文武王

【元ネタ】三国史記、三国遺事
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】金法敏
【性別】男性
【身長・体重】173cm・63kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力D 耐久C 敏捷B 魔力A 幸運B 宝具EX
【クラス別スキル】
陣地作成:A
 魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
 “工房”を上回る“神殿”を形成することが可能。

道具作成:B
 魔術的な道具を作成する技能。

【固有スキル】
カリスマ:B
 軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。
 カリスマは稀有な才能で、一国の王としてはBランクで十分と言える。

守護の誓約:A+
 陣地防衛に対してプラス補正。自陣メンバー全員の防御力を上昇させる。
 このランクになると、「守護するための先制攻撃」にもプラス補正がかかる。
 半島を統一して大帝国中華の侵攻を退け、死して尚も国を守り続ける“守護の英霊”であり、
 第一、第二宝具ともに半島を守るためのものである。

【宝具】
『文豆婁』
ランク:B+ 種別:対軍宝具 レンジ:30~99 最大捕捉:1000人
 新羅国が大中華帝国の大軍に対して行った天候操作の魔術。
 キャスターが神殿級の寺院と神像を製作してから発動可能となり、
 暴風雨が敵対者を襲う。海上の敵軍には更に有効。
 伝承では万軍を殲滅した超魔術だが、実際に術式を発動した僧侶たちが
 不在のため、宝具としては不完全であり、威力は極端に劣化している。

『万波竜息・狂瀾怒涛』
ランク:EX 種別:対人宝具(自分)  レンジ:0(ただしブレスは50レンジ)  最大補足:1
 キャスターが死後に転身したという“護国の大海竜”への形態変化。
 竜種というよりも最上位存在たる“龍”に近く、この形態のキャスターが放つドラゴンブレスは
 万物を薙ぎ倒すと称すに相応しい超威力が宿る。
 ただし存在するだけで世界に対して歪みを生むため、1ターンしか竜形態は維持できない。
 神にも近いその力を、キャスターは「三韓を守護するために畜生へ身を堕とした」としか
 認識していない。彼が誇るのは力ではなく、己の愛国精神のみ。
 ランク規格外は、性能ではなくキャスターの愛国心の強さが評価されてのことである。

 "――転身開始、溟海の還幸を。我が身は護国に捧げて堕ちし、邪竜なり。"


【解説】
新羅30代の文武王。626年生誕。681年没。在位661年-681年。
容姿と才能に優れ明晰な人物だったと言われ、金ユ信などの名将達の助けを得ながら高句麗を滅ぼし、
唐を半島から追い出して三国統一を果たした大英雄である。
即位する前の太子時代は、統一の立役者である父王の過去と同様に国家間を往来する要職を務め、
同時に大軍を率いる将軍を兼任し、百済戦では大功を挙げたという。
また「白村江の戦い」でも陸軍の指揮を執っており、その名の通り文武に優れた英雄であった。
文武王の在世の新羅は、百済残党・高句麗・日本軍と戦って半島の勝利者となったが、
それまで同盟国であった唐が半島を支配する姿勢を見せたので新羅はこれに抗って唐から半島を守り、
三国統一の偉業が果たされた。これは百済・高句麗の民の力を取り込んだことが大きかった。
その後、文武王は戦乱で乱れた内政を整備し、中央集権を強化した。
また、囚人の罪を許して釈放するなどして、自ら善政を敷いて民に安堵を与えたと誇った。
681年に病没するが、死ぬ前に「醜い畜生となってでも国を守護したい」と願い、
三韓を鎮護する護国護仏の大海竜になったという。
ただひたすらに愛する国土と国民を守りたいという願いのみで、彼は竜へと変じたのだ。

三国遺事によると、竜となった後、同様に死してなお新羅を守護する金ユ信と共に、
何頭もの竜が宿る黒玉帯を息子に授けたと伝えられている。
また、在世中に唐軍50万が侵攻して来たので、文武王が彩帛で寺を、草で五方神像を作り、
更に僧侶達が秘法を行うと唐船は全滅したという。朝鮮版カミカゼである。
後に寺は四天王寺に建て直された。


【コメント】
第一宝具は準備が大変なので第二宝具ばっかり使う。
文武王は金ユ信(黄帝の子孫)の甥だから一応は龍種の因子はあるかもしれないが、
ここでは愛国精神のみで龍の変じたということで。
唐・新羅戦争で勝利したのはかなりの偉業だと思うんだけど、活躍した将軍の名前とかよくわからんし、
わかってもマイナーなのばっかり。唐水軍を倒しまくったの確かだが。
適正クラスは実はないのだが、寺を神像を作ったことからキャスターとなった。
最終更新:2020年03月23日 22:59