テュレンヌ

【元ネタ】史実
【CLASS】ライダー
【マスター】
【真名】テュレンヌ(テュレンヌ子爵アンリ・ド・ラ・トゥール・ドーヴェルニュ)
【性別】男性
【身長・体重】172cm・64kg
【属性】秩序・中庸
【ステータス】筋力B 耐久D 敏捷A 魔力C 幸運B+ 宝具A
【クラス別スキル】
対魔力:D
 一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。
 魔力避けのアミュレット程度の対魔力

騎乗:B
 騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、
 魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない。

【固有スキル】
沈着冷静:B
 如何なる状況にあっても混乱せず、己の感情を殺して冷静に周囲を観察し、最適の戦術を導いてみせる。
 精神系への効果に対してプラス補正が与えられる。特に混乱や焦燥といった状態に対しては高い耐性を有する。

戦略:B
 外交や兵站など大局的に物事をとらえ、戦う前に勝利を決する力。
 生来の沈着さも相まって「戦闘」ではなく「戦役」で勝利する術を心得ている。

カリスマ:C+
 軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。
 生涯のほとんどを軍隊で過ごし、部下たちはテュレンヌを尊敬するだけでなく、同志として愛していた。

【宝具】
『悪竜連隊(レ・ドラゴンズ・ド・ノアイユ)』
ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:1~80 最大捕捉:500人
 軍歌にも歌われる、武名と悪名の双方を象徴するプファルツの略奪・焼き討ちが宝具となったもの。
 ライダークラスの場合、炎を纏った竜騎兵の召喚という形となる。
 彼らは基本的に目についた者を(敵も一般人も区別せず)襲い続けるが、主君であるライダーの指示にはある程度従う。
 ヴォージュ山脈を進み敵の不意を突いた逸話から、テュレンヌ及び召喚された兵団にAランクの気配遮断スキルの付与も可能。
 しかし、炎を纏った竜騎兵という見た目から、相手に察知されずに奇襲するには、卓越した戦略・戦術機動が必要となる。

【解説】
 ブルボン朝フランスの軍人。フランス大元帥6人のうちの1人。
「2、3の包囲戦と多くの戦闘」との言葉を残しており、攻城戦や大規模な戦いをなるべく避け、野戦で戦局を決定づけるのを好んだ。
 ナポレオンをして「もし私にテュレンヌのような男がいたなら、世界の覇者になっていただろう」と言わしめた名将で、
 ライバルであるコンテ公が最初から完成された華やかな天才であるのに対し、テュレンヌは堅実かつ年々成長していった人物と言われる。

 幼少期には虚弱体質と吃音に苦しむも、前者は鍛錬によって克服し、後者は人間的魅力によって補った。
 フランス軍に入隊した後は、その勇気と手腕によって頭角を現し、
 また、オラニエ公、ベルンハルト、ラ・ヴァレット枢機卿、アルクール伯といった諸将の優れた部分を学び取っていったことで、
 将来を有望視される軍の幹部と見なされるようになる。

 一時期はプロテスタント(後にカトリックに改宗)であったことや、兄フレデリックが企んだ宰相リシュリューへの陰謀が足を引っ張ったが、
 リシュリューはテュレンヌを信任し、テュレンヌもまた軍人としてそれに応え、三十年戦争勝利の一因となった。

 戦争続行のための重税と国王ルイ14世の宰相マザランへの不満から
 フランス貴族らによる反乱――いわゆるフロンドの乱が起こると、一時期は反乱派に与するも、やがて王党派と和解。
 反乱派の名将コンデ公、およびそれを支援するスペインと戦火を交え、最終的に勝利を収めた。

 ルイ14世が親政を開始した後も、テュレンヌは軍を率いて戦い続けた。
 オランダ侵略戦争では、コンデ公と共にオランダおよび神聖ローマ帝国と激闘を繰り広げたが、
 ザスバッハの戦いで視察中に砲撃を受け、死去した。
 その死はフランス全土を悲しませ、敵将モンテクッコリも「人類の誇りである男が今日死んだ」と嘆いたという。
最終更新:2020年03月23日 22:37