フェデリーコ2世

【元ネタ】史実
【CLASS】バーサーカー
【マスター】
【真名】フェデリーコ2世
【性別】男性
【身長・体重】177cm・68kg
【属性】中立・中庸
【ステータス】筋力A 耐久B 敏捷B 魔力C 幸運E 宝具E
【クラス別スキル】
狂化:EX
 パラメーターをランクアップさせるが、理性の大半を奪われる。
 会話は可能だが、自らの吸血衝動の抑制を止めている為、暴走状態。
 事実上、意思疎通は不可能。

【固有スキル】
皇帝特権:EX
 本来持ち得ないスキルも、本人が主張する事で短期間だけ獲得できる。
 該当するスキルは騎乗、剣術、芸術、カリスマ、軍略、等。
 ランクA以上ならば、肉体面での負荷(神性など)すら獲得できる。

原初の模造:A-
『真祖』として持つ能力。
 星からのバックアップによって相手のスペックを一段階上回るスキル……なのだが生来の欠陥の為か安定しない。
 その限界性能は月齢の影響を大きく受け、さらに日中は発動不可。

魔眼:A
 魅了の魔眼を所持する。ランクは最上位の吸血種が持つという「黄金」
「魅了」という名称だが、対象の性別を問わず、相手を短時間操る暗示の一種。
 対魔力で抵抗可能。

人体研究:B
 処刑技術、そして医術の「裏側」に位置する概念。
 罪人を実験台に人体解剖を行うなどして、アラブの医者を瞠目させる程に知見を深めたという。

【宝具】
『太陽を拉ぐ月(ストゥポール・ムンディ)』
ランク:E 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
 神聖ローマ皇帝が持つ『世界を支配する運命の聖槍』の力……に見せかけた彼の権能。
 真祖として持つ能力『空想具現化』が宝具として登録されたもの。
 世界に接続し、自然に属するモノの因果に干渉。極小の可能性を導き出し、望んだ結果へと事を運ぶ。
 空想具現化のレベルは精霊としての規模によって上下するものだが、真祖としての性能が安定しない為、月齢の影響を大きく受ける。
 宝具の真名は教皇インノケンティウス3世の「教皇は太陽。皇帝は月」という演説と、教皇グレゴリウス9世と対立した逸話に由来する。

【Weapon】
『聖槍(レプリカ)』
 神聖ローマ皇帝のレガリアの模造品。

【解説】
 ホーエンシュタウフェン朝の神聖ローマ皇帝。シチリア王としてはフェデリーコ1世。
 宗教権威に盲従しない合理主義者で『世界の脅威』とも『アンチキリスト』とも評された。
 その容貌は西欧では高く評価されているが、
 イスラム圏では「禿げ上がった赤毛で近眼の風采が上がらない小男」と厳しい評価。

 幼くして父ハインリヒ6世を失い、母の手で教皇イノケンティウス3世の元へと送られ
 自身を利用しようとする周りの党派に振り回されながらも、シチリアの多文化に浴し様々な技能を身につけた。

 異文化への傾倒から代々の教皇に警戒されるも、幸運に恵まれローマ皇帝に即位する。
 だが、即位の際に約束した十字軍の履行を遅らせた為、激怒した時の教皇グレゴリウス9世に破門された。
 フェデリーコ2世は破門されたまま十字軍を実行に移し、イスラム勢力との交渉によって聖地エルサレムの奪還を成功させるも
 面目を潰された教皇、及びキリスト教に属する大半の勢力の敵意はより強まった。

 対立はやがて全面戦争へと発展し、イタリアは教皇派と皇帝派による激戦地となる。
 フェデリーコ2世は戦勝を重ねるも、教皇派の組織力に苦しめられ、情勢を覆せずに病没した。

 彼の亡骸はパレルモで埋葬されたが、一方で不死伝説が伝承されている。
 それによれば、エトナ火山に身を隠している、あるいはハルツ山中で眠りについている、とされた。
 享年から34年後、ドイツのケルンにフェデリーコ2世を名乗る者が現れ、一時期、独自の宮廷を開いていた、とも。

 伝承地域による容貌の相違と不死伝説は、フェデリーコ2世が二人――不死の美男と赤毛の小男――存在した事を示すものなのかもしれない。
 曰く、真祖と呼ばれる精霊種は不老不死だが、その吸血衝動を抑えきれなくなった時、正気を失う前に覚めぬ眠りにつく、という。
 ケルンに宮廷を開いた人物が本当に眠りから覚めた彼だったとすれば、果たして正気だったのだろうか……?

【蛇足】
 不死伝説の超解釈の結果、欠陥故に放逐された真祖設定に。
 本物とは幼少期に出会い、その影武者として腕を振るったが、皮肉にも彼の方が本物として英霊の座に登録されたという設定。


【元ネタ】史実
【CLASS】ランサー
【マスター】
【真名】ロゲリウス・フリデリクス(フェデリーコ2世)
【性別】男性
【身長・体重】157cm・48kg
【属性】中立・善
【ステータス】筋力C 耐久D 敏捷B 魔力D 幸運D 宝具A++
【クラス別スキル】
対魔力:D
 一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。
 魔力避けのアミュレット程度の対魔力。

【固有スキル】
最果ての加護:A
 聖槍の所持者へと自動的に付与されるスキル。
 戦闘時においてのみ、魔力と幸運のパラメータが一時的にランクアップする。

天賦の叡智:A
 並ぶ者なき天性の叡智を示すスキル。
 肉体面での負荷(神性など)や英雄が独自に所有するものを除く多くのスキルを、A~Bランクの習熟度で発揮可能。

友誼の証明:B
 敵対サーヴァントが精神汚染スキルを保有していない場合、相手の戦意をある程度抑制し、話し合いに持ち込むことができる。
 聖杯戦争においては、一時的な同盟を組む際に有利な判定を得る。

人体研究:B
 処刑技術、そして医術の「裏側」に位置する概念。
 罪人を実験台に人体解剖を行うなどして、アラブの医者を瞠目させる程に知見を深めたという。

【宝具】
『反救世主の移動宮廷(ストゥポール・ムンディ)』
ランク:C 種別:対軍宝具 レンジ:5~50 最大捕捉:500人
 フェデリーコ2世の宮廷が宝具となったもの。
 各地を移動し、廷臣のみならず異教徒、財宝、楽団、踊り子、動物を引き連れたというそれは、
 アンチキリストとしての伝承と組み合わさることで、魔性と化した人獣を率いるものへと変貌している。

『輝ける運命の聖槍(サクラ・ランチア)』
ランク:A++ 種別:対人宝具 レンジ:2~4 最大捕捉:1人
 神聖ローマ皇帝が持つ聖槍。『世界を支配する運命の槍』とも。
 本来は世界の表層を繋ぎ止める「光の柱」ないし「塔」であり、
 現在の物理法則によって成り立つ世界を貼り付けていた槍の一つ。
 フェイカー自身に真名解放は不可能だが、彼はアンチキリストの特性によって、その力の一端を強引に引き出すことを可能とする。
 すなわち、人の手に依らぬ奇跡の全てを封ずる一刺しである。

【解説】
 ホーエンシュタウフェン朝の神聖ローマ皇帝フェデリーコ2世。シチリア王としてはフェデリーコ1世。
 宗教権威に盲従しない合理主義者で『世界の脅威』とも『アンチキリスト』とも評された。
 ロゲリウス・フリデリクスとは彼の洗礼名であり、父方の祖父と母方の祖父にあやかって付けられた名だという。

 幼少期にシチリアやパレルモの文化に影響された彼は、一流の教養と先見性を持つ人物に育つ。
 しかし、それ故に教皇をはじめとした保守的なキリスト教勢力との衝突は避けられず、
 交渉による聖地奪還という大功もイスラム勢力との妥協と見られ、かえって敵視されるようになった。
 結果、彼は教皇派との戦いに注力せざるを得ず、イタリア統一という野望を果たす前に自身の寿命を使い切ってしまった。

 一方で、その施政において先見性を存分に発揮した結果、彼の宮廷は西欧を代表する文化サロンとなった。
 理知によって説明できない事象を一切信じない彼を嫌う人間も多かったが、
 その合理主義故に彼のもとで学術は大いに発達した。
 フェデリーコ2世自身、様々な学問に万能の才を発揮し、特に詩人としてはイタリア文学の創始者の一人として不朽の名声を誇っている。

 その容貌は西欧では高く評価されているが、
 イスラム圏では「禿げ上がった赤毛で近眼の風采が上がらない小男」と正反対の評価が下されている。
 このフェデリーコ2世は後者の風貌で現界する。
 伝承上の容貌の相違や、死後に広まった不死伝説、及び34年後に彼の名を騙る者が出現した事。
 これらの記述はフェデリーコ2世が『二人』いたことを示すものなのかもしれない。

【蛇足】
 こっちは本物。
最終更新:2017年11月05日 17:54