ジャン=バティスト・クレベール

【元ネタ】史実、Fate/Grand Order上の設定
【CLASS】アヴェンジャー
【マスター】
【真名】ジャン=バティスト・クレベール
【性別】男性
【身長・体重】186cm・91kg
【属性】中立・悪
【ステータス】筋力B 耐久C 敏捷C 魔力B 幸運- 宝具B
【クラス別スキル】
復讐者:D
 復讐者として、人の恨みと怨念を一身に集める在り方がスキルとなったもの。
 周囲からの敵意を向けられやすくなるが、向けられた負の感情はただちにアヴェンジャーの力へと変わる。
 彼は“帰郷”をすでに果たしているが、未だナポレオンへの憎悪は拭い切れない。

忘却補正:C+
 クリティカル攻撃のダメージ値が他サーヴァントより高い。
 ナポレオンのことを引き合いに出すと、まるで「狂化」を付与したかのように人が変わる。

自己回復(魔力):D
 復讐が果たされるまでその魔力は延々と湧き続ける。魔力を微量ながら毎ターン回復する。

【固有スキル】
名声の渇望:A
 ひたすら自己中心的に、自分のしたいことに才能を発揮することができる気質。
 彼の判断を必要以上に阻害しない限り、LUC以外のあらゆる判定の成功率が上昇するが、
 締め付けを強くすればするほど判定の成功率が減少する。

戦線維持:C
 戦闘続行を戦術的分野に限定したスキル。
 指揮する兵全体に漂う負のムードを払拭し、終わりの見えない戦闘でも士気を下げずに戦い抜き、生き残る。
 兵を鼓舞し、不満を和らげる低ランクの“扇動”スキルも複合されている。

蔵知の司書:B+
 その身に取り込んだ怨霊を使い潰して行う智慧の分散処理。
 引きずり出して喰らうことで、その怨霊が過去に知覚した知識、情報、技能を明確に記憶に再現できる。
 “現地調達”も可能だが、サーヴァントはその限りではない。

【宝具】
『地獄へ通ずる地獄からの帰路(カダーヴル・シャート・ディフ)』
ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:- 最大捕捉:100人
 地上の苦しみ総てが集う、負の感情をごった煮にした地獄の監獄塔、
 その地獄に、死後に収監されたアヴェンジャーは、その地の怨念に曝され、取り込まれたが、
 それでも彼はその怨念をある程度御しており、サーヴァントとしてのクレベールは事実上の魔人と化している。
 「魔人」クレベールは、怨念を魔力放出のように使用することができる他、
 体表にこびり付いた怨霊を剥がして喰らうことで“蔵知の司書”スキルを使用することが可能となる。

 ただし、ある程度「しか」御せていないことを忘れてはならない。
 忘れた瞬間、または復讐心を消失した瞬間、クレベールはシャトー・ディフの怨念に取り込まれ自壊するだろう。

【解説】
 フランス革命期の軍人。
 アルザス地方のストラスブールに生まれ、立地ゆえに一時はバイエルン選帝侯領軍に出仕し、
 バイエルン継承戦争にも連隊長として、参加していた。
 フランス革命期にはフランス軍に転身し、経歴故にすぐに出世してそのままドイツ方面戦線で戦った。
 ヴァンデの反乱には、革命軍司令官の一人として鎮圧にあたり活躍するが、名声の大部分はオッシュやマルソーなどに持っていかれた。
 その後ナポレオンに誘われてエジプト遠征の司令官の一人に名を連ね、その地で八面六臂の活躍をするが、
 本国の危機を悟ったナポレオンはひそかに戦線離脱。クレベールは疲弊しつつある遠征軍を押し付けられる形で指揮権を譲渡されることとなる。
 それでもクレベールは断絶した補給線、ペストの流行、現地人の攻撃という最悪な条件下でよく戦ったが、
 とうとう彼は1800年6月14日に、クルド人テロリストのソレマン・アル=ハラビによって暗殺される。
 ちなみに友人でもあるドゼーも1800年の同日にマレンゴ会戦で戦死している。
 彼は死後、本土に送還されたが、その遺骸が共和主義者の象徴となることを恐れたナポレオンによって
 シャトー・ディフへと置かれることとなった。彼が故郷のストラスブールに帰るのは王政復古や百日天下のさらに後のこととなる。

【特記妄想】
 本来の属性は中立・善。ただしアマデウス、ホームズのような「クズ」と呼ばれるタイプの中立・善である。
 ナポレオンは彼のことをドゼーの次点で、ランヌ以上と評し、その将才・行政手腕を激賞したが、
 人格面では態度の不作法さや享楽主義(そして高身長と容姿の良さ)を批判する言葉を多く残している。
最終更新:2017年11月05日 17:47