【元ネタ】鸚鵡七十話(シュカ・サプタティ) インド伝承
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】グナサーガラ
【性別】オス
【身長・体重】45cm・250g(0.25kg)
【属性】中立・善
【ステータス】筋力E 耐久E 敏捷B 魔力B 幸運A 宝具A
【クラス別スキル】
陣地作成:E-
陣地作成能力は最低レベル。
一応、巣ぐらいは作れる。
道具作成:-
道具作成スキルは所持していない。
そもそもオウムに望む方が無理筋である。
【固有スキル】
神性:E-
神霊適性を持つかどうか。
本来は半神半獣のガンダルヴァの一柱『ヴィシュヴァーヴァス』であるが、
インドラの呪いによって姿がオウムに固定されている。
語り手:A+++
物語や伝説をいかに上手に口で語れるかを示すスキル。
書物に物語を書き記すような技術とはまったく別の、
聞き手の気分や精神状態も加味して適切な語り口を選ぶ、即興性に特化した物語伝達能力。
移り気への楔:A+
本来は浮気を事前に察知し、これを封じ込める為のスキル。
副次効果として女性への攻撃力や語り手スキルの成功率を上昇させる効果がある。
雷神の下命:A
雷神インドラにかけられた、オウムへと姿を固定する呪い。
グナサーガラの宝具以外の手段で解呪が試みられた場合、解呪に用いられる魔力が神雷に変換され、周囲へ放出される。
応用法として放電攻撃として扱う事も出来る。まさにサンダーバード。
【宝具】
『鸚鵡七十話(シュカ・サプタティ)』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
浮気を望む女を謎掛けを含んだ物語によって七十日間、食い止めた逸話が宝具に昇華されたもの。
グナサーガラが何かの謎を含んだ物語を語り、相手側がそれに興味を示した時にのみ効力が発揮される。
相手が謎に対し正答するか、グナサーガラが答えを語るか、あるいは物語を終えてから一日が経過するまで、
相手の行動を一つ封じる事ができる。
強力な足止め宝具であるが、その真価は一人に七十話すべてを語り終える事で発動するディスペルにあり、
発動条件を満たした時、
神々の呪いさえも解呪し、グナサーガラは神界へと帰還する。
この際、余波で周囲の呪いも解かれる。
【解説】
『鸚鵡七十話(シュカ・サプタティ)』に登場する、半神が変じたオウム。
『鸚鵡七十話(シュカ・サプタティ)』は古代インドの説話集であり、インドの各方言に訳されるのみならず、
ペルシア語、トルコ語、ドイツ語などに訳され、ゲーテの愛読書ともなった。
ある時、職務を忘れてしまったガンダルヴァ(楽神)のヴィシュヴァーヴァスとその妻マーラーヴァティーは
上司であるインドラ神の怒りを恐れて共に鳥に姿を変じるも、インドラ神の目は誤魔化せずその姿のまま戻れなくなってしまう。
「人間界でマダナセーナなる人物を助けよ、さすればお前たち夫婦を天界に戻してやろう」
そう命じられた夫婦は、夫の方はグナサーガラという名のオウム、妻の方はマラヤヴァティーという名の鶖鷺として人間界に降りた。
マダナセーナは若く美しい妻プラバーヴァティに夢中となり父に孝行を尽くさない生活を送っていたが、
グナサーガラ(オウム)はこれを物語によって戒め、改心させた。
孝行息子となったマダナセーナは、父に代わって商売の旅に出たが、
彼が留守にしている間に、その妻プラバーヴァティが国の王子ヴィナヤカンダルパに見初められてしまう。
満更でもなかったプラバーヴァティは誘惑に負けて王子との逢引に向かおうとしたが、
旅立つ前にマダナセーナに妻を任されていたグナサーガラ夫婦は、これを食い止めようと画策。
マラヤヴァティー(鶖鷺)はプラバーヴァティを正面から叱りつけた結果、追い払われてしまったが、
グナサーガラ(オウム)は様々な窮地に陥った者の物語を通じて謎掛けを行い、その答えが分からなければ浮気など無理だと暗に諭した。
グナサーガラは毎日毎日、プラバーヴァティの浮気の虫が騒ぐ度に物語を通じた謎掛けを繰り返し、
マダナセーナが帰ってくるまでの70夜を無事に過ごさせた。
かくしてインドラの命令を守り通したグナサーガラ夫婦は呪いを解かれ、再び天界へと舞い戻ったという。
ただし、この結末は後から付け加えられたものだとする説もある。
最終更新:2017年11月05日 17:36