小ピピン

【元ネタ】史実(フランス)
【CLASS】セイバー
【マスター】
【真名】ピピン三世(小ピピン)
【性別】男性
【身長・体重】140cm・37kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力B 耐久D 敏捷A 魔力E 幸運C 宝具B
【クラス別スキル】
対魔力:B
 魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
 大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。

騎乗:C
 正しい調教、調整がなされたものであれば万全に乗りこなせる。

【保有スキル】
陣地作成:B
 敵意・戦意を大幅に減殺する“寄進教皇領”を形成できる。
 ただし、彼自身も減殺対象に含まれる。

巨獣狩り:C+
 巨大な敵性生物との戦闘経験に長けている事を示すスキル。
 彼の場合、適用範囲が通常より広くなっている。

覇道踏破:C
 支配者たらんとする事により効果を発揮するスキル。
 宝具の未使用ストック数が多いほど、基本能力と剣の威力が強化される。

【宝具】
『王権を示せ、力ある輝剣(ジョワイューズ・ロワイヨテ)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1~2 最大捕捉:1人
 後に息子シャルルへと贈られる剣。
 “シャルルマーニュの巡礼”以前であるため、槍の影響は見られない。
 攻撃時、与ダメージ量に応じて相手のスキルを一時的に剥奪し
 任意の三ターンだけ用いる事ができる。ストック数の上限は三十。
 相手が君主位にある者、かつて君主位にあった場合に限り宝具も対象とされる。

【解説】
 カロリング朝フランク王国初代王ピピン。短躯王。
 シャルル・マルテルの子、シャルルマーニュの父。

 メロヴィング朝キルデリク三世の治世にて、権力を己に集中させた宮宰ピピンは
 腹心のマインツ大司教ボニファティウスをローマ教皇ザカリアスのもとに送り
 「王の名ありて実なき者と、実ありて名なき者と、いずれが真の王たるべきか」問う。
 「実権ある者に王の名を与えるべし」との答えを得てキルデリク三世を幽閉、
 751年11月、塗油の儀式を伴う即位式を以てカロリング朝初代王となった。
 ピピン三世はガリア全土にフランク王国の実効的支配を及ぼすべく力を注ぐ。
 アキテーヌのワイファリウス大公と争い、ラングドック地方を西ゴート人から奪回し、
 そしてワイファリウスが自らの臣下の刃に倒れた768年にピピンも54歳で亡くなった。

 身体の小ささをからかわれる事がしばしばあったピピン、そんな彼のある日の出来事。
 馬鹿でかい牡牛と獅子の戦いを見物していたのだが、獅子が牡牛の上に飛び乗ると
 ピピンは「獅子の攻撃をやめさせろ、さもなくば殺してしまえ」と人々に命じた。
 高官たちは「そんな事は不可能だ」「獅子と戦うなど気違い沙汰」と命令に従わず、
 するとピピンは剣を持って闘技場へ突進し、二頭とも一撃で首を刎ね、叫んだ。
 「身長など勇気の役には立たん、小さなダビデが巨人ゴリアテにした事を思い出せ!」
最終更新:2020年03月23日 22:27