馬武

【元ネタ】史実
【CLASS】ランサー
【マスター】
【真名】馬武 子張
【性別】男性
【身長・体重】182cm・81kg
【属性】混沌・悪
【ステータス】筋力B+ 耐久B 敏捷A 魔力E 幸運B 宝具B
【クラス別スキル】
対魔力:C
 第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
 大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。

【固有スキル】
無頼漢:A
 騎乗スキル・単独行動スキルの複合スキル。オマケとして宴会に強くなるなどの効果を持つ。

乱戦の心得:B
 敵味方入り乱れての多人数戦闘に対する技術。
 軍団を指揮する能力ではなく、軍勢の中の一騎として奮戦するための戦闘技術。

殿の矜持:B
 防衛戦、撤退戦など不利な状況であればあるほどに力を発揮する。

四七の星将:A
 四七――すなわち二十八宿の星座に対応する雲台二十八将の一人。
 光武帝を支える天命をすでに背負っているが故に、他の運命を拒絶する力を持つ。
 具体的には運命・因果律への干渉に対する耐性として効果が発揮される。

【宝具】
『獨殿・還陷陣(われひとりにて、じんをおとす)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
 光武帝の軍が敗走し、殿を務めた時に発揮された絶倫の武勇が宝具に昇華されたもの。
 戦いで数的不利を背負う時、彼我の人数差に応じてパラメータおよび攻撃範囲が増加する。
 さらに、効果時間中はダメージによる身体能力の劣化が発生しなくなる。

【Weapon】
『戟』

【解説】
 後漢の武将。
 光武帝に仕えた雲台二十八将の十五位にして、先鋒、殿軍として無敵を誇った猛将。
 歯に衣着せぬ性格で酒を好み、酔えば面と向かって他の将の短所を述べたという。

 王莽の末に訪れた戦乱の時代、緑林の盗賊として頭角を現す。
 漢軍に合流した後は更始帝の配下である謝躬に従った。
 更始帝からの独立を目論んでいた劉秀(光武帝)は、宴の席で謝躬を暗殺せんと計ったが、馬武の武勇を憚って果たせなかった。

 その後、劉秀は馬武をおだてて懐柔した後に謝躬を暗殺。
 謝躬の死を知った馬武は慌てて劉秀に降伏し、宴会でも自らお酌をしたという。

 劉秀に降伏した後は、他の諸将をして一歩退かせる程の猛将として各地で活躍。
 慎水での戦いでは敗走する軍の殿を一人で務めて敵軍に突入、かえって敵陣を陥れるという豪勇を発揮した。
 隴西の戦いでも敗走する味方を守る為に精鋭の騎兵を率いて殿軍となり、
 逆に敵の追撃部隊を壊滅させるという凄まじい武功を挙げている。

 一方で大雑把な気質の持ち主で、
 援軍を頼みにして窮地に陥り、追い詰められた末に必死に戦って何とか逆境を盛り返した事もある。
 光武帝没後の西羌との戦いでも(最終的には勝ったものの)大敗を喫して千人以上の死者を出した。

 元々がならず者だったが故か、光武帝配下の中でも屈指のトラブルメーカーでもあった。
 将軍になった後も軍吏を殺して解任されたり、
 自身の地位を追い越した馬援を誣告したり、楊政に対して傲慢な対応を取り襲撃されたり、と
 光武帝の配下の中では珍しく人品が伴わない人物であった。

 その傍証として以下の逸話が挙げられる
 光武帝の天下統一後、宴会の席で光武帝が「戦乱の時代になっていなかったら何になっていたか」と諸将に問うと、
 馬武は「守や尉として盗賊を取り締まっていたでしょう」と言った。
 これに光武帝は大笑いし「ひとまず盗賊にはなるなよ。亭長となれば立派なものだ」と述べたという。
最終更新:2020年03月23日 22:22