ロドスのメムノン

【元ネタ】史実
【CLASS】ライダー
【マスター】
【真名】ロドスのメムノン
【性別】男性
【身長・体重】172cm・66kg
【属性】秩序・中庸
【ステータス】筋力C 耐久A 敏捷A 魔力D 幸運E 宝具A+
【クラス別スキル】
対魔力:D
 一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。
 魔力避けのアミュレット程度の対魔力。

騎乗:B
 騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、
 魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない。

【固有スキル】
嵐の航海者:A+
 船と認識されるものを駆る才能。
 集団のリーダーとしての能力も必要となるため、軍略、カリスマの効果も兼ね備えた特殊スキル。

戦略:B
 外交や兵站など大局的に物事をとらえ、戦う前に勝利を決する力。
 ダレイオス三世がはじめから彼の進言に従っていればアレクサンドロス大王は敗れていたとも言われる。

戦闘続行:A
 戦闘から離脱する能力。
 また、敗戦において自軍領地まで生きて辿り着く能力。

炎の抵抗者:A
 雷の征服者イスカンダルと互角に抗した逸話が昇華されたスキル。
 侵略の逸話を持つ英霊や宝具に対抗する時、全判定に有利な補正を得る。

【宝具】
『世の悪を討つ光明の艦隊(ポレミコプリオ・アカイメネース)』
ランク:A+ 種別:対軍宝具 レンジ:5~99 最大捕捉:1000人
 ダレイオス三世に預けられた大艦隊を召喚し、突撃を敢行する。
 艦隊はゾロアスター教における最高神アフラ・マズダーの加護により浄化の光焔を纏っており、
 アンリマユに関連する英霊・怪物に対し与えるダメージが激増する。
 ちなみにイスカンダルはゾロアスター教を迫害・弾圧したため、アンリマユの手先ともされており、この宝具は天敵となる。

【解説】
 アケメネス朝ペルシアのダレイオス三世に仕えたギリシャ人傭兵。
 軍才に秀で、征服王イスカンダルを大いに苦しめた。
 ダレイオス三世がはじめから彼の進言に従っていれば、イスカンダルは歴史に名を残す事は無かった、とも。

 当時、ペルシアはダレイオス三世が即位したばかりだったものの、そこに至るまでの宮廷陰謀の傷跡は深く、混乱状態にあった。
 これに目をつけたマケドニア王イスカンダルは東方遠征軍を発し、ペルシアへと進軍を開始する。

 しかし、征服王の進軍は初手から頓挫する。
 ギリシャ人でありながらペルシア側についていたメムノンが、イスカンダル軍の先遣隊パルメニオンを撃破したためである。
 その上、メムノンはこの勝利に油断せず敵の弱点を探り、マケドニア軍がペルシアを略奪しなければ明日の給金にも事欠くほどの窮乏にあることを知った。

 両軍の状況を鑑みたメムノンは、ペルシア側の領土を焼き払い、マケドニア軍を干上がらせる焦土作戦を献策する。
 だが、この必勝の策はダレイオス三世の躊躇いや、
 ペルシア貴族たちの状況把握の甘さ、財産への執着、傭兵であるメムノンへの侮蔑などが原因で却下される。

 マケドニア軍とペルシア軍はグラニコス河で激突したが、結果はペルシア側の大敗に終わった。
 一説によれば、敗因はペルシア貴族らがマケドニア軍への侮りと戦功欲しさに、ギリシャ傭兵を率いるメムノンを後方に配置していた事にあるという。
 この大敗を知ったダレイオス三世はメムノンの進言に従わなかったことを悔やんだと伝えられる。

 大敗後、ギリシャ傭兵の多くは「ギリシャ世界の裏切り者」とイスカンダルに憎まれ、多くが殺害され、残りは鉱山で働く奴隷とされた。
 しかし、メムノンは脱出に成功し、ダレイオス三世の信任を受けて対マケドニア作戦を一手に担うこととなる。
 メムノンは特にペルシャ艦隊の運用に着目し、脆弱なマケドニア海軍を各地で圧倒して兵站に圧力をかける一方、
 自身はハリカルナッソスに籠城し、海軍と連携しながらマケドニア軍を相手に善戦した。

 ハリカルナッソスの落城後、辛くも脱出したメムノンはマケドニア軍の本領であるギリシャ本土へと艦隊を向け、
 マケドニアを恨むギリシャ諸国とマケドニア本土の衝突を扇動するという大計を考案する。
 これらの策略が実行に移されれば、イスカンダル率いる東方遠征軍はペルシアに孤立し、その士気を瓦解させられたかもしれない。

 しかし、実行に移す前にメムノンは病死。
 唯一イスカンダルに抵抗しうる逸材を失った事で、ペルシア帝国の抵抗は消極的となり、滅亡は決定づけられた。
最終更新:2017年08月13日 07:56