【元ネタ】「大きな古時計」に纏わる伝承
【CLASS】アサシン
【マスター】
【真名】グランドファーザーズ・クロック
【性別】男性
【身長・体重】203cm・??kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力E 耐久E 敏捷E 魔力E 幸運D 宝具B
【クラス別スキル】
気配遮断:D
サーヴァントとしての気配を絶つ。隠密行動に適している。
ただし、自らが攻撃態勢に移ると気配遮断は解ける。
【固有スキル】
変化:A
長く大事に使われた物に宿った付喪神的存在。
聖杯戦争のサーヴァントとして召喚された折、人間としての姿形を取る。
物であった時点で感情の発露は見せていたため、人の姿には思いのほか馴染んでいる。
友誼の証明:C
言い方こそ乱暴だが、人の心に分け入る技能の一種。
悪用することで、敵対者の心の隙を的確に突ける。
在りし日の栄光:D
ジェンキンズ兄弟存命時、この時計は正確無比な時を刻むことで評判を得ていた。
その精密さを制限時間付きで再現できるが、
聖杯戦争が認識している「全盛期」とは微妙にズレが生じているため、
その摩擦によって霊基が損傷することとなる。
【宝具】
『その死を悼む深夜の慟哭(ミッドナイト・モーニング)』
ランク:B- 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
特定の人物の死の時刻を正確に感知するベルの音。
疑似未来視のようなものではなく、死ぬ人物はおろか宝具の使用者たるアサシン自身にもその時がいつかは分からない。
ただ、そのベルが鳴るとき、必ず誰かが死ぬ。
本質的には、未来視ではなく他者が受ける運命の自動受信と呼べる能力である。
なお、聖杯戦争のサーヴァントとして現界した折、このベルが捉える運命は
「聖杯戦争の参加者」に限定されるように対象が狭められている。
モーニングはmorning(朝)ではなくmourning(喪)の意。
【解説】
ヘンリー・クレイ・ワークが作曲した「大きな古時計」の元ネタになった時計。
ワークが1874年に興行先の英国を訪れた際、宿泊した
ジョージ・ホテルという宿の玄関ロビーにあった時計である。
針が止まっているのになぜこんな目立つ場所に置いているのか、とワークがホテルの主人に尋ねたところ、
この時計は、かつてこの宿の主人であったジェンキンズ兄弟の、兄が生まれた日に買われた時計であり、
非常に正確に時刻を刻むことで兄弟はもとより宿泊客からも評判であった。
だがある時、兄弟の弟が病気によって亡くなると、時計の針は徐々に狂い始め、
弟の死から一年後に兄まで亡くなると、この時計の針は完全に動きを停止させた。
兄が亡くなった時刻と全く同じ11時5分を指したまま。
この話に感銘を受けたワークは一夜にして曲を書き上げて、米国帰国後の1876年に発表。
その曲は大ヒットとなり、棺桶時計などとも呼ばれていた大型の縦時計は、以後「グランドファーザーズ・クロック」と呼ばれるようになった。
なお、ワークが曲のヒットに気をよくしたのかどうかは分からないが、「続 大きな古時計」なる曲もワークは作曲している。
曲の内容は推して知るべしだが、ヒットはしなかったようである。
なお、日本語版においては100年となっているが、英語版で時計が時を刻んだ年数は90年である。
日本語版は未だ著作権が適応されているため、このサーヴァントは英語版の90年を準拠とする。
最終更新:2016年08月08日 18:33