魯粛 子敬

【元ネタ】三国志
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】魯粛 子敬
【性別】男性
【身長・体重】167cm・59kg
【属性】混沌・善
【ステータス】筋力C 耐久E 敏捷D 魔力A 幸運B 宝具C
【クラス別スキル】
陣地作成:C
 魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
 が、どうも性格的に向いていないらしく、工房を作る事さえ難しい。

道具作成:C
 魔術的な道具を作成する技能。
 道術系のマジックアイテムを多少、作成可能。

【固有スキル】
軍師の忠言:A
 軍師系サーヴァントに与えられるスキル。
 状況を把握、分析することにより味方側に正しい助言を与えることができる。
 ランクが上がれば上がるほどその助言の正しい確率は向上し、Aランクであれば不測の事態がなければ100%的中する。
 これに対抗するには、あらゆる分析を打破するレベルの幸運、あるいはスキルを持つことが求められる。

軍師の指揮:C
 軍師系サーヴァントに与えられるスキル。自己を含めた軍としての力を最大限に引き出す。
 Cランクであれば、十分に訓練を積んだ鋭兵に相当する力を発揮できる。
 曰く「軍の指揮に当たっては、等閑なところがなく、禁令は誤りなく行なわれた」とか。

友誼の証明:B
 敵対サーヴァントが精神汚染スキルを保有していない場合、相手の戦意をある程度抑制し、話し合いに持ち込むことが出来る。
 聖杯戦争においては、一時的な同盟を組む際に有利な判定を得る。

黄金律:C
 身体の黄金比ではなく、人生において金銭がどれほどついて回るかの宿命。

道術:A
 仙人の業を簡易化させた道教系の魔術。
 最終的に仙人となり、仙道仙術に達することを理想とする。
 三国志平話においては魯粛は道士として描かれる。

【宝具】
『単刀赴会(いざ、りひをたださん)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~5 最大捕捉:1人
 戦闘能力ではなく、頭脳と舌鋒によって争う論争空間を展開する。
 真名を開放することで、自身と対象者を戦闘不可能の強制力を伴う異空間へと引きずり込み、お互いに関係のある事柄を議題として舌戦を行う。
 この舌戦で勝利した側は、敗北した側に令呪以上の強制力を伴う命令を一度下すことができる。
 キャスターの道術の粋を極めて作り上げた、固有結界に近い大魔術。

【解説】
 三国時代、呉の武将・政治家。字は子敬。
 赤壁の戦いでは主戦論を唱え、劉備との同盟を確立。
 呉の名将・周瑜の死後はその後任を努めた。

 富貴の身の上だったが、戦乱を予測し、大業を為す志を持っていたという。
 家財を傾けて武芸や兵法の取得に励む様を見て、郷里の人々は「魯家に狂児が生まれた」と評したが、
 呉の名将・周瑜は彼を高く評価し、言葉を尽くして孫権の下へと招き入れた。

 孫権と対面した魯粛は「漢室再興は不可能であり、長江流域に拠って孫権自身が帝王となるべし」という大胆な戦略を提言。
 その洞察力と不敵さが気に入られ、孫権の信任を得る。
 曹操の軍勢が南進を始めると、多くの者は曹操への降伏を進言したが、魯粛は周瑜らと共に徹底抗戦を進言。
 当時荊州にいた劉備との同盟を成功させ、赤壁の戦いにおける勝利の一助となった。

 その後、魯粛は、あえて劉備に荊州を領地として貸し与え、曹操の敵を増やすべきだと進言。
 これを孫権は受け入れ、以後、孫呉は劉備と同盟しつつ曹操と当たるという戦略を取る。
 また、周瑜の遺言によって彼の後任を務めることとなり、孫呉で随一の重臣という立場を得た。

 劉備軍と孫呉の関係は上手く行かないことも多く、
 荊州の領有権を巡ってしばしば衝突が起こったが、魯粛は常に友好的な態度を崩さずにこれを宥めたという。
 劉備が益州を得た後には大規模な軍事的衝突も起きたが、魯粛は単身で劉備の股肱の臣である関羽と面会し、
 この争いを鎮めるのみならず、荊州南部の二群を返還させることに成功している。

 魯粛の死後、劉備(蜀)と孫呉の対立は決定的なものとなり、
 劉禅に代替わりして諸葛亮が再度、同盟を打診するまで敵対関係が続いた。
 その間に曹操が地盤を築いた魏の勢力は確固たるものとなり、以後、三国時代は魏の一強が続くこととなる。

 正史では意外にも剣術や馬術、弓術に長じており、特に弓術は立てかけた盾を貫いたという逸話がある。
 演義においては能力的には優れた側にあるものの、諸葛亮などトップクラスの知略家には及ばないという形で描かれる。
 また、平話においては魯粛は道士として紹介される。
最終更新:2017年08月13日 07:50