【元ネタ】史実
【CLASS】アヴェンジャー
【マスター】
【真名】マルクス・トゥッリウス・キケロ
【性別】男性
【身長・体重】185cm・80kg
【属性】混沌・悪
【ステータス】筋力A 耐久A 敏捷C 魔力A++ 幸運E 宝具A++
【クラス別スキル】
復讐者:A
恨み、怨念が溜まりやすい。特に
アウグストゥスとか帝政ローマとか大嫌い。
カエサルも評価すべき点は評価するがやっぱり嫌い。
忘却補正:B
人は多くを忘れる生き物だが、復讐者は決して忘れない。
情報抹消などの記憶操作に対し抵抗力を持つ。
自己回復(魔力):A
復讐が果たされるまでその魔力は延々と湧き続ける。魔力を微量ながら毎ターン回復する。
魔神アラストルと化したキケロは破格の回復量を誇る。
【固有スキル】
変転の魔:A
英雄や神が生前に魔として変じたことを示す。
過去に於ける事実を強調することでサーヴァントとしての能力を著しく強化させるスキル。
魔神アラストルと化すことで魔力をはじめとするパラメータが大幅に上昇。
さらに災害レベルの自然干渉能力を獲得しているが、属性・人格が変貌してしまっている。
――プルタルコス曰く、キケロは自殺してアウグストゥスを祟るアラストルになろうとした。
処刑人:A+++
悪を以て悪を断つ、究極の裁断行為。魔神アラストルとして獲得したスキル。
属性、悪に対するダメージが向上する。
また、そのサーヴァントの行為が悪と見なされた場合も対象となる。
扇動:EX
数多くの大衆・市民を導く言葉や身振りの習得。
特に個人に対して使用した場合には、ある種の精神攻撃として働く。きわめて強力。
レトリックの達人であり、弾劾演説に長ける。
【宝具】
『因果応報・災罰執行(アラストール)』
ランク:A++ 種別:対人~対文明宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000人
砂嵐、地震、噴火、洪水などあらゆる厄災を担当した、報復の魔神としての特性が宝具に昇華されたもの。
その正体は効果範囲内を包み込む“神罰”の運命の奔流であり、
攻撃範囲内の知性体が重ねた罪の重さに応じて、様々な天変地異が巻き起こる。
なお、罪の総量は、範囲内の知性体が別の知性体に抱かれた恨みの相乗によって決定される。
人口密集地で使用すれば神霊の権能にも匹敵する大災害が発生する。
【解説】
共和政ローマ末期の政治家、文筆家、哲学者。
自殺し復讐の魔神アラストルになろうとした、という伝承が昇華された結果、復讐者のクラスで現界した。
家名は無名であったが、卓越した弁論術で頭角を現す。
共和政ローマを転覆させようとしたカティリナの陰謀が起こった際には、
弾劾演説によって首謀者の処刑を成功させ『祖国の父』の称号を贈られたが、
この越権行為によって一時はローマからの逃亡を余儀なくされた。(後に帰国)
政治的には優柔不断や日和見を見せることも多かったが、共和制の堅持については曲げなかった。
独裁傾向を強めるカエサルへの反発や彼を暗殺したブルータスらの支持などはそれを端的に示す例である。
一方でカエサルはキケロを高く評価し、彼に嫌われていることを気にしていた。
しかし、カエサルの死後、後継者足らんとするアントニウスに
オクタウィアヌス(後の皇帝アウグストゥス)を召喚して対抗したのが彼の失策となった。
オクタウィアヌスはアントニウスと手を結んで第二回三頭政治を成立させ、キケロを失脚させたのである。
その後、アントニウスの手の者がキケロを暗殺し、その首と右手を切り取ってフォロ・ロマーノに晒したという。
プルタルコスによれば、キケロは自殺してアウグストゥスを祟るアラストルとならんとしたという。
ギリシア語で復讐者、復讐するを意味するアラストルは、元々はギリシア神話の登場人物であったが、
時代が下るに連れて様々な逸話を獲得した。
復讐の女神ネメシスとの同一視、雷神ゼウスの別名、悪魔
アザゼル、復讐を行う悪霊、死刑執行人――
ついにはルシファーの配下であり、報復のため悪魔らにも召喚される、大災害を引き起こす魔神にまでなった。
アラストルは火星を象徴とし、集中力を担当し、スペンサーの七大罪では怨念を司るという。
最終更新:2017年03月26日 17:43