淵蓋蘇文

【元ネタ】三国史記
【CLASS】バーサーカー
【マスター】
【真名】淵蓋蘇文
【性別】男性
【身長・体重】187cm・85kg
【属性】混沌・狂
【ステータス】筋力B 耐久C 敏捷D 魔力C 幸運C 宝具C
【クラス別スキル】
狂化:D
 筋力と耐久のパラメーターをランクアップさせるが、
 言語能力が不自由になり、複雑な思考が難しくなる。

【固有スキル】
精神汚染:C
 精神が錯乱している為、他の精神干渉系魔術を高確率でシャットアウトする。
 ただし同ランクの精神汚染がない人物とは意思疎通が成立しない。

嫌疑の呪い:C
 生前の行状から受け継いだ呪い。己以外を常に疑い信頼せず、チームワークがとれない。
 ただの生まれつきの性格なのだが、その執拗な疑念心は自身を蝕む呪いの領域である。
 ただし、現在はクラス能力により狂化している為、幸いなことに疑う理性すらも消失している。

【宝具】
『帝以弓賜・而益驕恣』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
 中華の大英雄・李世民より授かった弓。
 大中華帝国が蓋蘇文に屈した証であり、その威力は大中華を貫く。
 ―――と、バーサーカー本人は思い込んでいる。実際の威力もかなり高い。
 この弓の威力は所有者の筋力や魔力値ではなく、
 「どれほど驕り昂っているか」に左右されるのである。

【解説】
高句麗末期の宰相、将軍。665年没。
父は最高位の官職だったが、蘇文自身は人格に問題があったので
人々から官職に就くことを反対されていた。
結局、蘇文は土下座して頼みこんで官職に就いた。
しかしやはり蘇文の気性は問題があり、栄留王と重臣たちは蘇文を暗殺しようとしたが、
それを察した蘇文が王と重臣100人以上を殺し、王の甥を宝蔵王として立てた。
こうして国の実権を掌握した蘇文は、国外に対して強硬的姿勢を示していく。
新羅から使者としてやってきた金春秋――後の武烈王を監禁、新羅と戦争し、契丹とも戦った。
政変やこの対外姿勢を見た中華・唐の李世民は出兵したが、
高句麗の楊蔓春に阻まれた。なお、この楊は蘇文とも戦い、退けたことがある。
李世民が帰国する際、蘇文は弓と服を賜ったが、謝意を表すこともなく更に驕ったという。
この後、唐と新羅の両国に高句麗は押されるも、何とか保っていたが、
664年頃に蘇文が李世民に討たれると、蘇文の子同士が対立して、
内部分裂。668年に唐に滅ぼされた。

逞しい身体つきだったが、振る舞いは横暴で、それはその生涯からも見てとれる。
その身に常に五本刀を帯びており、王の死体を切り刻んだり、
貴人や将を踏みつけるなどの行状が語られている。
なお、水中から生まれたと自称していたらしい。

三国史記では無慈悲で驕った独裁者、国を滅ぼした張本人として記されるが、
後代では偉大な革命家、大国に対しても自立心を奮った英傑と言われた。
儒教的には王を殺して大国に刃向かうのはアレだが、民族の自主独立を勝ち取るべしという気運の
近代では再評価されたのである。


【コメント】
パラメーターは狂化でランクアップする前の表記。
適正クラスは剣と弓かな?国を狂わしたことからバーサーカーにしたけど。
最終更新:2020年03月23日 22:57