌蛇アペプ(アポピス)も時に同一視される神であり、
 またネフシュタンの逸話に見えるようにいわゆる「ヤハウェ」は蛇神を原型の一つに持っていた可能性がある。
 いわゆる「ヤハウェ」とバアルは同根の神性と推測され、「セト=ヤハウェ」という構図も書けなくもない。
 族長時代の神が荒っぽいのはセト成分のせいだった……?
 まあ影響ぐらいはあるかもしれんが。

 俺自身が河馬になることだ系バーサーカー。
 前作ったアイルランドの邪教の神官(王)と互角ぐらいのイメージ。
最終更新:2017年03月22日 21:50