楊蔓春

【元ネタ】三国史記、その他
【CLASS】シールダー
【マスター】
【真名】楊蔓春
【性別】男性
【身長・体重】177cm・80kg
【属性】中立・中庸
【ステータス】筋力B 耐久A+ 敏捷D 魔力D 幸運C 宝具A++
【クラス別スキル】
対魔力:C
 第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
 大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。

騎乗:D
 騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み程度に乗りこなせる。

【固有スキル】
オーバーロード:A
 自身にダメージを負うことを承知とする意図的なブーストアップ。
 マイナーな英雄であり、決して優秀とは言えないシールダーの霊基と、
 宝具である極大な城鎧が釣り合わず、機動中は常に大ダメージを負い続ける。
 ただし、能動的に機動せず、守戦に専念している間はダメージは発生しない。

守護の誓約:A
 陣地防衛に対してプラス補正。
 自陣メンバー全員の防御力を上昇させる。

【宝具】
『安市城・楊蔓春』
ランク:A++ 種別:対国宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
 大堅牢を誇る城を鎧として身に纏う。人間城。
 正史書に名を記されなかった楊蔓春という英雄よりも、安市城の方が
 この英霊の本体になりつつあり、結果、人と城が一体化して顕現した。
 その頑強さは一体で一国を相手取るほどであり、対国宝具にも耐え得るだろう。
 能動的な起動も可能で、その巨重の四肢で大抵のものは薙ぎ飛ばされる。
 体内にはシールダー麾下の兵士たちが備えられており、外敵に弓矢を放ち、内部への侵入を阻む。
 ――ただし、この宝具を問題なく稼働できるマスター・地理条件が揃うことは殆どありえないだろう。

 人の目はあまりにも小さな物を見ることはできない。同時にあまりに大きな物も……。
 見よ!天を衝くその威容!!人の姿を借りた巨大なる城!
 神か!?悪魔か!?その名は―――人間城マンチュン!!!!


【解説】
高句麗末期の安市城の城主。
当時、淵蓋蘇文がクーデターを起こしたことで中華・唐が17万の大軍で高句麗へ出兵した。
指揮官は中華史上最高の名君とも謳われる大英雄・李世民である。
唐軍は兵站の補給上の関係から、進軍途中にあった安市城を攻めようとするが、
しかしここで唐軍は足止めを喰らうことになる。
安市城兵士たちは勇敢で、唐軍を見ると怯えるどころか大いに歓声を上げ、
これに唐軍は憤って城の男を穴埋めにして皆殺しにすると意気込んだ。
しかし安市城は60余日の防戦の末に唐軍を撤退させたのである。
記録によると世民は何十日もかけて城の近くに人工の山を築くという奇策を用いた。
この山が崩れて安市城の城壁を破壊したが、城兵はこの時に出撃して土山を逆に占領したという。
ともかく、敗れた李世民は安市城の兵士の勇戦ぶりを称賛し、
また三国史記編者も李世民を退けた安市城の城主の豪傑ぶりを称賛している。
この城主の名は三国史記そのものには見えないが、野史では「楊蔓春」と記される。
この蔓春は、高句麗末期の英雄にして逆賊たる蘇文が政変を起こした際に
抗議したことで蘇文から攻撃されたが、退けてみせたという経歴を持つ。
また、上記の世民との戦いの後も、四度に渡る唐軍の侵攻を阻み、
高句麗という国家が滅んでも蔓春は最後まで安市城で抗戦を続けたという。
一説には、最初の唐軍との戦いの際、蔓春の放った矢によって世民は片目を失ったという。
このように比類なき戦歴を誇る楊蔓春だが、反面、名が知られていない(少なくとも日本では)。
彼の英雄としての事績の大半が、野史出典だからなのかもしれない。

【コメント】
最初はワンピのカポネをイメージしてたが、途中から衛府の七忍のアレに影響されまくった。
安市城は唐の高宗の時代に第二回遠征軍によって陥落したらしく、
唐軍の侵攻を計5回も退けたという話と食い違うので、やっぱり信憑性はアレですね。
「安市城」という映画が出来たみたいで、楊蔓春さんの武功はちゃんと知れ渡るといいね。
アダムと雷帝の殴り合いよろしく、機動聖都とぶん殴り合ってほしい。
適正クラスは守備の名将ということでシールダー。
最終更新:2020年03月23日 22:58