【元ネタ】史実
【CLASS】キャスター
【マスター】ありす
【真名】ハンス・ベルメール
【性別】男性
【身長・体重】cm・kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力E 耐久E 敏捷E 魔力D+ 幸運C 宝具B
【クラススキル】
陣地作成:D
魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
だが彼が作るのは工房ではなく、作品を生み出す"アトリエ"である。
道具作成:C+
魔術的な道具を作成する技能。
キャスター自身は魔術師ではないが、彼の芸術分野は呪術的な側面も持ち合わせており、サーヴァントとしては一種の魔術として作用する。
【固有スキル】
偏執:B
一つの物事に対する執着心。
それに関した行為を行う際に自身に有利な補正を得る。
デメリットとして局地的な判断能力の低下、低ランク相当の
精神汚染と同様のコミュニケーション障害を伴うことがある。
芸術審美:C
芸術作品、美術品への執着心。
芸能面における逸話を持つ宝具を目にした場合、中確率で真名を看破することができる。
完全なる形(偽):A
解体され、組み替えられた畸形のかたち。
自在に移り変わり得るアナグラムの躰。
いかに肉体が破壊、欠損しようとも活動の続行が可能な再生・復元能力。
【宝具】
『永久幾何・少女改築(パーマネント・ゲオミトリイ)』
ランク:B 種別:対理宝具 レンジ:0~5 最大補足:5人
あらゆるモノは無意味に成り果て、無意味のみがこそ真理を孕む。意味あるモノは用を為さなず、文字は言葉を脅かす。薬毒反転。
レンジ内で行われる各種判定の成否を逆のものとして扱う。発動中、通常手段によるダメージ判定は行われない。
【weapon】
【解説】
20世紀・ドイツ帝国の芸術家(シュルレアリスト)。現代ではサブカルチャーとしての球体関節人形の先駆として知られる。
1902年、現ポーランドのカトヴィッツ生。資産家的思想を持つ横暴な父親に反感を抱きつつ、同時に母親には惜しみのない愛情を受けて育った。
22歳のときダダイストとの交流をきっかけに大学中退、30歳のときに目の当たりにした『ホフマン物語』の自動人形オランピアに影響を受け、翌年人形作家としての活動を開始、1934年に自費で写真集を出版する。
その後カイザー・フリードリヒ美術館にて出逢った16世紀の球体関節人形や、当時隆盛していたシュルレアリズムに学ぶことで彼の創作はより昇華していく。
少女の体躯を球体関節により記号化・分断化した前衛的で背徳的な作風を確立し、一時退廃芸術として弾圧を受けながらも、生涯に渡り同様の作品群を生み続けた。
人形という不条理な物体への固執は、当時ナチスが振りかざした優生学に対する反抗の意もあったのだろう。しかしその根底は幼少を共に過ごした従妹への憧憬であり、不要なるものこそ美しいというメルヘン的観念であり、少女という聖体に抱いたフェティシズムであった。彼の芸術は、合理社会に対するある種のテロリズムであったとも言えよう。
最終更新:2020年03月22日 21:38