スレイマン一世

【元ネタ】史実
【CLASS】アーチャー
【マスター】
【真名】スレイマン大帝
【性別】男性
【身長・体重】178cm・78kg
【属性】秩序・中庸
【ステータス】筋力D 耐久C 敏捷B 魔力B 幸運A 宝具A+
【クラス別スキル】
対魔力:B
 魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
 大魔術、儀 礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。

単独行動:C
 マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
 ランクCならば、マスターを失ってから一日間現界可能。

【固有スキル】
皇帝特権:A
 本来持ち得ないスキルも、本人が主張する事で短期間だけ獲得できる。
 該当するスキルは騎乗、剣術、芸術、カリスマ、軍略、等。
 ランクA以上ならば、肉体面での負荷(神性など)すら獲得できる。

カリスマ:B
 軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。
 カリスマは稀有な才能で、一国の王としてはBランクで十分と言える。

仕切り直し:D
 戦闘から離脱する能力。
 技の条件を初期値に戻し、同時にバッドステータス一つを強制的に解除する。

神の影:A
 他宗教圏を実力により圧迫し続けた威光の具現。
 その場にいるだけで、他宗教圏の神秘によってアーチャーにもたらされるダメージを削減する。

【宝具】
『皇権凌駕す四重の絢冠(マグニフィセント・スルターン)』
ランク:A+ 種別:結界宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人
 教皇冠を凌ぐ権威を持つ、という意味合いを込めて造られた冠。
 天国・煉獄・教会という教皇冠が宿す三象徴の他に、アーチャー自身が評された“地上での神の影”を第四の象徴として宿す。
 他宗教由来の加護を、高ランクでアーチャーに付加するだけでなく、自身の皇帝特権や影の力の増強も含まれる。
 また、概念の効果を一本に絞ることも可能で、その場合当然、行使できる概念は一つになるが、
 冠によって発現する概念の精度も、それ相応に洗練される。
 なお、四つ同時展開か、一本絞りしかできない。

『残忍なる皇帝の忠騎(アガ・シパーヒー)』
ランク:C 種別:対軍宝具 レンジ:10~40 最大捕捉:300人
 ロードス島から聖ヨハネ騎士団を退け、西方遠征でも大きな役割を果たした皇帝の軍団。
 真名解放によって、限定的にイェニチェリ軍団を召喚し、それらの軍勢による銃撃援護を行使する。
 魔力消費を増大させることでハンガリー侵攻戦線で活躍した大砲などを持ち出すことも可能。
 基本的に援護射撃を主とした宝具なので、英霊召喚の域にまで達してはいないが、
 『皇権凌駕す四重の絢冠』の能力を“皇帝特権”の一本に絞ることで、
 魔力消費率を変動させないまま、10ターンの間マスター不在のサーヴァントとして行使することもできる。

【Weapon】
『無銘・マスケット銃』
 常備軍団“イェニチェリ”の主武装。

『ヤタガン』
 同様に“イェニチェリ”の主武装。短めの刃の剣。

【解説】
 十六世紀、メフメト二世やセリム一世などの卓越した軍事能力とカリスマを誇る名君が立ち並ぶ中、
 その時代を名実ともに黄金期に押し上げたオスマン帝国の大帝・スレイマン一世。
 1520年にメフメト二世を超えるとさえ評された軍事の天才である父・セリムが没すると、
 スレイマンは その野心的な征服事業を引き継ぎ、
 まずは小手調べとしてベオグラード、聖ヨハネ騎士団が陣取るロードス島と、次々に落としてゆく。
 海上の覇権を握ると次はハンガリーの大平原を視野に収め、
 モハーチの戦いではハンガリー国王ラヨシュ二世を戦死させる圧倒的戦果を挙げ、同国に大打撃を与えた。
 その後はウィーンを包囲するが抜けず、撤退を余儀なくされた。
 法典を編纂した功績から立法帝(カーヌーニー)の称号でもよく知られる他、
 戦の天才でありながら人材を見る目も優れ、優秀な者を大宰相として自身の補佐の座に据えることでオスマンという超大国の運営もちゃんとこなしていた。
 教養も非常に深く、詩を嗜むなどの多才ぶりも発揮し、その多才さ・強さから“地上での神の影”とも称された。
 だが、この天才も老いには勝つことが出来ず、晩年には愛妾ロクセラナに唆されて長男ムスタファを処刑し、その後も太子の不幸が続いた。
 そんな中スレイマンは、晩年再度のハンガリー侵攻を画策するも、遠征のさなか、陣中で死去した。
 46年の治世の中で大帝とまで評された皇帝は、その偉大さゆえに後世に多くの禍根を残し、
 オスマン帝国衰退の一端をも築いてしまっていた。
最終更新:2017年03月26日 17:39