【元ネタ】史実
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】伏見中納言師仲(源師仲)
【性別】男性
【身長・体重】
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力E 耐久E 敏捷D 魔力A 幸運B 宝具B++
【クラス別スキル】
陣地作成:C
魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
小規模な”工房”の形成が可能。
道具作成:B+
魔力を持った道具を作成する。
宝具により死体人形(フレッシュゴーレム)の蘇生すらも可能。
【固有スキル】
呪術:B
鬼の道に通ずる禁忌の術法。彼のそれは大陸からの道教に由来するものとも、
陰陽道に由来するものともされる。
呪歌:B
歌を用いた魔術体系。旋律を付けて発することで万物の心に働きかける。
人を癒したり、悪霊を祓ったりすることができる。
戦略:D
外交や兵站など大局的に物事をとらえ、戦う前に勝利を決する力。
彼の場合は寧ろ「より窮地に陥らない」という方向に向けられている。
【宝具】
『山中拾遺、反魂香(のざらしのほね、まかるかへしのこと)』
ランク:B++ 種別:蘇生宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
野晒の骨、死返の事。彼が行ったとされる死者蘇生の秘儀。死者を現世に引き戻させる反魂香。
遺骨に儀式を施し、沈と乳を焚き、生者と変わらない姿に蘇らせる。
過度に人格と乖離しない範囲でキャスターの指示をある程度反映させることも可能。
しかしそれは現在第三魔法と称される魂の物質化という御業ではなく、外見上は違和感の無い振る舞いを行っているに過ぎない謂わば「哲学的ゾンビ」と呼ばれるものである。
とはいえその行動様式は高度なものであり、特定の人物の骨を集めて蘇生したものならば直感などのスキルでも無い限りは生前のその人物を知る者であっても看破は困難。また生前の人物と同様の技能を持っているように「見せる」ことも可能。
素材とする遺骨は自然内のマナを溜め込んでいるため、死体人形の使役に使用するキャスター本人の魔力は少量でよい。その代わり、本体が骨であるために魔力で補強されているとはいえ耐久性能は著しく劣る。
【解説】
平安後期の公卿、歌人。権中納言源師時の息子。永久四年(1116年)生、承安二年(1172年)没。享年五十八。
天承二年に殿上人となり以後順調に昇格、保元元年に参議に登るも1159年の平治の乱で逆賊の藤原信頼に与したことで職を解かれ、翌年流刑、のちに復位。
西行法師が著したと言われる『撰集抄』では、彼が試した反魂法の不備を指摘し、自らが蘇生したモノの中には大臣に列する者もいると語ったとされる。
【補足】
西行の有名過ぎる反魂の逸話の蔭に隠れている感のある平安ネクロマンサー。西行とは私的にも交流のある間柄であったと云う。製造した死人が官僚にまでなるというその精緻性はやはり特筆すべきだろう。
西行が反魂した死者は情が欠落し言動も要領を得ぬ意味不明の物であったことから、師仲の反魂法はより完璧なものとして、違和感の無いごく自然な行動を取る=哲学的ゾンビのようなものであった、という発想。
最終更新:2020年03月22日 21:39