【元ネタ】史実、アナバシス
【CLASS】バーサーカー
【マスター】
【真名】王弟キュロス
【性別】女性
【身長・体重】171cm・56kg
【属性】秩序・悪
【ステータス】筋力A 耐久C 敏捷B 魔力C 幸運B 宝具C
【クラス別スキル】
狂化:EX
一見して意思疎通は可能なように思える。だが会話なように思えるが、
その実、女性や悪意ある人物との会話内容や記憶が自動的に抜き取られることがある。
いうなれば“狂気に迫る母性”に中てられている状態で、
狂気を向ける“対象”の裁量次第で一切意思疎通が成立しない状況にさえなり得る。
【固有スキル】
騎乗:B
騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、
魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない。
神の恩寵:A+
最高の武勇と知恵を備え、“王の中の王”として生まれついている英邁さ。
本来、敗者であるバーサーカーはこのスキルを保有し得ないが……
惜しみなき母性の愛:A+++
“母”の愛を一身に受けた逸話を示すスキル。本来は宝具である。
自身の攻撃時の判定に有利な補正を加える他、
身の回りの女性に対して自動で呪詛をばら撒く副次効果も持つ。
――異常なる偏愛は霊基への干渉や、後天的な
精神汚染付与さえしようとする。
【宝具】
『英邁なる王の中の王、単騎にて王聖示さん(クラッシュ・チャージ・クナクサ)』
ランク:C 種別:対軍宝具 レンジ:1 最大捕捉:100人
キュロスが単騎で突出することで自動発動する宝具。
騎乗時にこそ効果を発揮する宝具であり、その吶喊は数だけの軍など容易く打ち破る。
だがその代償として、吶喊時に限り耐久値が2ランク、幸運値が3ランク減少する。
『惜しみなき母性の愛(パリュサティス・パーシアリティ)』
ランク:C 種別:対人(自身)宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
“惜しみなき母性の愛”の宝具としての側面。
真名解放以前からスキルとして露呈している機能を拡張し、
猪武者気質の強いキュロスに策謀家としての聡明さ・悪逆さをインストールする。
その際、“母”の人格に肉体が乗っ取られたように妖しき色香を帯び、
その悪意は自己中心的な主観の元、味方にさえ向けられる危険も孕む。
アナバシスに語られるような英雄たる“彼”の存在は、宝具開帳時には塗り潰されたかのように消失する。
【解説】
一般的にはキュロス大王と区別するために「
小キュロス」と呼称されるアケメネス朝の王族。
ダレイオス2世の次男として生まれたが、皇后パリュサティスからは偏愛を受け、
十代のうちにサルディス総督としてアナトリアを支配、末期ペロポネソス戦争にも介入した。
父王の薨去後、パリュサティスから「生まれながらの統治者」として後継者に強く推されるも、
指名されたのは兄のアルタクセルクセスであったために、これを不服として兄の暗殺を計画。
暗殺計画は前任のサルディス総督であったティッサフェルネスの告発で未然に防がれたが、
パリュサティスの根回しで罪には問われず、総督の地位も保持した。
キュロスの野心はそれでも潰えず、サルディスに戻るとギリシア傭兵1万を雇用、
さらにはペロポネソス時に支援したスパルタからも援軍を受け、
最終的に4万からになったとされる反乱軍を以て、その倍以上の勢力の王軍とクナクサの地で激突。
戦局はキュロスの采配とギリシア傭兵の精強さによって終始反乱軍有利に進んだが、
逃げ出した王を討とうと突出したために、王軍の兵が放った投槍によって呆気なく戦死。
その死によって軍も瓦解し、ギリシア傭兵以外は王軍に恭順した。
キュロスの死後、王を喪主として葬儀が行われ、サルディス総督に返り咲いたティッサフェルネスもパリュサティスの暗躍で落命。
さらにキュロスを討った兵士もその武勇を各所で吹聴したために王によって飼葉桶の刑に処された。
ギリシア傭兵のその後を描いた歴史書「アナバシス」に曰く、勇猛で武勇に優れ、およそ人を導く素質の全てを有していたとされる。
サーヴァントとしてのキュロスは、パリュサティスとキュロス自身の肉体が絶妙に混ざったような女性の肉体を得て現界している。
英明なる女戦士という出で立ちは最優のクラスを想起させるが、
母が持つヒステリック、かつ悪逆なる性格が時折露呈する。その様はまさしく狂愛の“被害者”とでもいうべきである。
最終更新:2017年10月17日 20:23