【元ネタ】史実
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】エドウィン・S・ポーター
【性別】男性
【身長・体重】177cm・79kg
【属性】中立・中庸
【ステータス】筋力E 耐久E 敏捷E 魔力E 幸運C 宝具E
【クラス別スキル】
陣地作成:E
自らに有利な陣地を小規模ながら作り上げる。
“ニッケルオデオン”を建築することが可能。
道具作成:E+
魔術は修得していないものの、演出・状況作成能力として当スキルを獲得している。
彼の場合は戦闘能力を持たない影役者の召喚と、役者に役割を与える“脚本”の作成が可能。
ただし、“映画脚本”はポーター出現時点で完成したばかりなので、影役者の挙動は自然、単調なものになる。
【固有スキル】
フォーカス:D
スナイパーのそれではなく、キャメラマンや映画監督の持つ焦点調整技術。
見るべきものをより見やすく、より映えるかたちで視認できる(またはマスターに視認させられる)。
舞い上がるスカート:EX
影役者『フロレンス・ジョージィ』召喚時に使用可能なスキル。
地面の鉄格子から吹き上がる熱風によって、スカートが舞い上がり男性を魅了する。
昨今では脚がチラリと見える程度のお色気シーンで興奮する者は少ないであろうが、
そうと分かっていてもあらゆる男性が目を奪われる。
【宝具】
『F・C・N(フィルム・シアター・ニッケルオデオン)』
ランク:E 種別:対衆宝具 レンジ:10 最大捕捉:10~300人
ニッケルオデオン内でのみ使用可能な、“大列車強盗”ラストシーンの、観客に向けて放たれる銃撃。
スクリーン内の俳優に影役者の機能を同期させることで、「銃撃」を形作る攻撃宝具。
因果干渉などの力を持たないが、かつて観客の「度肝を抜いた」この銃撃は、高確率で観客の「心を撃つ」
一度筋書きが知れてしまえば、弾丸の威力も命中精度も低下する。
他者からの口頭での“ネタバレ”で威力を減少させることも可能だが、現存するアーカイヴ映像などではこの宝具の神秘を削げない。
【Weapon】
『ジャスタス・D・バーンズ』
“大列車強盗”出演俳優。
強盗のリーダー役を演じ、ラストシーンにてインパクトを刻んだが、
彼の役者としてのキャリアはサイレント期で終わっている。
『フロレンス・ジョージィ』
“ニューヨーク23番通りで何が起こったか”出演女優(ノンクレジット)
地面から吹き上がる熱風によってスカートからほんの少しだけ脚が見えるお色気シーンを曝している。
【解説】
「アメリカ映画の父」と呼ばれるD・W・グリフィス以前に活躍した映画黎明時代の映画監督。
ポーターの映画人としてのキャリアはエジソン社の撮影技師として開始し、
トリック映画や風刺映画など、いずれも数分に満たない記録動画的な映画撮影に従事していたが、
1903年の“アメリカ消防士の生活”で初めて映画の中にストーリーを持たせた。
同作では、異なる場所で同時に起きるシーンを繋ぐクロスカッティング撮影法が初めて実践されたほか、
同年に公開された最古の西部劇“大列車強盗”のラストシーンでの、
観客の意表を突くクローズアップ技法を用いたラストシーンは、後世に於いても広く知られるほどに有名。
“大列車強盗”の大ヒットによって、ニッケルオデオンと呼ばれる5セントで入場できる常設型映画館が多く築かれることになった。
ポーターは“大列車強盗”の大ヒット後も野心的な作品を数多く手がけるが、1909年にエジソン社から独立。
この独立は失敗し、3年で会社を手放す。それから別の会社でも数本の映画を撮ったが1916年にはその会社も退社。
それからポーターは映画業界から遠ざかるが、彼が初めて用いた技法は、
先述したグリフィスの手によって、より効果的な演出に洗練され、またより普遍的なものへと進化を遂げた。
映画と言う文化は、芸術の域にまで高められたのだ。
最終更新:2017年08月13日 07:21