【元ネタ】史実
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】ヨハネス・グーテンベルク
【性別】男性
【身長・体重】172cm 65kg
【属性】中立・善
【ステータス】筋力E 耐久E 敏捷E 魔力EX 幸運B 宝具A
【クラス別スキル】
陣地作成:B
魔術師として自らに有利な陣地を作り上げる。
“工房”の作成が可能。
道具作成:EX(紙類以外はC)
魔力を帯びた器具を作成できる。
書物としての形態を持たせれば、どれほど高度なものであろうと複製可能。
他には金属加工に長けている。
【固有スキル】
大量生産:A
書物の類を無限に近い形で量産できる。
道具作成と組み合わせることで魔術礼装や宝具でさえも量産可能。
どこかで帳尻を合わせているのだが、それは彼の周囲以外の誰かであり、何か。その為、彼自身の懐は痛まない。
星の開拓者:EX
人類史においてターニングポイントになった英雄に与えられる特殊スキル。
あらゆる難航、難行が“不可能なまま”“実現可能な出来事”になる。
活版印刷はルネサンス、宗教改革、啓蒙時代、科学革命の発展に寄与した。
黒魔術(偽):A
宝具を応用することで様々な黒魔術を行使することができる。
本人に魔術師としての技能はないが、周囲の印刷術への無理解から「黒い魔術師」と呼ばれた事もあるとか。
【宝具】
『意解識想の謄写機構(クンスト・ウンド・アヴェントゥア)』
ランク:EX 種別:対事象宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
あらゆる物質、あらゆる概念を解析し、内容を文章という形に変換して紙類に印刷、製本することを可能とする印刷機。
ただし、制作物それ自体に神秘は宿らない。
また『神秘は知る者が多いほどに衰える』という特性から、
記された内容を広めることで、対象とした事象を恒久的に弱体化させることができる。
『黒い魔術よ、神秘を冒せ(ブラックアート・インキュナブラ)』
ランク:A 種別:???? レンジ:? 最大捕捉:?
『意解識想の謄写機構』で生み出した本を一時的に魔導書(グリモア)化する宝具。
製本の際に対象としたのが15世紀以前に生み出されたものであれば、これを再現する魔術礼装に仕立てられる。
ただし、対象としたモノがAランクを上回る神秘であった場合、ランクがAにまで低下し効力も相応に低下する。
なお、魔導書(グリモア)により発生する事象は黒魔術として扱われるため、
対魔力等での無効化や抵抗も可能。
【Weapon】
『黒鍵』
聖堂教会の代行者達が使う投擲剣。
その刀身は聖書のページを精製したもので作られているという。
元が聖書=書物であるためか、キャスターにとって最も作りやすい“武器”であるようだ。
【解説】
14、15世紀の西欧において、活版印刷技術を発明したとされる人物。
より正確に言うならば実用的な印刷システムを構築した事で、
経済的な意味でも物理的な意味でも本の大量生産を可能とした事が画期的であるとされる。
その半生は謎に満ちているが、成人後には金属加工に長けた貨幣鋳造職人として評価されていたという。
母の没後は母方の親戚の住むシュトラースブルクに移住し、金細工師となったようだ。
アーヘン市への巡礼者に(聖火を写し取るといわれていた)研磨した金属鏡を売るという事業に失敗した後、
グーテンベルクは密かに温めていた活版印刷のシステム化へと着手。
義兄から借金をしつつも何とかこれを完成させ、印刷所の運営を開始した。
ちなみにこの事業で最も有名なのは後にグーテンベルク聖書と呼ばれる聖書の印刷であり、
最も利益を挙げたのは、教会向けの数千枚の免罪符の印刷だったという。
その後、訴訟に敗れて一度は印刷機などを取り上げられるも、
マインツに再び印刷所を開設して事業に取り組む。
しかし商業的な成功は得られなかった。
後に対立する司教同士の争いに巻き込まれ、自宅と印刷所を失ったが、
印刷術の考案者としての功績を評価したアドルフ大司教に従者として拾われ、以後は彼の下で過ごした。
グーテンベルク自身は商業的な成功を収められなかったものの、
彼が発明した活版印刷技術が歴史に及ぼした影響は非常に大きい。
ニュースや書籍の流通の高速化、特にギリシア・ローマ時代の古典と聖書が印刷されて広まった事で、
ルネサンスや宗教改革による時代の変革へと繋がっていく。
最終更新:2017年11月05日 17:24