【元ネタ】史実(イタリア)
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】無銘(ベナンダンティの隊長)
【性別】男性
【身長・体重】168cm・64kg
【属性】中立・善
【ステータス】筋力D 耐久C 敏捷D 魔力B 幸運D 宝具C
【クラス別スキル】
陣地作成:E
魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
『放浪の者達』とも呼ばれ、専ら外に出向いて活動するベナンダンディは
申し訳程度のクラス補正しかもっていない。
【保有スキル】
魔術:A
オーソドックスな魔術を習得。
豊穣祈願、治癒、解呪に優れる。
矢避けの加護:C
魔術に依らない飛び道具を逸らす。
『包まれて生まれた子』の包みは矢弾から身を守るという。
対魔眼:B
邪悪な目持つ魔女マランダンディへの防御、魔眼対策に特化した
対魔力。
カリスマ:D
黄金色の天使が寄り添う獅子の旗により、自軍の能力を向上させる。
ベナンダンディは最大五千人規模の軍を組織して魔女と戦うと伝わる。
【宝具】
『魔を祓う彷徨の剣(フィンフェンネル)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~20 最大捕捉:12人
邪な魔女に対抗するベナンダンティの武器、茴香束の小剣。
武器としての性能はごく低いが、破損時に発する芳香によって
多彩な能力強化や状態異常を任意対象に与える事ができる。
【解説】
北イタリアのフリウーリ地方で伝えられていた『善き道を行く人達』。
マランダンティ(『悪しき道を行く者達』、悪意の魔術師・魔女)に対抗する者、
呪いの除去や傷病の治療を施し人々を守る善意の魔術師の一種とされる。
羊膜に包まれたまま生まれ落ちた者はベナンダンティになる義務を負っており、
二十歳頃に先達や天使に呼び出されて一員に加わり、辞めたければ四十歳で辞める。
ベナンダンティの“隊長”は兵士を召喚するような太鼓の音で成員を呼び出し、
時に五千人を超えたというベナンダンティは年に四度魔女との戦いを繰り広げる。
四季の斎日の木曜夜には彼らの魂は身体から抜け、動物に乗って広い野原へ行き、
もろこしの茎を振るう魔女達とあらゆる作物の豊作/飢饉を賭けて戦うのである。
彼らは自分達を魔術師だと考えながら、同時に善きキリスト教徒だとも思っていた。
流布していたサバト形式と彼らの定例行事には明白な差異があり、悪魔崇拝は皆無で、
信仰破棄の手順も無かった。魔女との戦いは天使が指揮した、と証言する者もあった。
1575年3月21日、異端審問官・聴罪司祭・説教師らはベナンダンティの存在を知り、
このよくわからない民間信仰を、よくわかる悪魔崇拝や全くの出鱈目扱いにしようと
活動を開始した。審問は穏当だったが巧妙でもあり、被告達は徐々に誘導されていく。
やがては自らを“典型的な悪魔崇拝者”と見做し始め、周囲の目もそのようになった。
彼らは有期の食事制限や入牢を経て解放され、“正しい教会”に服する信者となる。
異端審問本来の成功例とも言えるもので、ベナンダンティ信仰は全く廃れたという。
最終更新:2020年03月22日 21:35