【元ネタ】「スレドニ・ヴァシュター」
【CLASS】アヴェンジャー
【マスター】
【真名】
コンラディン
【性別】男性
【身長・体重】138cm・35kg
【属性】混沌・悪
【ステータス】筋力E- 耐久E- 敏捷E- 魔力E+ 幸運E 宝具B+
【クラス別スキル】
復讐者:E
復讐者としては極めて非力。
憎悪を抱いたところで、相手の生涯にさざ波ほどの衝撃すら与えられない。
忘却補正:EX
人は忘れる生き物だが、復讐者は決して忘れない。
それが人生と世界の全てならば、その憎悪はいっさい不純物のない尖度を有する。
自己回復(魔力):-
“病弱”スキルによって相殺されている。
【固有スキル】
病弱:A
天性の打たれ弱さ、虚弱体質。“余命幾ばくない”と定められている命。
あらゆる行動時に急激なステータス低下のリスクを伴う。
宝具開帳時には一時的にこのスキルは外れるが、解除後の反動は計り知れない。
静かなる抵抗:D
“無力の殻”とは似て非なるスキル。
彼の非力さは、周囲の加虐嗜好や憐憫といった意識を掻き立ててしまう。
最高存在への祈り(偽):A++
自身の“世界”を護る存在への妄信的な信仰。
その祈りは、実際にはどこにも接続されていない完全な一人相撲。
それゆえ、超えてはいけない一線を容易に超えられる狂気をはらむ。
【宝具】
『神様どうか、僕の世界を守ってください(スレドニ・ヴァシュター)』
ランク:B+ 種別:対人(自身)宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
最高存在 スレドニ・ヴァシュターとの一体化。
血のごとく赤く燃え滾る強き心と、猛々しい白き牙、その姿形は歪んだ祈りによって本来の物から大きく乖離しており、
もはやケナガイタチであった頃の面影は絶無である。
スレドニ・ヴァシュターは、魔獣相当の幻想種として顕現するが、祈り次第でさらなる乖離・変質をも可能とする。
【解説】
サキ原作の短編小説(1900年から1911年の間に執筆)の主人公である、余命五年を宣告された十歳の少年。
人生(世界)の六割を後見人のデ・ロップ夫人に牛耳られており、彼女の命令に従って鬱々とした、
けれどもそうする必要がある生活を送る。
コンラディンの人生(世界)の残りの四割は、すべて想像に回している。
庭の植え込みの陰の物置、そこを隠れ家、大聖堂として、空想の中に入り浸る。
物置には雌鶏一羽とケナガイタチ一匹が棲まっており、彼は雌鶏に惜しみない愛情を、
そしてケナガイタチは自分の中の最高存在に定め、毎週木曜日に欠かさずイタチが棲まう檻に傅いて儀式を行う。
だが、デ・ロップ夫人にそのことを感づかれたことで、雌鶏――アナバプティストが大聖堂から姿を消す。
コンラディンはデ・ロップ夫人の死を望むようになり、また彼女も、物置にまだ何かが隠されていると疑いさらなる探りを入れる。
そこでデ・ロップ夫人は迂闊に檻を開け、解き放たれた凶暴なケナガイタチ――スレドニ・ヴァシュターによって殺される。
数時間経って、使用人らが狼狽する中、最高存在によってその本懐が遂げられたことを察したコンラディンは、
デ・ロップ夫人が健康に良くないと禁じていたトーストを自分のために焼き、そこでこの物語は終わる。
最終更新:2020年03月23日 22:45