ウナス

【元ネタ】ピラミッド・テキスト
【CLASS】バーサーカー
【マスター】
【真名】ウナス
【性別】男性
【身長・体重】197cm・154kg
【属性】混沌・狂
【ステータス】筋力A+ 耐久B+ 敏捷B+ 魔力A+ 幸運D+ 宝具A
【クラス別スキル】
狂化:A+
 パラメーターをランクアップさせるが、理性の大半を奪われる。
 彼の根幹にあるのが「新生」の理念であるためか、
 現代を生きる人々、あるいは彼より若い神、時代の新しいファラオと相対したときは幸運判定を行い、
 成功すれば暴走が自制される。
 なお、自制とはただの待機モードなので、相手が攻撃を仕掛けた場合は即座に解除され、捕食スイッチが入る。

【固有スキル】
冥界神の加護:B
 接続が擾乱されてはいるものの、オシリス神からの祝福を今なお受けている。
 冥界の王と一体化したために死者からの干渉を受けない。
 これは人間霊を起源とするタイプのサーヴァントにもある程度のダメージカット効果として働く。

自己改造:EX
 自身の肉体に、まったく別の肉体を付属・融合させる適性。
 このランクが上がればあがる程、正純の英雄から遠ざかっていく。
 いまやバーサーカーは生前とも伝説ともかけ離れた『神喰らい』の概念そのものである。
 副作用で神性も喪失している。

【宝具】
『頂点捕食者(ゴッドイーター)』
ランク:EX 種別:対神宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
 ピラミッド・テキストに語られる、神々を虐殺し、人神を喰らうファラオの姿へとバーサーカーを再定義し、
 彼そのものを一つの対神宝具、真の頂点捕食者に位置づける。
 捕食対象を自身の力に取り込むことが可能。

 頂点捕食者とは、生物学において生態系の頂点に立つ種を指す言葉であり、それらは往々にして系全体の調整役を担う。
 また、捕食による吸収は食物連鎖から生じた最古の神秘の一つであり、転生思想の一部と同起源である。

【Weapon】
『ピラミッド・テキスト』
 バーサーカーの全身を覆う神聖文字の呪文群。対魔力、抗毒、その他各種耐性を与える加護。
 この中でファラオは、片やラーの庇護のもと船で死後の楽園に向かいながら、他方では神々より古く上位の存在として描かれる。
 矛盾に満ちたエジプトの神話観の中でも混沌ぶりは最たるもので、その混乱はおそらく各地から集めた葬祭文を
 統一神話に編集すること無く忠実に転写した為と考えられる。
 なお彼の理念が「新生」だという設定はオシリス神への信仰由来であり、神殺しとはあんまり関係ない。

【解説】
 エジプト第5王朝9代目/最後の王。
 ビブロスやヌビアとの外交的接触の痕跡が残り、
 壁画に描かれるキリン等から珍獣を南方より輸入していたと推測される。
 おそらくは嫡男を残さずに崩御したため、ウナスの娘を娶ったテティが次のファラオに即位した。
 第6王朝の始まりである。

 特筆すべき偉業の残らぬファラオでありながら、その名が(比較的)よく知られるのは
 王墓に残された最古のピラミッド・テキストゆえである。
 この中にはピラミッド・テキストの中でも最も有名な節の一つ「食神讃歌(食人呪文)」の章も含まれており、
 この一点を以て彼は英霊の座に刻まれた。
 食神王ウナスの誕生である。

 彼の時代、ラー崇拝は零落の兆しを見せ始め、オシリス崇拝はますます重要なものになっていった。
 オシリスに成り代わって冥界を治める、あるいはオシリス・ウナスの神名のようにオシリスと一体化するという観念は、
 やがて非王族において死後世界へ希望を見出す思想に転化した。
 だれもが死してはファラオのくびきから逃れ、だれもが一人のオシリスとなる。
 そこに権威や権力の通じる余地はない。
 ピラミッド・テキストが彼の代ではじめて刻まれたのも、
 わざわざ祈祷文を残さなければ死後の神化が達成されないのではないかという懸念、
 王権の絶頂期には当然の認識だった"ファラオは絶対である"という構図が揺らいできた政治的背景があったからと推測される。

 元々東デルタの地方神であったオシリスはウナス王の治世において信仰圏を劇的に拡大したとされる。
 古王国が終焉に向かうにつれピラミッド・テキストは王家の独占を逃れ、
 ふつーの権力者の墓にも見られるようになり、
 さらに後にはコフィン・テキスト、死者の書が登場、「死後の世界」は民衆に開かれ、やがて非特権化した。
 また、ウナスは長らくサッカラ一帯の神として崇拝を受けたようである。

 「Unas Slayer of the Gods」なる曲もあるのでそれなりに有名なのかもしれない。
 たぶんマジモンの神霊と戦うと相手を殺しきる前にマスターが死ぬ。
最終更新:2017年03月26日 17:12