ジェロラモ・カルダーノ

【元ネタ】史実
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】ジェラルモ・カルダーノ
【性別】男
【身長・体重】 180cm 69kg
【属性】中立・中庸
【ステータス】筋力 E 耐久 E 敏捷 E 魔力 B 幸運 B 宝具 A
【クラス別スキル】
陣地作成:D
 魔術師のクラスとして、自らに有利な陣地を作り上げる。
 小規模な工房の形成が可能。

道具作成:C
 魔術的な道具を作成する技能。

【固有スキル】
占星術:A
 星の運行と序列から未来を占う魔術。
 キャスターは自身の最期すら予見することが可能である。
 生前のキャスターが最も得意とした魔術といえる。

数秘術(偽):C
 魔術系統の一つ、カバラであるが、キャスター自身は数秘術の使い手ではない。
 自著で数学的発見を広く知らしめたキャスターは「秘」の一点とはむしろ対極にある。
 しかしゴーレムに対し宝具を用いたプログラミングを施すことで本来の数秘術と似た効果を発揮できる。

星の開拓者:A
 人類史のターニングポイントとなった英雄に与えられる特殊スキル。
 あらゆる難航・難行が、「不可能なまま」「実現可能な出来事」になる。
 キャスターは「数学」という歴史に「虚数」と言う概念を生み出し、
 「答えのない問題」に「現実には存在不可能な虚数」で「答えを生み出すことを実現した」ことでAランクを所有している。

【宝具】
『偉大なる術(アルス・マグナ)』
 ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:1~10 最大捕捉:100人
 数学の世界において虚数の概念を生み出したキャスターの著書。
 彼の生み出した虚数という概念の歴史を手繰り寄せる媒介として働き、
 のちに続く虚数を利用した学問の技術――
 幾何学、電気・電子工学、プログラミング理論、量子力学を魔力で再現する。
 この「再現」の中には占星術師であったキャスターが生前に使ったことすらない虚数魔術の行使も含まれる。
 虚数魔術の行使者であるキャスターのみが触れられる不確定の虚数空間に対象を「部分的に」引きずり込み、
 対象の肉体を虚実の狭間に寸断する。

【解説】
16世紀イタリアの数学者にして医者、占星術師、賭博師、哲学者。
パヴィア大学で医学を、パドヴァ大学で薬学を学ぶも、他人と打ち解けない気性で友人は殆どおらず、卒業後は中々職に就くことができなかった。
しかし最終的に医者として名声を得て、彼の意見が裁判所で尊重されるほどだった。
医者としての功績は腸チフス及びアレルギー症の発見、ヒ素中毒の研究、痛風と発熱性疾患の治療法の確立などがあげられる。
他にも科学者・発明家として磁気現象と電気現象の区別の確立、オートキー暗号の考案やカルダノ松明通信の考案、カルダングリルの発表、自在継手の考案を行っている。
さらに占星術にも長けており、自らの死期を予言し、最期はその当日に自殺したと伝えられている。

カルダーノの成した事で最も有名なものは数学者としての業績である。、
当時の数学的知識は師匠から弟子へと口伝される一種の秘術であり、学問としての形を成していなかった。
彼の著作である『偉大なる術(アルス・マグナ)』は数学的知識を広め、数学を共有されるべき知識である学問として自立させるきっかけとなった。
『偉大なる術』の内容は主に三次方程式の根の公式、四次方程式の解法を示したもので、その中にはある概念が登場する問題が示されている。
「足して10、掛けて40になる二つの数は何か?」 これには「解なし」というのが従来であった。
しかしこの書の中では「5+√-15」と「5-√-15」が答えだと示している。
すなわち、虚数の概念があれば答えのない問題に答えを与えることができると示したのだ。
虚数は信号処理、制御理論、電磁気学、量子力学、地図学など様々な分野の記述に応用される。
例えば電子工学においては交流電圧を表すために2つのパラメータが必要になるが、このパラメータを虚数を用いた複素数での表現が可能である。

このように多数の業績を残したカルダーノだが、金遣いが荒いことで有名で本人は自身を賭博者、あるいはチェスのプレイヤーだと考えていたらしい。
彼の著書には効率的なイカサマの方法として当時として初めて系統的な確率論に触れられている。
「ギャンブラーにとっては、全くギャンブルをしないことが最大の利益である」という言葉も残されている。

イメージとしては陽動のゴーレムと占星術で情報のアドバンテージを握って
相手の戦力や消耗を見極めて「イケる」と思ったら切り札の虚数魔術で仕留めに掛かるのを想定
戦えるデュマみたいな派手好きなキャラになりそう
問題は肝心の虚数魔術に関する情報が今のところ少ないところでしょうか
虚数空間に「部分的に」引きずり込んでバラバラにするのは
全体を飲み込むと聖杯にサーヴァントが送られない可能性があるかもしれないので。
最終更新:2017年08月13日 07:18