【元ネタ】イタリア伝承
【CLASS】シールダー
【マスター】
【真名】エイ・デ・ネート
【性別】男性
【身長・体重】176cm・74kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力B 耐久B 敏捷C 魔力E 幸運D 宝具B
【クラス別スキル】
対魔力:A
A以下の魔術は全てキャンセル。
事実上、現代の魔術師ではシールダーに傷をつけられない。
騎乗:C
正しい調教、調整がなされたものであれば万全に乗りこなせる。
自陣防御:E
味方、ないし味方の陣営を守護する際に発揮される力。
防御限界値以上のダメージ削減を発揮するが、自分はその対象には含まれない。
彼の場合、対象となるのは一人だけである。
【保有スキル】
投擲:B
任意の物体を弾丸として放つ能力。
特異な形状をする物を除く殆どの物体に関し、D~Cランク相当の投擲能力を発揮できる。
勇猛:C
威圧・混乱・幻惑といった精神干渉を無効化する能力。
また、格闘ダメージを向上させる効果もある。
虚ろなる生者の嘆き:E
亡き二人の女性を想い、己が過ちを悔いて漏らす声。
ひたすらに憂鬱であり、耳にする者もそれに巻き込まれる。
【宝具】
『破れざる事山の如し(ラテマール)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:0~3 最大捕捉:2人
魔力ある武器を防ぎ得ない王女を守る為に造られた、
あらゆる武器を防ぐとされる重く大きな無敵の楯。
楯の表面に触れる物体や現象を静止させる力を持つ。
結界展開の能力は持たないため、持ち手の技量が要求される。
【解説】
ドゥラン国の王子にして勇者。ファネス王女
ドラシッラの恋人。
冒険を果たし戦利品を手にしなければ戦士資格と名前を得られない、との習慣が
ドゥランにはあった。王子も例外ではなく、十五歳の少年はファネス辺境を訪れて
魔物スピーナ・デ・ムルの噂を聞く。剣も槍も通じず飛び道具のみがこれを傷付ける、
しかし夜闇にしか現れない怪物を捉えられる者は稀である、というこの怪物に対し
少年は真っ暗闇の中で投石を尽く命中させ、怪物自身から称賛と名を受け取った。
『夜の目(エイ・デ・ネート)』である。彼は怪物が落として行った光り輝く宝石、
至宝『光を放つ石(ライエッタ)』を手にし、居合わせた赤子
ドラシッラへ贈る。
しばらく後、
ドラシッラ殺害を試みるスピーナ・デ・ムルは彼を利用しようと考え
ファネスとドゥランの戦争を唆す。成長した赤子に会ってみたいと思った彼は、
姫を傷付けない条件で応じた。戦場で姫を目にした彼はその美貌に見惚れ、しかし
スピーナは約束を破って彼女を傷付け、怒り狂った彼は怪物を素手で叩きのめす。
彼は素性を伏して姫に仕え、ラテマール山の小人が作った無敵の大楯を手に
彼女を守り、やがて恋人となった。だがファネス王は二人を引き離し彼を追放する。
二人共にでなくば決して出陣しない、と王女は彼との愛にかけて誓っていたのだが、
この誓いが破られたと知った彼は愛が失われたのかと悲観し、苦悩して彷徨った。
だが姫の出陣は国難に迫られての事であり、姫を疑い即座に駆け付けなかった故に
彼は恋人を救う機会を永遠に失ったのである。己の過ちを知った彼は更に苦悩する。
放浪生活の中、事故で重傷を負ったエイ・デ・ネートは、現地の王の娘にして
太陽の孫娘ソレギーナに助けられ、やがて彼女から恋されて結婚を願われると
恩義と好意からこれに応じた。だがしばらく後、訪ねて来た旧友との会話で
忘れ得ぬ
ドラシッラへの未練を語った時、扉の外でこれを聞いたソレギーナは
衝撃と生来の虚弱さから息絶えてしまう。「愛する人を二度までも死なせた!」
絶望する彼を、ソレギーナの父王が復讐する事を怖れた旧友は連れて去ったが、
以後エイ・デ・ネートの消息が聞かれる事は無かったという。
最終更新:2020年03月23日 21:49