【元ネタ】史実
【CLASS】セイバー
【マスター】
【真名】グエン・フック・アイン
【性別】男性
【身長・体重】173cm・65kg
【属性】秩序・中庸
【ステータス】筋力C 耐久A 敏捷B 魔力D 幸運C 宝具B
【クラス別スキル】
対魔力:C
第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。
騎乗:B
騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、
魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない。
【固有スキル】
借り受けの英雄:A
生涯で何度も武器や兵士を貸し与えられた英雄であることを示すスキル。
Aランクともなると、借り受けた宝具の真名解放までも可能となる。
仕切り直し:A
戦闘から離脱、あるいは状況をリセットする能力。
技の条件を初期値に戻し、同時にバッドステータスの幾つかを強制的に解除する。
不屈の意志:A
あらゆる苦痛、絶望、状況にも絶対に屈しないという極めて強固な意志。
肉体的、精神的なダメージに耐性を持つ。
友誼の証明:C
相手の戦意をある程度抑制し、話し合いに持ち込むことが出来る。
聖杯戦争においては、一時的な同盟を組む際に有利な判定を得る。
【宝具】
『越南國王之剣(ソード・オブ・ヴィエットナム)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1~2 最大捕捉:1人
セイバーが使用したという剣璽。
嘉隆帝が創建した阮朝から“ベトナム”が始まったが故にこの真名を冠する。
古代から近代に至るまで、あらゆる超大国との戦争で屈することの無かった
ベトナムという国史の不撓性と、セイバー自身の英雄としての不屈ぶりが適合し、
担い手たるセイバーに不倒の祝福を与える聖剣として顕現した。
強大な敵と相対した時に更に王剣は高まり、これを佩くセイバーを打倒することは極めて困難。
【解説】
ベトナム阮朝の初代皇帝。嘉隆帝。1762年生誕。1820年没。在位1802-1820年。
17世紀以降のベトナム南部を支配していた広南阮氏の一人だが、西山三兄弟の反乱によって
阮氏は滅ぼされ、アインだけは逃げ延びた。この時、9歳であった。
アインはこのような逆境の中で一切屈することはなく西山勢力へ抵抗を続け、
忠臣やタイ国の援助を受けて何度か西山朝に勝利するも、勢力逆転には至らなかった。
そんな中で福暎はフランス司教と交渉して武器と兵員、人足を手に入れ
他にもポルトガル、マラッカ、タイ、カンボジアなどの諸国から軍事力を借り受けることに成功した。
1787年、西山兄弟が仲違いをしていると知ると、アインは攻勢に回って勝利を重ね
グエン・フエが病死すると更に攻撃を激烈化させ、1802年に勝利を決定付け、阮氏を再興させた。
フエへの憎しみは根深く、墓を暴いて首を晒し、西山兄弟の血縁者を残虐に殺したという。
1804年に清から印璽を受け、1806年に皇帝を名乗り、ベトナム史初の正式な全土統一が果たされた。
当時、動乱の時代のせいでベトナムは疲弊しきっており、嘉隆帝は急ピッチで各種改革を行った。
また対外的にも国土の安全と発展を計り、カンボジアや中国人を受け入れながら支配領土を拡大していった。
この頃、中国人やタイ人などがベトナムに身を寄せることが多く、ベトナムはそれを巧みに利用したといえる。
こうして嘉隆帝は阮朝の基礎を築き、1819年に没して、子の明命が跡を継いだ。
帝位に着く前の不撓不屈ぶり、皇帝としての為政の辣腕ぶりはまさしく英雄と呼ぶに相応しいのだが、
しかし嘉隆帝を称賛するような資料(少なくとも日本語資料)はあまり見られない。
彼の宿敵がよりにもよってベトナム史上最高の大英雄
グエン・フエであることと、
嘉隆帝の活動が、後の外部勢力のベトナム侵入の下地を作ったことなどが原因かもしれない。
彼の手による統治整備は行政・司法・財政・教育など多岐に渡るもので、ベトナム史全体でも
稀に見る有能な王と言えるが、記録通りだと有能すぎるので、実情は違ったと怪しむ見方もある。
【コメント】
波乱万丈の人生を送った凄い人だと思うんだけど、全然褒められてない。
適正クラスは王剣からセイバー。
最終更新:2020年03月25日 21:20