ウェールズのジェラルド

【元ネタ】史実
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】ジラルダス・カンブレンシス
【性別】男性
【身長・体重】184cm・kg
【属性】中立・中庸
【ステータス(一介のウェールズ人時)】筋力D 耐久C 敏捷C 魔力E 幸運B 宝具E-
【ステータス(偉大なる大司教猊下時)】筋力D 耐久C 敏捷C 魔力A 幸運A+ 宝具E-
【クラス別スキル】
陣地作成:D
 自らに有利な陣地を作り上げる。聖別された領域の形成が可能。
 宝具使用時はBランクまで向上し、形成された陣地は“大司教座”となる。

道具作成:D
 魔術的な道具を作成する技能。聖別された道具の作成を得手とする

【保有スキル】
自己暗示:D(A+++)
 自身にかける暗示。精神攻撃への耐性を上げるスキル。
 宝具使用時は頭に夢詰め込み過ぎたドリーム大司教となり、
 基本能力値が変化し、聖人および奇蹟スキルのようなものを取得する。

扇動:B-
 大衆・市民を導く抑揚と身振り。
 ノルマン語とラテン語の説教で、その両方を解さない聴衆を熱狂させたという。
 個人に対しては効きがよろしくない。

啓示:-(B)
 マーリン・シルベスターの予言書。
 彼はこれを一度は大発見のように著書に書いたが、後には無かった事にしようとした。
 ともあれ、宝具使用時に限りこの書は本物の予言書として機能し、彼を導く。

【宝具】
『控えおろう、この帯が目に入らぬか(デ・ルブス・ア・セ・ゲスティス)』
ランク:E- 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人
 自叙伝の名を冠した帯。
 真名の解放により一時的に“伝説に謳われる失われた大司教の帯”となり、
 キャスターは生前就き得なかった聖デイヴィッド大聖堂の長である大司教となる。
 とても嬉しい。すごく嬉しい。そして自己暗示が向上する。

【Weapon】
『ロンバルディア製の剣』
 旅中の護身の為に最上質の剣を持ち歩いていたと伝わる。

【解説】
 ジラルダス・カンブレンシス(ウェールズのジェラルド)。
 『アイルランド地誌』『ウェールズ紀行』『君主への教示』『教会の宝石』等々の
 多種多様な著作を残し、推敲改訂も盛んにし、同時代の著作家でも際立った人物。
 グラストンベリ修道院アーサー王墓の詳細記録者、“獅子心王”のある意味名付け親、
 長身で眉毛ふさふさの美男(自称)。ウェールズ・ナショナリズムの先駆者とされる。

 ノルマン人マーチャーの父と、ダヴェド王族とノルマン海賊の娘である母の間に生まれ
 当初はノルマン人としての自尊心を持ってサクソン人やウェールズ人を見下していた。
 しかし「もぐりのノルマン人」「ウェールズ人でなければ大きな栄誉を得ただろう」
 と純血ノルマン人から冷遇されるうち、ウェールズ人の自意識を持ち始めたという。
 彼はイングランド・カンタベリからのウェールズ教会独立を目指して活動を開始する。
 深い学識、観察眼と筆力、弁舌を駆使して過去の教皇による有利な手紙も手にしたが、
 最終的に、独王継承問題を抱える現教皇は英王との関係を思って彼の主張を退けた。
 失意のジラルダスは甥の助祭長就任を代償に隠棲し、以後死ぬまで研究に専念する。

 自尊心が強く妥協は無く、度々名指しで政敵を批判し、著作にも平気で悪口を書いた。
 本人の観察による記述は正確だが「信頼できる人から聞いた」話は殆どが酷い出鱈目、
 改訂時に「(25年前の旅について)ちょっと思い出した事がある」と言い出すわ、
 英宮廷での冷遇はウェールズの血のせいばかりとは言えないんじゃないだろうか。
最終更新:2020年03月22日 21:44