【元ネタ】史実
【CLASS】ランサー
【マスター】ダーニック・プレストーン・ユグドミレニア
【真名】アールパード
【性別】男性
【身長・体重】191cm・93kg
【属性】混沌・中庸
【ステータス】筋力B 耐久C 敏捷B 魔力A 幸運E 宝具B
【クラス別スキル】
対魔力:B
魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。
【固有スキル】
騎乗:A
幻獣・神獣ランクを除く全ての獣、乗り物を自在に操れる。
天空神の寵愛:C
天空神イシュテン、或いは天空そのものからの加護を示すスキル。
神鳥トゥルルはイシュテンがマジャルの首長に遣わした使者であるとされており、マジャル人にとってのシンボルの一つでもある。
この加護によりランサーは、鷹の使い魔化や、トゥルルがもたらす光を用いた攻撃魔術の行使などが、できるようになっている。
(なお、イシュテンとはマジャル人にとって神そのものを意味する言葉である)。
使い魔(鷹):B
天空神の寵愛の中に組み込まれている、鷹を使い魔として使役する能力。
契約は必要なく、トゥルルが視界に収めた鷹を、一睨みするだけで可能。
彼方への想い:A
遂に潰えてしまった踏破の野望。
―――憧れし英雄が辿りし覇道に対する憧憬が、彼の戦いを最後まで支えてくれる。
【宝具】
『天鷹の耀杖(アズ・アラニィ・イシュテン・マダル)』
ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:10~30 最大捕捉:300人
光輝く神鳥トゥルルが止り木とする杖。
掲げることでトゥルルの保有する全スキルをアールパード自身が行使可能となるほか、
トゥルルから迸る光によって自軍の能力を向上させ、さらに自軍全体に自動回復状態を付与する。
また、トゥルルを羽ばたかせることで、レンジと光の規模を拡大させることができるが、
一兵あたりにもたらされる光の恩恵は減少する。
【Weapon】
『神鳥トゥルル』
宝具『天鷹の耀杖(アズ・アラニィ・イシュテン・マダル)』を止り木とする下級神霊。
使い魔と言うよりも、軍勢を成す宝具で現界する独立したサーヴァントに近い存在。
Bランクの魔術スキル、Cランクの神性スキルを保有している。
単独行動スキルを保有していないので、トゥルルとアールパードは一蓮托生。
『光槍』
トゥルルの光を用いて形成する光弾。
杖を強引に槍と解釈した召喚なので、光弾の形は槍状のものに限定される。
【解説】
マジャロルサーグ(一般的な対外名称は英語名の「ハンガリー」)で、太祖的な立ち位置にある九世紀の人物。民族的英雄。
テュルク系の騎馬民族をルーツに持つマジャル人の首長であったアールモシュの子として生まれ、
彼自身は軍事面を取り仕切るジュラの地位に、政治・宗教的部分を取り仕切るケンデの地位には、共同統治者のクルサーンが就いた。
彼らは敵対民族に追われるかたちでバルカン半島に進出し、レオーン六世ソフォスが統治するビザンツ帝国と同盟を結び、
シメオン大帝が率いるブルガリア帝国と干戈を交え、一時善戦しつつも敗北し、パンノニア平原に追いやられる形で進出した。
その後マジャル人たちはこの平原を征服して拠点として、その場所からバイエルン、オストマルクなどのドイツ南東部への侵攻を開始。
904年にクルサーンが、バイエルン貴族の交渉を騙った襲撃によりドナウ川支流畔で暗殺されると、
従来のジュラ、ケンデ制度を廃止して、大公として単独統治に乗り出し、のちのアールパード王朝の基盤を築いた。
その後もマジャル人は変わらず侵攻を続けたが、907年の遠征時にスイスでフランス軍に敗北し、ほどなくして死去。
アールパードの死後も、マジャル人はしばしばバイエルンなどの各都市への侵攻を繰り返したが、
彼の孫の代にレヒフェルトの戦いで東フランク王
オットー一世率いる軍に大敗すると、バイエルンへの侵攻は途絶え、
騎馬民族国家としてではなく、キリスト教国家としてのマジャル・キラーイシャーグ(ハンガリー王国)への道が徐々に拓くこととなった。
最終更新:2020年03月22日 21:48